オリオンという船が港に着くが乗員は全員謎の死亡を遂げていた。襲われ た形跡もなく、食料も十分にあったのだ。残されたのは羅針儀を持つ少年の 像のみ。この像だけがすべてを見たはず。この像は記念碑として町に置かれ ることとなる。当初は、像が何かを語ってくれるものと期待した乗組員の家 族がしばしば訪れていたのだが、いつしかこの寡黙な像は人々の秘密を打ち 明ける像となっていった。 フライ婦人の養子もその乗組員の一人だった。彼女はその像の近くに住ん でいる。手伝いの少女は耳が聞こえず、人の唇を読んで会話することができ た。ある日、オリオン船に縁者を持っていた人たちがフライのところにやっ てきた。ふと、手伝いの少女に、人々がどんな秘密を打ち明けているのか、 唇を読んでみるように頼む。驚くべきことに、語られた秘密とは、オリオン 船の乗員が殺された理由を知っている、というものであった。 この他に二編の短編がある。どれも人間の心理を巧みに描いた作品といえ るだろう。 2000.4.25〜2000.4.26: 1回目
アメリカ南北戦争の話のようです。 戦争そのものよりも、それに参加した人々の様子でしょうか。 はっきり言って、興味が起きませんでした。せめて主人公とか がいてストーリーがあれば面白いのですけどね。なにしろ南北 戦争といっても、それほどピンときませんから。 難易度 ★★☆ お薦め度★ 2005.08.24〜2005.08.26: 1回目