<代表作>
母親の葬儀を終え、妹のLisaを引き取ってSnowfieldに帰ってきた Jennifer。まだ日は高いのになぜか通りには人通りが絶えている。 自宅に戻ると夕食の支度の途中で家政婦が不可解な死を遂げていた。 村人全員疾走もしくは不可解な死に方をしている。それもわずかに 1時間ほどの間のことらしい。主人公に女医を持ってくることで不 気味さとともに、死因を読者に知らせようという配慮ですね。それ にしてもさすがはクーンツです。前半の不気味さは格別です。 登場人物 Jennifer Paige: 31, doctor Lisa: 14, sister Talbert Whitman: Lieutenant in santa Mira Bryce Hammond: Sheriff in Santa Mira Frank Autry: deputy, Vietnam veteran Dr.Timothy Flyte: 難易度 ★★ お薦め度★★★☆ 2002.4.28〜2004.5.5: 1回目
Travis Cornell、ストレスから解放されるために昔よくきた山に登るのだ が、そこで異様な体験をする。何かの存在を感じるのだが、人でも獣でも なさそう。また、そこで出くわした犬は何だが人の言葉を理解する気配。 Vince Nasco、はプロの殺し屋。Nora Devon、普通の女性だが独身。叔母に ずっと生活を支配されてきた女性で、積極的に何かをすることができない。 そんな彼女がテレビの修理を依頼したら、やってきたのは不気味な若者で あり、自分のことを根掘り葉掘り聞く。 この3人の話しが交互に語られていくのだが、一体どういう風にどこで彼 らの人生は交錯していくのだろう 面白い。感想を語るとネタバレになりそうなので止めますが、お薦め品で す。最後、予想しながら読んでいったら、見事に外れました。 2000.6.22〜2000.6.29: 1回目
これは一体なんという小説でしょう?いきなり一家皆殺しです。偶然にもそこ に居合せたChynaは眠れずに起きていたのが幸いした。とはいえ、またこの家 にいる犯人の目から逃れつつ惨殺現場を見てしまう。他にはその家の娘が一人 まだ生きてはいたが。。。 ホラーです。一気に読むのは耐えがたいものがありますが、さすがという か、クーンツは読者を引っ張りますね。 難易度 ★★☆ お勧め度 ★★★ 2001.8.12〜2001.9.2: 1回目
初っ端から悲惨な男の話しで始まります。妻と娘2人を飛行機事故で なくしたこの男カーペンターは、レポーターの仕事も止めただただ死 ぬのを待つだけです。自分が乗っていたわけでもない飛行機で、娘た ちの死の状況を夢みてうなされるのです。 そんな彼が娘たちの1周忌の墓参りに行くのだが、途中立ち寄った ビーチで自分がつけられていることに気づく。さらに墓地では謎の 女性と出会い、しかも自分の尾行者は実は彼女を狙っていたらしい。 なかなか面白いストーリーでした。ただ、最初は現実的な話から徐々 に非現実の世界になっていくのにやや無理を感じます。それと少しば かり不必要なと思えるところもありました。最後の終わり方はなんだ か唐突ですが、これは仕方のないところでしょうか。 登場人物 Joe Carpenter: waiting for death Beth Mckay: Michelle's mother Henry McKay: Michelle's father Michelle, Chrissie, Nina: died Rose Tucker: survivor Lisa Peccatone: reporter 難易度 ★★☆ お勧め度 ★★★ 2001.9.9〜2001.9.22: 1回目
主人公のスノーは、何百万分の一の確率でしか起こらない遺伝病、色素性乾皮症 患者。太陽にほんのわずかでもさらされると危険だという病気。つまり日中は 絶対に外出はできないし、家の中でも明るい蛍光燈は危険となりうるという もの。母親は既に亡くなっており、父親もまた亡くなる。その父親の死体が。。。 ちょっとしたスキャンダルとも思われたものがいつのまにか大掛かりな陰謀に。 読者の予測を次々と嘲笑うかのように話しは進展していきます。うまい!!ところで、事件は次々に起こるものの時間はさほど進んでないのです。まるで 時間が粘っこい流体のように流れが緩やかなのですね。夜の闇にしか生きること のできない主人公に歩調を合わしているのかもしれません。 文章の中にサレムの魔女裁判が出てきますが、これって有名なんですね。最近読 んだ本、Robin Cook "Acceptable Risk"、はこれを中心にした小説でした。事実 に基づいて、これを脚色したってわけね。 99.3.22〜99.4.10: 1回目