・Susan Carroll "The Bride Finder"(Fawcett Gold Medal 1999 P400)
ISBN:0-499-00388-4
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超能力を持つAnatoleはLeger家の当主。この家系は自ら花嫁を選ぶと災いを
招くと言われており、花嫁を探すのはBride Finderと呼ばれる、これまた
その種の超能力の持ち主。しかしBride Finderが探してきた花嫁Madeline
は、Anatoleが希望していた花嫁とはまったく異なっていた、というより絶
対に避けようとしていた花嫁であった。彼は自らの超能力である程度未来
を予測できるのであるが、そこには不吉をもたらすと思われる花嫁の姿が
あり、それがまさにMadelineだったのだ。
話の展開が非常に遅いのが気になるところ。超能力、実は呪いと感じてい
るAnatoleがその事実をMadelineに打ち明けられないのは仕方がないと言え
ば言えるのだが、なんだかじれったい。
2000.9.10〜2000.9.19: 1回目
・Susan Carroll "The Night Drifter"(IVY Books 2000 P423)
ISBN:0-449-00585-2
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前作、"The Bride Finder"の続編。前作ではMadelineが双子を身ごもった
ところで終わりだったのだが、この作品はその双子の一人、Lance St.Leger
が主人公。ふとしたことからLeger家の家宝である宝剣をなくしたLanceが
彼の超能力であるNight Drifter、いわゆる幽体離脱のようなもので夜な夜な
探していたときに、Rosalindと出会う。思わずも自分のことをSir Lancelot
の幽霊と偽ったために二人の関係はもつれにもつれていくのが今回の作品。
前作同様に、とりたてたストーリーはない。Leger家に伝わる伝説である
運命の花嫁との出会いから、二人の愛が落ち着くまでの話である。
2000.9.21〜2000.9.29: 1回目