Matildaという可愛い(?)女の子のはなし。彼女はいわゆる神童なんだけど、 両親はそれに気づいてもない。子供に関心がないのですね。で、彼女の 神童ぶりはどれほどかと言えば、1歳半で会話は完璧、通常の大人程度の 語彙力がある。3歳になる頃には新聞や雑誌から読み方を覚えてしまった。 4歳になると図書館通い。ま、こうしたことを自力で(親に強制されてじゃ なく)やったってのだからたいしたもんです。 そんなMatildaですが、両親の不誠実さと身勝手さに反撃を試みます。 この頃はもう5歳ですが、まだ5歳なんですよね。実に痛快にいたずら をやってのけます(^o^; さて、やがて小学校に入ると、そこには恐ろしい女校長Trunchbullがいま す。裏表紙に挿絵がありますが、始めは男かと思ってました。なぜ校長に なれたのか不思議な人物ですが、これはもうDahlの子供のときの経験から くるのでしょうね。教育者とは言えない人物です。 99.10.15〜99.10.19: 1回目
ジョージは土曜日の朝、おばあさんと二人っきりで家にいることになる。 母親は買い物だし、父親は畑なのよね。このおばあさん、信じられない ほど、くそババア。どうやらジョージをこき使い、無理なことを言い、 脅かして憂さ晴らしをしているようだ。ジョージは8歳だから、おばあさん のいうことを本気にして怖がっている。 おばあさんはいつも薬を飲んでいるのだが、ジョージは特別製の薬をおばあ さんに作ろうとする。いくらなんでも信じがたい薬だね。ちょっとひどすぎる 中身です。一口飲んだら死にそうな薬だわ。 とはいえ、その効果を知ると、なんだか愉快な気分になってきます。 非現実の子供の世界を楽しむのもいいもんですね 99.10.5〜99.10.6: 1回目
ダールの自伝のようなもの。というか自伝の名を借りて、この時代の情景を ありありと描いて見せた、といっていいかもしれない。 実は、Angela's Ashesに続いて(並行してかな)読んでいるのだが、奇しくも 時代はほぼ同じ。状況はかなり違うものの、70年から100年前ってのは、なんか 凄いね。こういうのを読んでると、今生きている自分は、半分死んでいるの じゃないかと思うぐらい刺激は少ない。誰もが飼いならされた猫みたいに、 温和な人達ばかりだなって思えてきます(^o^; いずれにしろ登場人物はいずれも凄い人達ばかり。現在なら裁判沙汰になり そうだ(^^; 99.9.20〜99.9.27: 1回目
ソフィーとBFGという巨人のお話。ある寝つけない夜、うっかり巨人を 見てしまったソフィーはその巨人に連れ去られる。この巨人は格別耳 が大きく、何でも聞こえる、夢も聞こえるということで、夢を捕まえて はその夢を子供たちに与えているというのだ。 しかしこのBFG、巨人のなかでは特に小さく性質も穏やか。他の巨人は というと主食が人間なのです。 2000.01.23〜2000.01.27: 1回目
ビリーは近くにあるもとお菓子屋がどうなるのか気になっています。売りに 出されているからです。そんな気になるある日、そのお店は買い手がつい たようです。その店の入り口はとてつもなく高く、一体誰がこんな入り口 を必要とするのだろう、なんて考えたりします。店を見上げていると、 窓からはキリン、ペリカン、モンキーが顔をのぞかせてます。一体彼らは 何者なんでしょうね。 2000.01.28〜2000.01.28: 1回目
3人の金持ちだがとっても意地の悪い嫌な農夫と、賢いきつねの話。 この3人は、ニワトリを飼っているデブ、アヒルを飼っているチビ、七面鳥 を飼っているヤセ。きつねに自分の農場を荒らされて怒っており、なんとか やっつけようとするのですが。 なかなか痛快な話です。意地の悪い人間が出し抜かれるってのはなんとも 小気味のいいことですね。途中にさりげなく善悪を批評するところもあり、 読んでて楽しい本でした。 2000.02.6〜2000.02.6: 1回目
Charlie and the Chocolate Factoryの続編のようですね。父母、母方の 祖父母、父方の祖父母とチャーリー、それにWonka氏の7人がチョコレート 工場に戻ろうと、巨大なガラスのエレベーターに乗ります。祖父母が驚き エレベータのボタンを押すタイミングが微妙にずれて、エレベータは地球 の軌道にのってしまいました。その軌道上には初のアメリカの宇宙ホテル もあり、彼らはついでにそこに一番乗りしようということになるのですが。 なんとも言えない本ですね。子供には面白いのかな?大人が読むとちょっと 無理があるような気がします。祖父母の行動がなんかとってつけたような、 自然な感じではないです。 2000.02.13〜2000.02.15: 1回目
両親を変な事故でなくしたジェームズは叔母二人にひきとられる。辛い 毎日を送っていたのだが、ひょんなことで巨大な桃が庭先に成長し、そ こに入っていったジェームズ。中には巨大化したムカデとかてんとう虫、 バッタなどもいる。こうした虫たちとともに、桃に乗ってというより、 中に入ったままでかな、冒険にでかける話。 2000.02.16〜2000.02.18: 1回目
絵本のようなペーパーバックです。 かなり小さな子向けの本でしょう。それだけに、内容は ブラックユーモア的なところがあります。なにしろ、人を 動物が食べたりしますから。 難易度 ★ お勧め度★ 2002.07.1〜2002.07.1: 1回目
Dirty Beastsと同じく、これも幼児向きの本でしょう。 大きなワニが工夫をこらして子供たちを捕まえて食べよう という話です。 難易度 ★ お勧め度★ 2002.07.2〜2002.07.2: 1回目
7作品からなる短編集。最初の3作品は非常に面白く、初心者 にお薦めの作品だと思ったが、そのあとの作品はそれほどでも ない。全体としてはそこそこの本ということでしょうか。 難易度 ★☆ お勧め度★★★ 2002.07.3〜2002.07.11: 1回目
児童文学作家であるDahlは時々大人向けの作品も書くらしい。 これもそのひとつ。13篇からなる短編集。全体としては、や や皮肉っぽい作品。 難易度 ★☆ お勧め度★★★ 2004.10.08〜2004.10.12: 1回目
両親を亡くした主人公は、祖母と二人で暮らしている。 その祖母は魔女に詳しく、昔は魔女退治の組織に属して いたのだった。彼女から魔女のことを色々聞いていた主 人公だが、夏休みにホテルに滞在していたとき、偶然にも 魔女大会に遭遇してしまう。 ダールの作品ではかなり面白い方ですね。大人もそれなり に楽しめます。 難易度 ★ お勧め度★★★☆ 2005.09.11〜2005.09.15: 1回目