邦題は「嵐が丘」。拾われてきたヒースクリフだが、そこ の息子にひどい扱いを受ける。その一方で娘とは相思相愛 の仲になるものの、身分の違いから養家を飛び出す。 何年か経ち、戻ってきたヒースクリフは金も身分もあるよ うだった。そこから彼の復讐が始まる。 構成はかなり不自然。なぜなら大人という大人が次々と亡 くなっていき、残されたのは世間を全く知らない子供たち だけ。そんなところに苦労して世間を渡ってきたヒースク リフが復讐に燃えれば、子供たちにはそれに対抗する術も ない。 ヒースクリフの心はあまり描かれてはないが、この本でもっ とも興味深いのは彼ではないかと思う。もう少し彼の心を 掘り下げて書かれてあると面白いと思うのだけどね。 難易度 ★★★☆ お薦め度★★ 2003.3.17〜2003.4.12: 1回目