戦術理論家のCletusは、Kultisに向かう宇宙船の中で、 Dowのテーブルに強引に座り、強烈な印象を残す。 Dowとは地球を代表する、影響力の大きい人物である。 Kultisに降り立ったCletusはそこで戦術家として目覚 しい活躍をする。そうして名前をあげた彼はDorsaiの 軍隊を作ることを提案し、受けいれられる。 読者は彼の見事な戦術に魅了されるものの、非人間的 とも思われるMelissaやArvidへの態度に不満を感じる かもしれない。 しかし、実はそれすらも彼の戦術というよりは戦略と も言える広大な構想の一部になっていたことを知ると ああそうだったのかと納得できるだろう。 この本は申し分なく面白い作品。といっても絶版になる のですね。今じゃ中古本しか手に入りません。 久し振りに文句なく満足した本でした。 登場人物 Cletus Grahame: Lieutenant Colonel of Alliance force Arvid Johnson: aide of Cletus Dow deCastries: Secretary of Outworld Affairs Pater Ten: Mondar: Eachan Khan: Colonel Melissa Khan : daughter of Eachan 難易度 ★★☆ お薦め度★★★★★ 2010.09.17〜2010.09.26: 1回目