<代表作>
1980年、ニューベリー賞受賞作品。 時代は1830年から1832年。ニューハンプシャーに住む13歳の少女の日記 という形式をとる。 時折統計の数値が出てくる。学校での勉強なんだろうね。ニューハンプ シャーの人口が27万人とか、当時の米国の人口が1,300万人とか。 あるいは、有色人種がニューハンプシャーに600人もいることに驚いたり する。興味深いのは、free colouredと表現されていること。slaveじゃ ないってことですね。 日記ということもあり、淡々と時が進んでいくのですが、当時はニューハ ンプシャーといえども農民の生活はまさしく開拓者の生活です。素朴であ り、また信仰心が深く、娘が亡くなったときに父親が書いた4行詩には、 彼の深い悲しみと諦めの気持ちが痛いほどに表れています。 2000.2.23〜2000.2.25: 1回目