・Agatha Christie "Poirot Investigates"(Harper 1992 P246)
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「ポアロの事件簿」とかなってますね、日本語のタイトルは。今は違ってる
かな?なにせ訳文で読んだのははるか昔のことで、内容はすっかり忘れてます。
さて、中身は短編集ということで、一つ一つ取り上げてもしようがないのです
が、短いだけに読みやすいかも。ただ、所々に出てくるフランス語には困り
ます。
99.1.2〜99.1.25 : 1回目
・Agatha Christie "The Mysterious Affair at Styles"(Berkley Books 1991 P196)
ISBN:0-425-12961-6
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友人Johnに招かれてスタイルズ壮に滞在することになったHastings。のんびり
と田舎の生活を満喫していたが、その女主人つまりJohnの義理の母Inglethorp
夫人が殺害される。
Johnの家族構成は複雑。実の父親は再婚し、その相手に頭があがらなかったの
か、亡くなったときその遺産はすべて義理の母のところにいく。しかもその母
が20歳も年下の男と最近再婚した。遺産は一体どうなることやら。
偶然にも、Inglethorp夫人にこの地へ招待されていたのが、Hastingsが敬愛す
るポアロ。早速彼はポアロに事件の調査を依頼する。
ポアロシリーズの第1作目と考えてもいいこの作品は1920年に初版が出ている。
相当昔の本だね。そのため、文体自体は平易なのだが、見たことのないような
言葉が所々出てくる。もちろんポアロの推理は素晴らしいのですよ!
2000.8.17〜2000.8.22 : 1回目
・Agatha Christie "The Murder on The Links"(Berkley Books 1984 P228)
ISBN:0-425-06794-7
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ポアロシリーズ第2作、初版は1923年。
ポアロに1通の手紙が大富豪から送られてくる。内容は急ぎ依頼したいことがあ
るというもの。ぜひポアロにフランスまで来て欲しいという依頼だ。それを読ん
だポアロは、手紙の書き方から、緊急を要すると判断し、ただちに依頼主のもと
にいくのだが、そのとき既に依頼主は殺害されていた。
フランスの事件ということで、フランスの刑事Giraudが登場する。有能だが傲慢
なところのある彼は、ポアロに対抗意識を持っているらしい。ポアロを昔活躍し
た時代遅れの探偵と思いたいようだ。
ポアロは相変わらず冴えているが、ヘイスティングスは今回ちょっと情けない立
場でした(^^;片っ端から恋している。
2000.8.28〜2000.9.3 : 1回目
・Agatha Christie "The Murder of Roger Ackroyd"(Berkley Books 2000 P241)
ISBN:0-425-17389-5
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ポアロシリーズ第3作、初版は1926年。邦題は「アクロイド殺害事件」
アクロイドが医師のシェパードに相談を持ち掛ける。結婚を申し込んでいた
未亡人Mrs.Ferrarsが自殺したのだ。その自殺した夫人から最後の手紙が
アクロイドのもとに届き、その内容を知らないまま帰宅したシェパードは
その夜アクロイドが殺害されたという電話を受ける。
高校のとき訳書を読んでショックを受けた本。今原書で読んでみて、時代
は古いものの、その古さを感じさせない凄さがある。結末が分かっていな
がら、本当にそうだったかどうか不安なのね。そういう気配がどこにも
ないものだから。
難易度 ★★☆ やや古い語句がある
2000.12.24〜2000.12.28 : 1回目
・Agatha Christie "The Big Four"(Berkley Books 1984 P215)
ISBN:0-425-09882-6
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ポアロシリーズ第4作、初版は1927年。
ヘイスティングスがアルゼンチンから戻ってきた。しかし、肝心のポアロ
は依頼を受けてそのアルゼンチンにでかけるところであった。今にもでか
けようとしたその矢先に、一人の男が訪ねてくる。そして戸口で倒れてし
まう。彼がなんとか口にしたのは「4」という言葉。その後、それはビッ
グフォーと呼ばれる国際的犯罪組織の4人を意味していることがわかる。
そして、ポアロへの依頼は彼の注意をそらすことにあった。
ポアロシリーズには珍しく、国際犯罪組織を相手にしたもの。さすがのポ
アロも苦戦する。ビッグフォーが相手とはいうものの、その中で特に興味
をひくのはNumber 4だろう。変幻自在、神出鬼没だからね。
難易度 ★★☆
2001.1.10〜2001.1.14: 1回目
・Agatha Christie "The Mystery of the Blue Train"(Berkley Books 1955 P278)
ISBN:0-425-13026-6
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ポアロシリーズ第5作、初版は1928年。
大富豪の娘Ruthは女たらしの伯爵Comte de la Rocheとの仲を父親に引き裂か
れ、その腹立ちからか、単に貴族と結婚したかったからか、Derek Kettering
と結婚した。しかし彼女の性格からして結婚生活がうまくいくはずはなかっ
た。父親は離婚を娘に承知させ、Derekにも脅しをかける。
元恋人Comte de la Rocheと会いにRuthは青列車に乗る。目的地に着く前に彼
女は殺されてしまう。
この青列車には夫Derekも偶然に乗り合わせており、またポアロも乗っていた。
元恋人が犯人か、それとも夫が殺したのか。人間関係が複雑に入り組んでお
り、またポアロの例の思わせぶりな言葉で読者(私だけど)の予想は二転三転
するね(^o^;
2000.10.13〜2000.10.15: 1回目
・Agatha Christie "Peril At End House"(Berkley Books 1991 P182)
ISBN:0-425-13025-8
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ポアロシリーズ第6作、初版は1932年。
既に引退しているポアロはHastingsと一緒にSt.Looでのんびりとしている。
そんなポアロがEnd Houseの持ち主Nickが殺される危険のあることを知る。
殺人を防ごうとしたものの、Nickと間違われてMaggieが殺される。ポアロは
これにショックを受ける。
さすがに本格ミステリー。予想はすべて外れました(^^;やはり面白い。
登場人物
Hercule Poirot: private detective
Hastings:
Nick Buckley: Magdala
Charles Vyse: cousin, lawler
Maggie: cousin
Commander Challenger: George, English Navy
Freddica Rice: girlfriend, married and wanted divorce
Jim Lazarus: dealer in Bond Street
Croft: Australian, cottageを借りる
Ellen: maid
難易度 ★★
2001.08.06〜2001.08.12: 1回目
・Agatha Christie "Lord Edgware Dies"(Berkley Books 1933 P228)
ISBN:0-425-09961-X
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ポアロシリーズ第7作、初版は1932年。
夫と離婚を望んでいる女優Jane。彼女がポアロに依頼したのは、
夫を説得して離婚できるようにして欲しいというもの。人の心理
に興味を抱くポアロは夫に会うが、彼は離婚に反対していたわけ
ではなかった。
その夫が殺害される。嫌疑は当然Janeにかかるのだが、ポアロは
釈然としないものを感じる。
登場人物
Hercule Poirot: private detective
Hastings:
難易度 ★★
お勧め度★★☆
2002.03.02〜2002.03.6: 1回目
・Agatha Christie "Murder on the Orient Express"(Berkley Books 1934 P245)
ISBN:0-425-17375-5 Murder on the Orient Express(アマゾン)
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ポアロシリーズ第8作、初版は1933年。
ある事件を解決し、イギリスに帰る途中オリエント急行に乗るポアロ。
冬という季節外れにも関わらず、ファーストクラスは満席であった。
同乗したBouc氏のお蔭でなんとかファーストクラスを確保。不思議な
ことには、同じ車両に乗り合わせた人々の階級、国などが非常に異なっ
ていることだった。
その夜同じ車両に乗っていたRatchettが殺害される。列車は雪のため
立ち往生で外部との連絡もとれない。そこでBouc氏の以来によりポア
ロが事件の解決に乗り出す。
余りにもよく知られたオリエント急行殺人事件です。同じ列車に乗り
合わせた人たちの証言、犯人が残したと思われる証拠の品々。そして
ポアロが見聞きしたことと彼の記憶。外部との連絡が取れないために
容疑者の身元も確かめることはできない。しかも証言からすると全員
にアリバイが存在する。一見して不可能と思われる事件をポアロはど
う推理していくのでしょう。
結末は既に分かっていても、それでも惹きつけられる作品です。読ん
だことがなければ尚更お勧め。
登場人物
Hercule Poirot: private detective
難易度 ★★
お勧め度★★★★
2003.03.23〜2003.03.26: 1回目