最愛の妻を亡くした老人が子供たちの世話を断り一人で生活してい る。2人の娘がすぐ近くに住んでいるから、何かが起きたら困ると いうこともない。ただやたらと年寄り扱いするのにうんざりしてい る。 そんな彼のところにフラリと白い犬がやってきた。始めは逃げてい たがそのうち彼になつくようになった。だが、その犬を見ることが できるのは彼だけで、他の誰も見たものはいない。子供たちは彼の 頭がおかしくなったのではないかと心配するのだが。。。 57年間連れ添ってきた妻を亡くした男の晩年を描いた作品。頑固な 職人であり、自分の道を懸命に生きてきた主人公が過去を振りかえ りながら、ある意味で満足した死を迎える。 では白い犬は一体何かというと、これはもう様々な解釈ができるの で、あとは読者にお任せということでしょう。 難易度 ★☆ お薦め度★★★ 2002.2.10〜2002.2.12: 1回目