邦題「風と共に去りぬ」。映画にもなった有名な作品。 南北戦争をはさんで、一人の女性Scarlettの人生を描く。生涯を 描くと言えないのは、彼女が16歳から28歳までの話だから。 この間に、裕福なTaraで生まれ育ち、男性からは憧れの存在だった Scarlettだが、戦争によりすべてが変わる。自分で畑を耕し、金を 持つ男と結婚し、製材所を経営しと必死に生きていく。 戦争により昔の価値観が通用しない世界で、ある意味Scarlettは 自分の意志を通すことが可能になり、やりたいようにやっていった とも言えます。貧乏から抜け出すためには何でもやるってことです ね。当時の淑女としては手段を選ばないといってよいでしょう。 一方で彼女はAshleyという男性を忘れることができない。理想の男 性と生活の安定というふたつを求める女性の生き方。しかし理想の 男性と思っていたものが実は、自分が勝ってに頭の中で描いていた だけのものと分かったときどうなるのか? 逆境時の勇気、必死に生きていく姿勢、それと同時に真の愛情には 気づかない愚かしさ。これらが交じり合うことで、この本の価値が 高まっているのでしょう。 登場人物 Scarlett O'Hara: Gerald O'Hara: father Ellen O'Hara: mother Rhett Butler: Melanie Hamiliton: Ashley Wilkes: 難易度 ★★☆ お薦め度★★★★ 2003.06.21〜2003.07.: 1回目