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Jean Craighead George(ジーン・クレイグヘッド・ジョージ)

<代表作>

  1. Julie of the Wolves P170 1972
  2. Julie P226 1994
  3. Julie's Wolf Pack P192 1997
  4. There's an Owl in the Shower P134 1995 アマゾンへ


・Jean Craighead George "There's an Owl in the Shower"(HarperTrophy 1995 P134)
ISBN:0-06-440682-2 There's an Owl in the Shower(アマゾン)
カリフォルニア州北部の太平洋岸にある森林では、絶滅に瀕して
いるニシアメリカフクロウを保護するために森林伐採が禁止され
た。きこりであるLeonはそのために職を失い、このフクロウを憎
んでいる。
そんな折、息子のBordenが樹上から落ちていたアメリカフクロウ
の雛を拾ってくる。

絶滅種の保存とそれによる失業を扱った本。難しい話を子供にも
わかりやすい形で書いている。そういう意味では大人には物足り
ない本とも言える。

登場人物
Borden Watson: cuter's son
Leon Watson: father
Cindy:mother
Sally: older sister
Paul James: leader of the owl lovers

難易度 ☆
お勧め度★★

2002.2.21〜2002.3.1: 1回目

・Jean Craighead George "Julie of the Wolves"(HarperTrophy 1972 P170)
ISBN:0-06-440058-1
13歳で結婚させられたMiyaxは夫が嫌でエスキモーの世界を逃げ出す。ところ
が、季節は夏。一日中太陽が出ているため方向を知る星なども見えず、ツンド
ラをさ迷うはめになる。食料も乏しく、Miyaxは狼に頼ろうとする。だが季節
が移り秋になる頃には狼の群れも移動する。

Miyaxを取り巻く世界は3つ。昔からのエキスモーの世界、西洋文明が入り込
んできたエスキモーの生活、そしてアメリカ。
エスキモーの世界にもアメリカの文明が入り込んできて自信を失ったのであろ
うか。大人の男たちはアルコールに溺れる生活をし、生活は破綻の様相を呈し
ている。もっと自信を持てばいいのに、地球が丸いことなど、エスキモーはは
るか昔から知っていたとMiyaxは考える。崩れたエスキモーの生活から逃げ出
したMiyaxはツンドラの土地で狼と共に生活し、自分はほんの少しの道具で生
きていけると自信を持つ。エスキモーとしての自信、エスキモーへの信頼を取
り戻したのだろうか。
ツンドラ地帯も終わり、偶然にも亡くなったと思われていた父と再開。昔なが
らのエスキモーの象徴であった父が。。。

現実はこれほどまでに厳しいのか!

難易度  ★★
お薦め度 ★★★★

2000.8.7〜2000.8.12: 1回目

・Jean Craighead George "Julie"(HarperTrophy 1994 P226)
ISBN:0-06-440573-7
父のもとにたどり着いたMiyax。だが父は再婚し、しかもその父が、自分
を救ってくれた狼を殺したことを知る。父のもとを去ろうとしたが、思
いとどまり、父と義理の母とともに暮らし始めるMiyax。だがしばらくは
ショックのため英語を話すことを拒否する。
再び、エスキモーの文化と西欧の文化が衝突する。

前作が書かれて20年ほど経っている。裏表紙の見返りに、そのことの
説明がある。前作が出版されたあと、子供たちから、Miyaxはその後どう
なったの、という手紙が絶えなかったためこの作品を書いたのだと。
確かに前作の終わり方は、現実の厳しさを示しており、子供ならずとも
Miyaxのその後がどうなったのか知りたいところだろう。しかし、この作
品は、子供が読むならそれなりに満足感を得られるかもしれないが、大人
が読むと期待を裏切られることになるかもしれない。
悪くはないが平凡。前作が良すぎたのね。

と書いたのは3分の1ほど読んだ頃。その後評価は変わりました(^o^;
やはり面白い。
そこでその理由を考えてみると、この作者自然、特に狼を書くのが得意
なんではなかろうか。逆にいえば、普通の生活を書くのは下手ってこと
ですけど。前作も今回の作品も初めの3分の1はないほうがいいね(^o^;

難易度 ★★

2001.2.8〜2001.2.15: 1回目

・Jean Craighead George "Julie's Wolf Pack"(HarperTrophy 1997 P226)
ISBN:0-06-440721-7

Julieシリーズ3作目。

この作品は"Julie of the Wolves"と"Julie"の続編であり、完結編といって
よい。北極のツンドラ地方に生息する狼の群れの話であるが、ノンフィクショ
ンではない。しかし狼に関して長年に渡る観測を基にして書かれた本であり、
それだけでも読む価値があるかもしれない。
ただ、随所に前作に出てくる人物、また狼自体も前作から出ているJulieの
狼なので、まずは前作あるいはその前の作品から読むことをお薦めする。

内容は、狼の生態といっていいのだが、そこに人間Julieとのつながり、また
人間が自然に関与する愚かな様子がそれとなく描かれている。

野生の狼の生態を楽しみつつ、最後はこの作者得意のまとめがあり感動もの
といえよう。

登場人物・狼
Kapu:	leader,Wind Caller
Aaka:	Kapuのmate
Amy:	Kapuの娘
Zing:	sub leader, Berry Brother
Silver:	Kapu's mother, Saxifrage
Raw Bones:Silverのmate	
Ice Blink:	狂犬病にかかる		

Miyax:	Julie Edwards、Willow Pup Julie
Kapugen:Julieの父

難易度 ★☆

2001.2.19〜2001.2.22: 1回目