骨刑事ことギデオン氏は人類学教授。骨が専門なんですね。で、それが犯罪 の解決に一役買うことになるわけです。 話はロシュ家の総帥が一族を招いて何かを言い渡すはずだったのが、溺れて 死んでしまうところから始まります。当然遺書があり、それに不服のものも いる。そうこうするうちに、その屋敷の地下から遺骨が発見され、また遺産 分配に不服を抱いていた人間が死亡したりで事態は複雑怪奇な様相を呈して きます。 ところで、34歳になるレイモンド。彼は目立たない男で自分でも女性にもてる なんて考えてもないみたい。ちょっと珍しいぐらい、いるかいないか分らない と書かれてます。本当でしょうか、それでも大学教授なのよね。専攻は文学。 同じく地味なクレア。こちらも文学には興味がありながら、両親に振り回され る格好で、両親の事業の会計を担当。この二人が出会うと恋に落ちるのはし ようがないね。こういうちょっと奥手の、しかも教養もある人間が恋する のは読んでてなんかほのぼのとしてしまう。 99.4.15〜99.4.22: 1回目