書評


朝日新聞  2001年5月6日「読書

 博多へ単身赴任した40代CMプランナーの著者が、この時だとばかりに2LDKのマンションに電気窯やろくろを持ち込み、「陶芸家」を目指す。
 マイコン制御の窯をセットし、妻子のことを忘れて創作に没頭する至福の週末。師匠に会いに唐津へ通う道中は自然の見え方さえも違う。
 陶芸入門書にしてエッセー。著者の解説イラスト入り。達者な人である。