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David Feintuch(デイヴィッド・ファインタック)

  1. Midshipman's Hope P391 「銀河の荒鷲」シリーズ第一巻
  2. Challenger's Hope P407 「銀河の荒鷲」シリーズ第二巻
  3. Prisoner's Hope P506 「銀河の荒鷲」シリーズ第三巻
  4. Fisherman's Hope P480 「銀河の荒鷲」シリーズ第四巻
  5. Voices of Hope By David Feintuch P527 「銀河の荒鷲」シリーズ第五巻


・David Feintuch "Midshipman's Hope"(Warner 1994 P391)ISBN:0-446-60096-2
「銀河の荒鷲」シリーズの第1巻。士官候補生シーフォートが戦艦 Hibernia
に乗って初航海に出たときの話。同室ながら2歳年上の士官候補生との確執。
百年ほど前に星かな?に突っ込んだか何かして破損したCelestinaに出会うと
きには、敬意を表して必ずその難破船に乗船することになっているようだけど、
このとき異変が起こり(事故ですが)艦長を含む、上級船員が何人か死亡。事
故はエンジンの爆発なのだが、その原因は不明。そして尋問が始まります。続
けて反乱。それに追打ちをかけるように新艦長の死。矢継ぎ早に起きる事件、
出来事、まだ全体のわずか4分の1の時点なんですよね、これが。このままの勢
いでいくとどうなるの?これ以上の事が起こるのか、いや起き得るのか、読み
ながらも興味を掻き立てられる点ですね。

99.2.23〜99.3.7 : 1回目


・David Feintuch "Challenger's Hope"(Warner 1995 P407)ISBN:0-446-60097-0
「銀河の荒鷲」シリーズ、第2弾。
今回シーフォートはコマンダーとしてポーティアに乗船します。エイリアンに
対処するための艦隊のひとつですね。当初ははるかにいい船に乗る予定だった
のですが、早くも苦難の始まりです。おまけに外れ者と言われている連中が
乗り込むこととなり、船は規定の2倍近くの乗員となってしまいます。妻の
アマンダは妊娠中。この先一体どうなることやら(^^;ひょっとして、この作者
はサディストの気があるのでは??

99.3.8〜99.3.13 : 1回目


・David Feintuch "Prisoner's Hope"(Warner 1995 P506)ISBN:0-446-60098-9
「銀河の荒鷲」シリーズ、第3弾。
前2作とは違い、舞台はホープネイション。宇宙船の中ではないのですね。
これまでの過酷な体験によってか、シーフォートは精神的にやや不安定と
みなされしばらく地上勤務につくこととなります。しかし、そこでも
ホープネイションの農夫達とその作物を地球に運んでいる艦隊との間で
緊張感が高まっています。調停役となるべくシーフォートはその農場に赴き
ますがその帰途爆弾テロに襲われます。

99.3.14〜99.3.21: 1回目


・David Feintuch "Fisherman's Hope"(Warner 1996 P480)ISBN:0-446-60099-7
「銀河の荒鷲」シリーズ、第4弾。HOPE NATIONでの活躍により、シーフォートはLunaにおける司令官となります。
とはいえ、彼の短気はとどまる事を知りません。口に出してから後悔する、
ということのい繰り返しです。ただ、キリスト教の教えが身に染みついて
いるからでしょうか、はるかに位の低い人間にも謝ることができるのですね。
子供時代、士官候補生の時代が挿入されつつ話しは進んでいきます。およそ今
から200年以上未来の話なのですが、核戦争などもあってかこの時代は荒んで
ますね。過去のシリーズ同様、様々な問題を解決(?)しつつ、事態は一挙に
急展開。大量のフィッシュが太陽系ににやってきて、地球が滅亡か?
そのときシーフォートはどうするのでしょう?

読んだ感想は、やや後味の悪さが残ったものになってしまいました。
もっと他に方法はなかったのだろうか?それともこの時代の宇宙軍の
問題処理能力ってこの程度なの?
少し話しは変わるかもしれないけど、ドラゴンボールも、スラムダンクも
ヒーローってのは強くなるまでが面白い。弱いもの、へたなもの、つまり
我々一般人と何ら変わらない状況からあっという間に最強の状況に上りつめる
その過程が面白いのね。強くなったらもうヒーローものは面白味が半減する
のかもしれない。このシーフォートも司令官としての魅力が今一つ足りなかった
と思うのは私だけだろうか?階級が上がればそれに応じた魅力を創り出して
欲しかった。

99.3.22〜99.3.31: 1回目


・David Feintuch "Voices of Hope"(Warner Books 1996 P527) ISBN:0-446-60333-3
銀河の荒鷲シリーズ第5巻、つまり最後の巻です。番外編といってもいいかも
しれない。主人公はニコラス・シーフォートの息子、フィリップ。ニコラス・
シーフォートがその後どうなったか?いつ結婚してどのような生活を送ってき
たかがこの本にさらりと書かれている。Fishを撃退したあとのシーフォートを
知りたい方は必読。

さて、話はFishを撃退したあとの地球のこと。撃退はしたものの大打撃を受けた
地球はいかにして復興するのでしょう?Philip,Jared,Pook,Robert,Pedroの
立場からの描写が交互に繰り返すという手法がとられています。
Jaredが父親のカードを持ち出して失踪。彼を探しにPhilipもいなくなります。
その結果がTrannieとの出会いになるわけだが、それよりもここではPhilipの
キャラクターが面白い。抜群に頭がいいというだけではなく、感情面も優れて
いる。子供で頭がいいというと生意気な子供を想像するものだが、彼はそうし
たことを超越しており、真の意味での探求心といったものがあるのだろう。
生意気になる以前に、自分の欠陥すら冷静に判断できるところが恐ろしい。
しかし、それも途中まで(^^;その後はこの本の特徴ともいえる、各自バラバラ、
それぞれの思い込みで行動するってパターンですね。

それにしてもTrannieのスラングは読みにくい。なんだか音だけから推測し
ながら読んでいる気分になってしまう(^^; もっと易しいスラングにしてよ
ね。

99.8.24〜99.9.16: 1回目