SAS部隊に所属していた経験に基づきアクションスリラーの分野の作品を 書いている。マクナブ自身、湾岸戦争に参加し、イラクの捕虜となり 尋問を受けた経験がある。
ある人物の尾行及び行動調査を命じられたイギリス政府のエージェントNickは、 その人物を尾行してワシントンまでやってきた。ホテルにチェックインするの を見届けた彼は、本部に連絡するが、突如調査の中止と帰還を言い渡される。 帰国の便までの時間を旧友に会おうと連絡し、家に出向くがそこで彼を待って いたものは一家惨殺の状況であった。数時間前連絡したときはまだ元気だった のに、誰が、何のために家族を殺害したのか? 家族で一人生き残ったのは7歳になるKellyのみ。 政府と連絡を取ろうとするが、何者かに阻まれて連絡が取れない。 政府を当てにできないNickのKellyを連れての逃避行が始まる。 逃亡者といえばなす術もなく逃げ回る一般人を思い浮かべるが、この作品の 逃亡者Nickはその手の訓練を受けた人物。だから逃げ回っていてもちゃんと 方法を考えているし、そのテクニックを持っているところがいいです。 それと唯一生き残ったKellyとの関係は実にいい。7歳の少女がうまく書かれ てますね〜。 登場人物 Nick Stamford: British intelligence service Simmonds: Euan: Special Air Service,dedication Slack Pat: Special Air Service Kev: DEA Kelly: Kev's daughter(7), survived 難易度 ★★☆ お薦め度★★★★ 2001.9.23〜2001.10.4: 1回目
1995年のシリア、ダマスカスにおける作戦でこの話は始まる。 当初知らされていた作戦とは違いSarahには真の作戦が与えら れていたらしい。だがそのお蔭でこの作戦は困難を極め、Glen は死亡する。 時が経ち,1998年。Kellyを連れて休暇中のNickに呼び出しがか かる。Sarahが突然失踪し、その捜索を命じられる。Nickは単独 でアメリカに渡りSarahの居場所を探し彼女を見つけるのだが… 元SASらしく捜索、監視、忍び込みなどはさすがにリアリティが あって面白い。ただ、途中からの逃亡劇は長すぎる。これほど 詳細にかつ長々と書く必然性があるかどうか? マクナブファンなら喜ぶだろうが、始めてこの本を読む読者には 果して受けるかどうか?もちろん、この場面もそれなりに面白い のだけどね。 登場人物 Nick Stone: British intelligence service Kelly: Kev's daughter(9) Michael Warner: Sara's PA Sarah Greenwood: missing agent Joshua G.D'Souza: 38 Osama Bin Lade: bogeyman 難易度 ★★☆ お薦め度★★★ 2001.11.18〜2001.11.26: 1回目