1998年、MWA賞において、最優秀ヤング・アダルト賞受賞作品。 時代は1870年代、カナダとアメリカの国境に近いTattosh島にある灯台に 絡んだ話。そこに初の親子3人の家族が灯台守として住むのであるが、 母親の体調が悪く、対岸の村に母子が一時避難。ある晩船が座礁し全員が 溺れて死亡するという事件が起こるものの、海岸には足跡が残っていた。 そしてその後、その孤立した村で盗難が起きる。不審に思った14歳の息子 のナサンは周囲に人間に自分の見たもの推理したことを話すが相手にされ ない。 これはミステリーというよりは1870年代の、この地域に住むインディアンとの交流、そして自然、捕鯨、そういったものを子供の目を通して 描いた作品といってよい。インディアンと言えば、陸地に住んでいるもの とばかり思っていたが、漁業、特に捕鯨をするインディアンがいたという のは新鮮な驚きだね。 99.10.24〜99.10.27: 1回目