マイロン・ボリターシリーズ第1巻。 スポーツエージェントという、日本では聞きなれない職業を糧 とするMyron Bolitar。スポーツ選手とチームとの契約を代行 する仕事なのだが、それ以外にも、選手の面倒を色々みたりする。 Steelもそんな選手の一人である。彼には謎の失踪をとげた恋人 がいるのだが、彼女は生きているだろうか。 Steelのために、また自分のためにもMyronは調査に乗り出す。 久し振りに面白いミステリーに出会った感じです。これって シリーズものなんですね。楽しみです。 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: Otto Burke: Larry Hanson: Christian Steel: Kathy Culver: Jessica Culver: Adam Culver: Paul Duncan: 難易度 ★★ お勧め度★★★★ 2002.5.25〜2002.6.1: 1回目
マイロン・ボリターシリーズ第2巻。 スポーツエージェントのMyron。今回はテニスが舞台です。 クライアントであるDuaneの試合を観戦している最中、銃声 の音がする。急いで駆けつけると、倒れていたのは数日前に コンタクトをしてきた元テニスプレーヤーのValeriだった。 調査を続けるうちに6年前の殺人事件が浮かび上がってくる。 その殺人と今回の殺人とは関連があるのか? 前回に続き魅力的な脇役がWinでした。彼独特の哲学か、あ るいは極めて単純な行動様式なのかわかりませんが、悪に 対してほんとストレートな反応をします。善人特有のためら いというものがないのですね。 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: Pocahontas, pro-wrestler Duane Richwood: client, tennis player Frank Ache: Valerie Simpson: former tennis player, murdered Pavel Menansi: ex-player coached Valerie Errol Swade: murder Alexander Cross Curtis Yeller: murder Alexander Cross Deanna Yeller: Curtis's mother 難易度 ★★ お勧め度★★★★ 2002.7.10〜2002.7.14: 1回目
マイロン・ボリターシリーズ第3巻。 バスケット選手であり、かつてはマイロンのライバルであった Gregが失踪。孤独を好むGregは単にどこかで休暇をとっている だけかもしれず、スキャンダルを恐れるチームのオーナーはマ イロンに捜索を依頼する。 単なる失踪か、それとも既に殺されているのか。事態は予想も しない方に展開していきます。 出だしはいつものごとく。シリーズも3作目となるとマンネリ化 か、と思いきや、今回は事件が大掛かりです。やはり面白い。 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: Pocahontas, pro-wrestler Jessica Culver: novelist Greg Downing: Myron's ex-rival Emily: Greg's ex-wife Cole Whiteman: Raven Brigade Carla Anderson: Liz Gorman Audrey: reporter Roland Dimonte: homicide detective 難易度 ★★ お勧め度★★★★ 2002.9.5〜2002.9.8: 1回目
マイロン・ボリターシリーズ第4巻。 ゴルフのプロトーナメントで20数年振りに優勝目前としている ゴルファージャック。その舅であるバックウェルがマイロンに 近づいてきた。ジャック夫妻が危機的状況にあるというのだ。 バックウェルは実はWinの叔父、つまりジャックの妻リンダは Winの従姉妹に当たる。 さて、その危機とは、彼等夫妻の息子が誘拐されたということ だが、その目的は何か? Winは今回積極的な役割を果しません。母親との接触を完全に 避けているからか?Winが出てこないと面白くないのですが、 その代わりにWinの過去が少し明らかにされます。事件は意外 な展開を迎え、終局は。。。 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: Pocahontas, pro-wrestler Jack Coldren: golfer Linda Coldren: golfer, Jack's wife Stone Buckwell: Linda's father, Win's uncle Chad: son Matthew Squires: Chad's friend Diane Hoffman: Jack's caddie Lloyd Rennart: then-caddie 難易度 ★★ お勧め度★★★☆ 2002.10.4〜2002.10.9: 1回目
マイロン・ボリターシリーズ第5巻。 女子バスケットボーラーの第一人者Brendaの護衛を依頼されるマ イロン。何者かに脅迫されているらしい。彼女の父親も脅迫が始 まった頃姿をくらまして現在行方がしれない。その父親というの はマイロンが高校ぐらいのとき彼をコーチしてくれた人物。 Brendaの母親もまた20年前に行方をくらしましているというのだ が、調査を進めていくとどうやら20年前に事件に関係があるよう だ。 これはマイロンシリーズでもできが非常にいいと思います。ミス テリー+ロマンス+適度の暴力。 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: Pocahontas, pro-wrestler Jessica Culver: novelist Big Cyndi: Brenda Slaughter: basketball star Horace Slaughter: father, missing Anita Slaughter: mother Mabel Edwards: aunt Arthur Bradford: running for governor 難易度 ★★ お勧め度★★★★☆ 2002.11.4〜2002.11.8: 1回目
マイロン・ボリターシリーズ第6巻。 マイロンはCNNのアンカーウーマンと無人島に近い金持ちの別荘 ともいえる島で互いの心の傷を癒していた。その間、事務所はエ スペランザに任していたのだが、クライアントの一人が殺害され、 エスペランザが容疑者として逮捕される。急遽戻ってきたマイロ ンに、エスペランザは何も話そうとはしない。 この作品、マイロンの弱さを全面に出しております。暴力に弱く、 精神面がもろく、両親との結びつきが異常に強くかつ子供っぽい。 父親が心臓に痛みを感じたことを知って泣くかな?病気って決まっ たわけじゃなし。 狩猟の議論もちょっと不必要な気がする。確かに最後に伏線だった ことは分かるけれども、あれは要らんね。 マイロンとWinは互いに相反するものを持ち、それが二人を結びつ けている、という設定なのは分かるけれど、こうも弱いマイロン だと興味が半減します。Winを主人公にした方がいいな。 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: Pocahontas, pro-wrestler Jessica Culver: novelist Big Cyndi: Clu Haid: client Bonnie: wife Terese Collins: anchorwoman for CNN Sophie Mayor: owner of Ynakee Lucy Mayer: missing girl Billy Lee Palms: 難易度 ★★ お勧め度★★★ 2002.11.21〜2002.11.24: 1回目
マイロン・ボリターシリーズ第7巻。 昔の恋人が突然訪れてきた。苦い想い出となっている彼女とは 話したくもないMyronだが、やむを得ず話しを聞くと息子が悪 性貧血だという。骨髄移植しか治す方法がない厄介な病気だ。 しかもなんと、その息子とは、Myronとの間にできた子供だと いうではないか。家族関係に弱いMyronはどうするのか? 恋人とくれば即温かい家庭を夢み、両親とは親離れが進んでい ないMyron。そんなMyronに子供がいれば一体どうなるのでしょう。 なりふりかまわずドナーを探すってことになるのは必然ですね。 さて、そんなあまっちょろいMyronですが、今回は必死なだけ あって、かなり活躍します。おまけにこの作品では魅力的な 脇役が随所に出てくるのもいいですね。元恋人のEmilyもいいし、 幼稚園の先生も魅力的だ。 キャラ作りとして一人不自然な人間が登場しますが、これが最 後の最後まで違和感を感じてましたが、実は伏線だったようで す。こういう伏線はいいのか悪いのか? 登場人物 Myron Bolitar: sport agent Windsor Horne Lockwood V: Myron's colledge friend Esperanza Diaz: partner, Pocahontas Big Cyndi: Emily Dowing: old girlfriend Jeremy: Emily's son Greg Dowing: Jeremy's father Dennis Taylor: Dennis Lex. Donar Susan Lex: Nathan Mostoni: Stan Gibbs: 難易度 ★★ お勧め度★★★★ 2002.12.14〜2002.12.17: 1回目
運命の糸で結ばれたかに思われるほど、幼い頃ころから相思 相愛だったBeckとElizabeth。ある日、Elizabethが誘拐され殺 害される。悲しみに打ちひしがれ8年が過ぎていった。 そこへE-Mailが送られてくる。二人にしか分からないことが書 かれてあり、Elizabethは生きている可能性が。。。 根底にはロマンスが。しかし本質はミステリー、それもかなり 上質です。人間関係は複雑に入り組み、ストーリーは二転三転す る。そして読者は見事なまでに予想が外れてしまう。途中、少し 人物描写に疑いを持ったが、それも解消され、最後にはなるほど と思わせるできです。 登場人物 David Craig Beck: pediatrician Elizabeth Sarah Parker: wife Hoyt Parker: Elizabeth's father Hester Crimsten: lawyer Shauna: plus-size model Griffin Scope: billionaire, 70 難易度 ★★ お勧め度★★★★ 2003.1.8〜2003.1.19: 1回目
11年前、元恋人が殺される。容疑者の兄は逃亡し、未だ生死が 不明。心労からか母親が亡くなるが、死ぬ間際に、兄Kenは生き ているとWillに告げる。兄の生存を知り驚くまもなく、今度は 今の恋人が突然いなくなる。 全体の構想としては逆転に次ぐ逆転で面白いと言えば言えなくも ないが、主人公Willの能力不足が目立ちすぎる。周囲の人間が人 並み外れたものばかりで、Will一人が普通の人間って感じです。 運命に翻弄され右往左往するばかりでは、ちょっと興ざめか。 登場人物 Will Klein: Sheila Rogers: Carly: Sheila's daughter Ken Klein: brother Melissa: sister Yogi Squares: friend Nora Spring: Julie Miller: murdered Katy Miller: Julie's sister Joseph Pistillo: assistant director in charge Philip McGuane: friend of Ken John Asselta: Ghost 気になる表現 難易度 ★★ お勧め度★★★ 2004.07.18〜2004.07.23: 1回目