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John Grisham(ジョン・グリシャム)

1955年生まれ。ミシシッピ州立大学、ミシシッピ大学ロースクール卒業。
81年から91年まで弁護士、84年から90年まではミシシッピ州下院議員をつとめる。
グリシャムの公式サイト

  1. A Time to Kill 1988
  2. The Firm 1991
  3. The Pelican Brief 1992
  4. The Client 1993
  5. The Chamber 1994
  6. The Rainmaker 1995
  7. The Runaway Jury P550(頂東野さん)1996
  8. The Partner Grisham P468(頂東野さん)1997
  9. The Street Lawyer P449 1998
  10. The Testament P533 1999 アマゾンへ
  11. The Brethren P440 2000
  12. The Painted House 2001
  13. A Painted House P465 2001 アマゾンへ
  14. Skipping Christmas 2001 P227 アマゾンへ


・John Grisham "The Runaway Jury"(Island 1996 P550) ISBN:0-440-29552-1
冒頭から始まるのは日本では全く馴染みのない裁判の手続き、
陪審員の選出である。原告側、被告側が陪審員になる可能性
のある人物を徹底的に調査していく。これにまず驚くのだが、
思わず裁判とはなにかと考えてしまう。それにもまして意表
をつくのがNicholas Easter。陪審員としては申し分ないよう
だが、過去がない男。裁判はタバコによって肺がんで亡くなっ
た夫に対する損倍賠償でタバコ会社を訴えたもの。被告側は
あらゆる手を使って、有罪判決を阻止しようとする。Easter
の役割は何か?

アメリカの司法制度を知る上でも面白い話。陪審員制度は知っ
ていたが、全員一致の必要はないのですね。以前に読んだ事の
ある"Twelve Angry Men"では全員一致の必要があったように思っ
たのだが、あれは殺人だったからなのかな?
全体的な印象としては、やや中だるみの傾向がある。途中で読
者は飽きるかもしれない。

難易度★★

2000.12.16〜2000.12.24: 1回目

・John Grisham "The Partner"(Island 1997 P468) ISBN:0-440-29555-6
弁護士事務所でパートナーの地位についていたPatrick。ある日
事故にあい死亡するが実はそれは偽装であった。その後9千万ド
ルの金が紛失する。犯人はPatorickと目されるが既に彼は逃亡し
たあと。しかし大金ゆえに捜索は続き4年後ブラジルで発見され
る。だが、ドラマはここから始まるのだ!

かなり面白くまた英語は比較的易しい。ただちょっと長いのかな、
緊迫感が薄い気がする。最後は心配した通りになったけど、それ
もいいかもしれません。

英語★★ 本は東野さんから頂く

2000.11.19〜2000.11.24: 1回目

・John Grisham "The street Lawyer"(Island 1998 P449) ISBN:0-440-22570-1
キャリアの階段を順調に登っていた弁護士Michael Brock。ある
日、弁護士事務所がホームレスの男に占拠され9人が人質となる
のだが、その中のひとりがMicaelであり、おまけに犯人と人質と
の仲介役のような役割を負わされる。事件は犯人の射殺という形
で終わるのだが、Michaelの心は、このホームレスが突きつけた
言葉に揺り動かされる。

キャリア弁護士からストリート弁護士になる経緯がちょっと説得
力に欠けるところがあります。しかし、ホームレスの実態はアメ
リカではこういうものかと今更ながら驚きます。またそれに対す
るボランティアも凄い、どちらも日本では考えられないですね。

英語の難易度★☆

2000.10.23〜2000.10.29: 1回目

・John Grisham "The Testament"(Island Books 1999 P533)
ISBN:0-440-23474-3The Testament(アマゾン)
110億ドルの遺産を残しアメリカでも屈指の金持ちが自殺する。残さ
れた遺書には、元妻、子供たちには1銭も与えず、全財産を私生児
の娘に譲ると書かれてあった。
110億の遺産を巡る醜い法廷論争か?無論それもあるが、なぜか相続
人Rachelは未開の地に赴く伝道師、彼女を捜しに行くのがアル中で
人生の破綻者であるNate。
辣腕弁護士、腐りきった親族、世捨て人のような伝道師、そしてア
ル中の弁護士。はて、この作品でグリシャムは何を描きたかったの
でしょうか?
以前の作品ではテーマはぴしゃりと決まっていたように思うのです
が、今回はなんだか曖昧です。人生模様?まさかアマゾンを描きた
いってわけでもなし、アル中患者の社会復帰でもない。
最後まで読むとわかるのですが、それまでが長い!

登場人物
Rachel Lane: illegitimate child 
Josh Stafford: lawyer
Nate O'Riley: lawyer

難易度 ★★
お勧め度★★★

2002.2.26〜2002.3.4: 1回目


・John Grisham "The Brethren"(Island Books 2000 P440) ISBN:0-440-23667-3

裁判の場面で小説は始まる。3人の裁判官が次々と訴訟をさばい
ていくのだが、ちと様子が異なる。列席者は裁判官にさほど敬意
を表しているわけではないのだ。それもそのはず、舞台はなんと
刑務所のなかのこと。3人の裁判官は実際各自が元裁判官であり、
悪事を犯したり、あるいはわなにはめられて現在の場所にいる。

続いて場面はCIA長官の部屋へと移り、そこでは最近頭角を表し、
第三次世界大戦も持さないと思われている旧ロシア議会の議員が
話題になっている。着々と勢力を拡大し、武器を集め、狙いはま
ず西方へと向けているらしい。一色即発の時期まで残すところは
1年ほどだという。

登場人物
Joe Roy Spicer: Justice of Peace, bingoの利益を隠す
Hatlee Beech: federal judge in East Texas(56),飲酒運転で2人死亡させる
Finn Yarber: カリフォルニア最高裁裁判長(60)
Trevor Carson: attorney for Brethren
Teddy Maynard: CIA長官(74)
Aaron Lake: アリゾナ州選出下院議員(53)

英語の難易度★☆

2001.6.4〜2001.7.6: 1回目

・John Grisham "A Painted House"(A Dell Book 2001 P465) ISBN:0-440-23722-X
1952年、アメリカ南部アーカンサスの綿花農場。毎年収
穫の時期になるとHill peopleやメキシコ人を雇って綿花
の収穫をする。このときは7歳になるLukeも朝から晩まで
働かなくてはならない。さて、Hill Peopleの一人Hankが
土地の荒くれものと争いを起し、そのうちの一人を殴り
殺してしまった。

これまでのグリシャムの作品とは全く違う構成でした。殺
人が起きますが、これから何かが起こるというわけでもあ
りません。1950年当時のアメリカ南部を舞台にし、そこで
暮らす少年Lukeの目を通して様々な出来事を描いた作品と
いえるでしょうか。

それにしても南部の農場での生活は戦後になっても厳しい
ものだったのですね。ちょっと想像を絶するものがありま
した。

登場人物
Luke: 	
Jesse Chandler: father	
Eli Chandler: Pappy, granpa	
Ricky: uncle(19)
Hank: 	
Tally: 	
Cowboy: 
Dewayne: friend

難易度 ★★☆
お勧め度★★★☆

2002.4.3〜2002.4.10: 1回目

・John Grisham "Skipping Christmas"(A Dell Book 2001 P227) ISBN:0-440-24257-6Skipping Christmas(アマゾン)
一人娘が平和部隊に参加しペルーに旅立つ。残された夫婦は
今年のクリスマスをカリブ海で過ごそうと計画。しかし、夫婦
が住んでいるところは日本の下町のようなところで、勝手に
クリスマスをパスするってわけにはいかない。当然のごとく
クリスマスツリーや色んなものを売りにくるが、頑として拒否
する。

しかし、ペルーに立った娘がフィアンセを連れてクリスマスに
帰ってくる?

いつものグリシャムとは違う作品。クリスマスにちなんだ
コメディでしょうか。そこまでするか、という面もありますが、
これもアメリカの一面を表しているのかもしれないと思いつつ
読みました。それほど面白いわけではありません。

登場人物
Blair: 
Luther Krank: father
Nora: mother

難易度 ★★☆
お勧め度★★☆

2004.12.02〜2004.12.11: 1回目