3歳の時、家族の住む地域を大災害が襲い、彼女は偶然貨車に乗って 何百キロも流される。恐怖におののく彼女の叫びは惑星中で聞かれる こととなるのだが、その叫びは実はテレパシーで送られたものだった。 彼女は稀なる超能力者。将来Primeになる可能性があることがこれに より分かる。 SFの中でも一種の超能力ものといっていい。この能力は全員にある わけではなく、人それぞれ強さと種類が異なるらしい。中でも一番 能力のあるものがPrimeと呼ばれ、惑星に一人配置されている。 なんということもない話だが退屈はしない。超能力の扱いが面白いね。 それにしてもラスカルだったかな、出てきたと思ったら、それっきり とうのはちょっと残念。 難易度 ★★☆ 2001.1.4〜2001.1.12: 1回目
ローワンシリーズの2作目。 ローワンとJeffが結婚し、子供が産まれる。その一人がDamiaで、本作品の タイトルになっている。 この作品は前作をAfraの目からみて書かれたものが約3分の1を占めてい る。ある意味では面白い趣向だが、作者の手抜きではないかともいえる。 また、前作においては、テレパシー及び、テレキネシスの扱いが新奇で興 味深いものがあったのだが、その続きの作品が同じ事の繰り返しでは読者 も飽きてしまうのではなかろうか?もっとも新しいタイプの超能力は出て きているけどね。 とはいえ、最後の最後にちょっと興味をそそる話しが出てくる。次回作は 期待できるかもしれない。 難易度 ★★★ 登場人物 Siglen:AltairのPrime(テレパス&テレキネシス) Rowan:Damiaの母 Jeff Raven:Rowanの夫 Jeran Raven:Ravenの息子 Cera:Rowanの娘 Damia:Rowanの娘 Larak:Ravenの息子 Isthia Raven:Ravenの母 Afra Lyon: Goswina:Afraのsister Gos Lyon:Afraの父 Cheswina:Afraの母 Brian Ackerman:Stationmaster Peter Reidinger:Earth Prime 2001.2.18〜2001.3.3: 1回目
ローワンシリーズの3作目。 Hiveの攻撃を退けて25年以上。同様にHiveからの攻撃の不安を 抱えるMrdiniとの同盟関係を結び、Hiveの本拠地を探し出し、 倒してしまおうと計画する。 超能力の世代もついに第4世代にまでなったので、一級の能力 を持つ子供たちの数も随分と増えてきました。それにより、Hive との対決も恐らく可能になってきたのでしょうか。 Mrdiniとの同盟関係、Hiveの探索と話しは色々ありそうですが、 それほどの進展もなく、この作品は終ってます。Hiveとの直接 対決あるいは融和は次作となるのかな? 難易度 ★★★ お薦め度★★ 登場人物 Laria: Thian: Rojer: 2002.7.18〜2002.7.23: 1回目
ローワンシリーズの4作目。 Hiverの女王らしき卵からは、かまきりのような生物が産ま れてきた。実はこの生物を生かしておくかどうかは議論が 分かれていたのだが、Hiverの戦いにおいて、敵を知って いることが最終的に勝利を収めることになるだろうという 意見が辛うじて通ったのだった。 そのHiver、母星がノヴァに巻き込まれて消滅。新たな母星 を探しているように思われた。彼らを同盟の宇宙船が追跡 していく。無論Primeも同乗。 まあ、不思議な本ですわ。なにしろHiverという謎の生命体 との戦いのようなものですが、謎なものですから、さっぱり 相手の本性がわからない。意志の疎通が全くできないという 状況です。捕獲した女王は、人間の存在にすら気づかないら しいという設定は、ある意味で凄い話です。一体どういう生 命体なんでしょう。 5巻は恐らくシリーズ最終で、Hiverの習性がいよいよ明らか になのるか? 登場人物 Laria: Thian: Rojer: 難易度 ★★★ お薦め度★★ 2003.10.15〜2003.10.25: 1回目
ローワンシリーズの5作目。恐らくはシリーズ最後の作品。 前作でHiversの処理をどうすべきかが問題となっていたので 当然それが主体。だが、裏表紙には超能力と異生命体を嫌悪 するグループがいると書いてある。さては権力闘争か? こういった超能力はある種の縁故主義と、産まれながらの能 力であるためそこに階級制度のようなものもできてしまうか ら、能力を持たない人の嫌悪感は想像に難くない。そこに裏 表紙の説明とくれば、それがテーマと思うのだが、妬みによ る争いは起きたと思った瞬間に終わってしまうのですね。 結局はHiversの処理になってしまうのだが、このHivers、人 類とMrdiniを脅かすほどの勢力のはずなのにね〜。なんのこ とはない、単なる虫?いくら異種生命体とはいっても、その 技術、生活様式、文化などの説明がないのはうなづけないと ころです。かなりがっかりさせられた作品。このシリーズ、 徐々に内容が落ちてきました。 登場人物 Laria: Thian: Rojer: 難易度 ★★★ お薦め度★ 2003.10.25〜2003.11.2: 1回目