<代表作>
1290年、14歳になる少女キャサリンの話。 何事にも興味を持ち冒険が好きなキャサリンだが、時代は中世。女性は読み 書きすら必要ないと考えられていた。14歳ともなれば、既に結婚してもおか しくない年齢なのだ。この年頃というのは、今でも同じ、父親をややともす れば敬遠する。キャサリンにとって父親は汚いものの代表だ。汚いだけでは ない。娘を豚と同じように値段をつけて売ろうとする人間なのである。 なぜ時代が中世でないといけないのかよく分かりません。要するに、思春期 の少女が大人の世界に目覚めていく話ですね。確かにこの時代の貴族の娘は 自由がきかず、それだからこそ、いっそう夢見勝ちになるのかもしれない。 まさか中世がいかに不衛生かを知らせようというわけでもなかろうに。 あ、作者後書きでは、中世の人々が現在の人たちとどのように異なるかを書 いたとあります。 2000.7.14〜2000.7.19: 1回目