主人公は3人の女性。第二次大戦下のVirginia Woolf、戦後 間もない時期のLaura Brown、1990年代のClarissa Baughan。 異なる時代に生きた彼女たちの共通なるものは何か? 3人のある一日の出来事、その日に考えた彼女たちの考えが 交互に語られていく。狂気と正常、異常と平常。この2つの 間を彼女たちの精神は行きつ戻りつしているようであり、そ の一つ一つの言葉には何かしら惹かれるものがある。 しかし心惹かれつつも、ではこの作品は一体何を訴えている かというと、はて何だったのだろうと考えてしまう。テーマ が極めて曖昧なために衝撃を与えるといった本ではないが、 それなりに面白い。 難易度 ★★★★ お薦め度★★★★ 2003.04.19〜2003.04.27: 1回目