近未来が舞台の、連続殺人事件。 近未来では現代とは違って、様々なことが既に行われている。 ひとつは死刑の代わりに受刑者を昏睡状態に置いておくという もの。受刑者は目覚めたら10年とか20年の月日が経っている ことになる。ある意味残酷な刑だが、費用が安いらしい。 また、脳の研究も進んでおり、脳のある部位の状態をみて、暴力 沙汰を起こす人間を判別できるようになっている。 今回の犯人は、暴力沙汰を起こしうると認定された男であり、 そうした研究所から、自分と同じ状態の人間の個人情報を入手 し、次々と殺して行くという話。 作者の思い入れが強すぎるのではないかという気がする。ミステ リーを楽しむというよりは、作者の殺人などの意見を聞いている という感覚になってしまう。もう少し読者のことも考えて欲しい ね。 登場人物 Isadora Jake: Lombroso Program 難易度 ★★★☆ お勧め度★★☆ 2005.02.23〜2005.03.01: 1回目
最新のビル建設。すべてがコンピュータ制御されている ビルを建設するRay。しかし完成間近になり、関係者の 死が続く。最初は事故だと思われていたが、二人目は 明らかに殺人。建築家はかなり嫌われているが、依頼主 の中国人も人権問題などで敵を作っている気配がある。 ビル火災の恐怖とはまったく違う恐怖。現在のコンピュータ 社会が無秩序に進めば、こうなる可能性もあるという 未来社会の話です。未来といっても作品の中では現在と 変わりませんけどね。 ある種の警告書といっていいです。内容はところどころ無理 を感じるけれども、それは仕方がないでしょう。結構楽しめ ました。 登場人物 Ray Richardson: architect Joan Richardson: Ray's wife David Arnon: structural engineer Helen Hussey: site agent Allen Grabel: work for Richardosn Mitch Bryan: techical coordinator Kay Killen: drawings manager Marty Birnbaum: management partner Tony Levine: Willis Ellery: mechanical engineer Aidan Kenny: BMS engineer Jenny Bao:feng shui Randall Mahoney: detective Frank Curtis: detective Nathan Coleman: detective Abraham: computer 難易度 ★★☆ お勧め度★★★☆ 2005.02.10〜2005.02.21: 1回目
Esau: Isaacの長子であり、一杯のかゆのために弟 Jacob に相続権を売った男 とありますね。これが本のタイトルとなっているのですが、果たしてどう関係 するのやら? ヒマラヤの山頂近くで頭蓋骨を発見。このあたりはヒマラヤ山脈ができる過程 で12マイルも上昇したとあり、太古の化石がたくさん見つかるところらしい。 当然この頭蓋骨も古いものかも。 とはいえ、現地はインドとパキスタンが今にも一触即発の状況にある場所。 発見者Jackは非常に近しい関係にあるSwiftのところにそれをプレゼントの 形でもっていく、彼女は大学で古人類学を教えているのだが、36歳になり 大学と新規契約を結ぶためにもここらでひとつ論文を、できるなら本を 書きたいところ。 99.7.22〜99.8.6: 1回目