2005JAF関東ジムカーナ選手権第1戦

3/27(日)、関越スポーツランド、ドライ(路温:30℃前後)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第1戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'09"6061'09"6361'09"606
2位掛札雄一 GDB1'11"1491'10"2991'10"299
3位井上究 CP9A1'10"9521'10"6041'10"604
4位印南靖志 CT9A1'10"9251'11"3831'10"925
5位佐山敏史 CT9A1'11"1941'12"3911'11"194
6位高野進 CT9A1'11"8041'11"3311'11"331
7位遠藤康浩 CT9A1'12"6211'11"6021'11"602
8位酒井剛 GDB1'11"6801'12"0741'11"680
9位若月順一 CP9A1'12"1971'11"7211'11"721
10位廣瀬献 GDB1'12"3081'11"8821'11"882

写真は、Webwheelさんにご提供いただきました。
ありがとうございました。

1.まえがき

 いよいよ、2005シーズンが開幕しました。Aシードという肩書きが付いてしまったこともあり、もはや地区戦しか走るステージはありませんし、今は地区戦を走ることそのものが楽しくてしょうがないので、今年もJAF関東ジムカーナ選手権を追うことに決めています。その第1戦が、3月27日、関越スポーツランドにて開催されました。
 時たま思うことでも触れていますが、今年は車を乗り換えます。6年間乗ってきたエボ6に別れを告げ、最新型のエボ9にスイッチです。しかし、この車の発売が遅れ、普通なら開幕には絶対間に合わないタイミングであるところを、アルファおよびリジット関係者の皆様のご尽力により、開幕戦に参戦できることになりました。ありがとうございました。
 そんなこともあり、こちらにも触れられています通り、もしかしてエボ9としては公認戦第一号となる大事な使命(?)を負っての参戦となった訳です。

 そもそも開幕戦を走れるかどうかは不明だったため、本番こそエントリーしていたものの、前日練習はエントリーできませんでした。ですが、本番当日に初走行って程度胸はありませんので、きゅうきょ浅間台スポーツランドでの練習会に参加し、いくつかのポイントをチェックして、本番を迎えます。
 浅間台での走行では、車そのものにはかなり好印象でした。ただ、タイム比較はできませんでしたのでどれだけ走れるかは微妙なところ。また、18インチタイヤを使った場合、やはりターンセクションでは若干癖もありますので、そのあたりも気になるところではありますね。

 今年の目標は、なーんも考えていません。とにかく、車が未知数だけに、どうも具体的な目標は立てづらいのですが、昨年から心に誓った目標がありますので、まずはそこを追い求めることにしようと思います。
 気になるのは天候ですが、どうやらその心配は無用の様子。とにかく、水曜日ごろからハードなスケジュールをこなしてきたため、体力が持つかどうかが一番の心配です。大渋滞の中、浅間台から戻り、明日の準備をして、少しでも早く布団に入る努力をして明日に備えます。

2.当日

 会場には当日入りとなりますので、3時過ぎに起床し、家を出ます。もう、体のあちこちが筋肉痛で(爆)、体が言うことを聞きませんが、鞭打って現地へ向かいます。
 最近のETC割引の文章が読解できず、どういうタイミングでどこを通過したら良いのかずっと考えながら、会場入り。若干早めに到着してしまいましたが、続々現れる仲間と雑談するうちにゲートオープンとなりました。昨年のランキングから、僕にとってはありえない出走順になっていることに結構緊張しながらも準備を進めます。とにかく今日は、新型車を持ち込んでいることで注目を集めることでしょうし、慣れない車で準備にも手間取るため、早め早めに準備を済ませておきます。
 N4クラスのエントリー台数は28台と、昨年から車を降りている人も居るはずなのに、相変らず最大勢力を保つ人気ぶりとなっているようです。県戦やミドルからの元気のあるステップアップ組も多く、なかなかの激戦が予想されますね。
 さて、コース図を見ると、まぁ、それほど違和感の無い感じ。とりあえず慣れない車にとっては、最終のテクニカルが厳しそうですが、それ以外は距離もありますので、いろいろ考えて走る余裕はあるでしょう。とにかく、車がどう挙動するかすら理解できてませんし、ギア比もよく分かりませんので、走行イメージが全くできません(涙)。何は無くともミスコースだけはしないように、頭にコースを叩き込みます。という訳で、この状態ではコース攻略なんて考える余裕もありませんでした(汗)。

 天気は良く、路面温度も28℃くらいまで上がっていたようです。今回は一応現時点でのベストなセットして18インチタイヤをチョイスしますが、このタイヤの路面温度適正としてはどうなんでしょうね。17インチだと1〜2コーナーだけ抑えれば問題なくイケルレベルですが、ちょっと未知数ではあります。セッティングは標準ショックセットにエアを前後0.1ずつ落とした状態で行ってみます。
 とにかく、エボ9初走行ですからね。ミスコースだけはしないようにというプレッシャーの中、スタートラインへ向かいます。
3.第一ヒート
 なんとなく集中しきれない感じながらも、気持ちを落ち着かせ、6000rpm程度から半クラッチ気味にスタート。しかし、シュルシュルシュル〜っとタイヤが空転してしまい、あわててアクセルを戻して、再び踏みなおします(汗)。2速、そして3速と上げ、最初のコーナーに入りますが、ブレーキングの感触が分からず白煙を上げながらの進入に。2速に落として、一旦加速し、Gが残りながらの左ターンへ進入。適切な車速やGがよく分からないため、なんとなくブレーキングしながら入ってサイドを当てると、テールがちゅるんってエビ状態(涙)。全く予測してなかったため、何もできずに立ち上がり、2速に上げながら右パイロンをクリアして、2速全開付近から再び右コーナーをブレーキングしながらクリアしてアクセルオン。続くGが残りながらの右ターンへ進入し、やはりなりで入ってサイドを当てると、先ほどの左ターンの再現ビデオのようなエビターンを披露(涙)。みんなの激しいブーイングが聞こえているような気がしました(涙)。気を取り直して2速に上げ、今度は左パイロンをクリアして全開で奥へ。一瞬3速に入れて、やや突込み気味に外周に入り、2速に落として、一旦アクセルオン。すぐにブレーキングして左奥のパイロンで姿勢を作って再びアクセルオン。ここは割と良い感じでクリアでき、アクセル全開と共に4輪が流れるような感じで気持ちよ〜く立ち上がれます。3速に入れて、ギャラリー前の2本パイロンへ進入。この速度域の車の挙動が全く見えないので、若干縦気味に強くブレーキングをして、2速に落としてフロントのグリップを見ながら2本パイロンを通過し、全開。するとテールだけがあら〜って感じで流れ始めます。このまま踏んだらスピンか壁かどっちかかも、と危険を感じて、アクセルを戻してグリップを回復させた再びアクセルオンするという、なんとも恥ずかしい走り。そのまま外周へ向け3速まで上げて、再び外周へ。入り口付近で2速に落として、一旦アクセルを開けるとちょっとラインがインに入りすぎる傾向があって、立ち上がりの右奥パイロン付近でブレーキング。すると気持ちテールが動き始めすぐにアクセルオン。2速全開付近から右パイロンを直角気味に折れるようにブレーキングを開始しますが、ここはかなりオーバースピードだったようで、フロントが逃げながらの通過になります。そのまま踏んで左側の規制パイロンをアクセルオフで避けてGを切り返してすぐにアクセルオン。このあたりの挙動は予想外に速くて、車がすっとんじゃうかと思いましたが、そこは18インチの威力なんでしょうか、なんとかこらえてくれます。そして左180度では1速に落としてサイド。この進入は割と良かったみたいで、そこそこの感じで立ち上がります。一瞬2速に入れて、テクニカル進入で1速にシフトダウン。グリップでクリアし、続く右も軽いブレーキングでグリップでクリア。続く角度のきつい右で軽くサイドを当てると、やや車がインに向きすぎ、それを修正している間に続く右が来て、Gの切り返しを待っていたら完全にターンが遅れ、パイロンを過ぎてからあらぬところでサイドターンしてました(涙)。続いて左ターンへ向かいサイドを当てますがここはなんとかなりで回し、ちょっと加速してゴール前の右180度はやはりタイミングがいまいちつかめず、ギクシャクした感じでターンしてゴール。タイムは、1'12"6でした。

4.第二ヒートの対策

 いやぁ、参りました、何が起こったか考える余裕が無いほどあっという間に終わりました(爆)。やっぱりかなり緊張していたのかもしれません。どうも走りはガチガチだったみたい・・・。それより「エボ9もストールするじゃん」ってコメントをどれほど多くの人に言われたか(涙)。
 こんなひどい走りここ数年したことがない、というほどの内容でした。タイムはトップ親方から3秒も遅れていますが、それは別格として、あれだけのミスをしながら、団子の中には居るようで、11番手に位置しているみたい。
 今日のレベルでは厳しい攻めは狙えませんが、少なくとも大きくミスしたターンセクションは、もう少し対処して臨めばそれなりのタイムアップは期待できそうです。なんとか、ポイント圏内には入れる可能性が見えてきたので、第一ヒートの挙動をしっかりと振り返って、できる限りのことをやってみることにします。
 ビデオを見返してみると、どうもターンの進入速度がバラバラで、全体的に進入が速い感じです。後はターン始動のタイミングが遅い。いろんな狙いはあるんですが、イマイチタイミングが合っていません。一発でどこまで対処できるか分かりませんが、少し早めにアクションを起こしてみることにします。
 あとは、やっぱり車の動きをつかみきれていないせいか、どうもイメージどおりのラインに乗せられないし、そのせいで踏み切れない。こればっかりはすぐにどうにかなるもんでもないので、消極的ではあるけど、車の挙動を見ながらアクセルを開けていくことにします。また、おいしい進入の感じも全くつかめないので、第一ヒートより少しラインとブレーキングの様子を変えてデータ取りすることにします。
 ま、ミスコースとか壁アタックとか(爆)、最悪のことにはならずに第一ヒートを終えたので、かなり肩の荷がおりました。第二ヒートはもう少し気楽に走れるでしょう、たぶん。
 そして、なが〜いお昼休みが終わって、第二ヒートが始まります。天候に変わりは無く、路面温度も30℃を少し越えるくらいの感じでほとんどコンディションに変化はありません。セッティングも変更無しです。

5.第二ヒート
 第一ヒートよりは気持ちが落ち着いてきました(笑)。やや抑え気味の回転数を試してみようと、4500rpm程度から半クラッチ気味にスタート。しかし、なぜですか、やっぱりタイヤはグリップを失い、シュルシュルシュル〜っと空転して、第一ヒートとおんなじ失敗です(涙)。とにかく2速、3速と上げて1コーナーへ。先ほどより若干ラインを重視して左パイロンに入り、2速でアクセルオン。Gが残る左ターンへの進入はいろんなことを考えながらやや抑え気味に入りサイドを当てると、今度は回し込みが足りません(涙)。ただし、エビになるような恥ずかしい動きではないので一安心?想定しているラインより随分ずれてしまったので続く右パイロンがかなりきつく、ちょっと待ちを入れながら2速に上げて全開付近から再び右コーナーへ。続くGが残る右ターンへの進入では、先ほどの回し込み不足が頭をよぎり、迷った瞬間にブレーキングが遅れました(涙)。自分でも分かるオーバースピードでの進入に車は再びエビ状態(涙)。数少ない引き出しからやれるだけのことはやったつもりですが、大きなロスになって立ち上がります。みんなの笑い声が再び頭の中をこだまする中、気を取り直して2速に上げながら左パイロンをクリアして外周へ。今度はちょっとラインやGを意識しながら一瞬3速に入れてすぐに2速に落とし、外周をクリア。左奥の1本パイロンもやや丁寧にブレーキングして通過し、アクセルオン。ちょっと中途半端な印象を持ちながら3速まで上げてギャラリー前の2本パイロンへ。ここの入りも先ほどよりちょっとラインを考えて進入し、2速に落として我慢して通過。さらには立ち上がりで踏み切る自信が無かったため、ギリギリのハーフでタイヤと車の姿勢を見ながらコントロールし、立ち上がりパイロン付近から全開。なんて消極的なんでしょう(涙)。3速まで入れて、外周に進入。気持ち激しく突っ込んだつもりでしたがそれでも余っていたようで、車は想定よりインに向かう感じ。2速でアクセルを開けますが、やっぱり立ち上がりパイロンがきつくなり軽くブレーキングを入れて通過。ここは先ほど同様テールがちょっと挙動してました。2速全開から、再び右への直角コーナーですが、ここも少しラインを気にして入ってみます。それでもまだアンダーが出ていて、パイロンには付けず、通過速度も速かったのか左側の規制パイロンが先ほどよりきつくなり、姿勢をコントロールする程度ですが軽いブレーキングを入れてGを切り返して再びアクセルオン。続く左180度はちょっと焦ったのか、リズムが悪く、サイドを当てたもののややアウトに立ち上がってしまいます。その焦りからか、2速に上げられず、リミッターを当てながらテクニカルセクションへ進入。入り口はブレーキングのみで姿勢を変えてグリップで通過。ところが入りの角度が悪かったせいか、立ち上がりはアウトにはらみ、続く右パイロンを大きく離してしまいます。ブレーキングでその右パイロンで曲げてすぐにアクセルオン。続く若干鋭角な右で軽くサイドを当てると、これはまずまずのイメージで立ち上がり、続く右でも狙っていたポイントでサイドを当てることに成功。こんな感じがいいのかも?なんて考えているスキに次の左が来てしまい、ブレーキング開始が遅れ完全オーバースピード。慌ててごまかそうと四苦八苦してサイドを当てますが変なターンになってしまいます(涙)。アクセルを一旦開けて最終の右ターンではタイミングを考えてサイドを当て、ゴール。タイムは1'11"6でした。

6.最後に
 修正できたところもありましたが、考えすぎてダメだったところもありました。というか、走りながら動作を考えているようじゃダメっすよね(涙)。今回は走り云々を語ることはできそうにありません・・・。
 でも、無我夢中だった第一ヒート、なんだか分からないけどいろんなことを考えて走った第二ヒート、ともに貴重なデータ収集ができたことが収穫ですね。
 そんな中、トップと2秒差の7位に入れたことには実は結構満足しています。何しろ、実質初めて乗る車でぶっつけですからね。18インチも初、CT9Aも初、そんな中でなんとかポイント圏内に入る走りが出来た事は変な自信になりました。だってそうですよ、ここから練習したら、今日よりひどい走りはありえませんからね。上がる一方のはずですから(勘違い?)。

 ま、冷静に考えてみると、車のポテンシャルは物凄い、ということが分かると思います。特段すばらしいテクニックを持っているわけでもない僕が慣れない車でミスを繰り返しながら探り探り走ったヌルイ走りで7番手ですよ。驚異的ですよね、この車。

 取ってはいけない7位ではありましたが、実は今シーズンが急激に楽しみになってきたのは事実です。まぁ、いずれにしても、車、そしてタイヤに慣れなくちゃどうにもなりません。今は練習したくてしょうがないです。しばらく練習を積んで、シーズン後半には良い勝負ができるようになりたいものですね。

 さて、N4クラスの結果ですが、優勝はやはりこの方、親方でした。第一ヒートからぶっちぎりで貫禄勝ちでした。そして続いたのは、今シーズンはスタートダッシュに成功したブルガレさん。打倒親方に一番近い男を証明したすばらしい走りでした。そして3番手は僕の結果が不甲斐ないせいでエボ9乗換えを留保した(?)Qちゃん。もはやここまでは不動のトップ3と言えます。そして4番手はCT9Aに乗るあばれんぼうさん。今回の僕のCT9Aへの乗り換えに際し惜しみないノウハウ提供を頂きまして本当に感謝しています。そして5番手にもCT9A乗りの胃袋無限大さん。さらには6番手にもCT9A乗りの親分が初入賞と、先輩CT9Aドラが軒並み入賞したという結果となりました。皆さんおめでとうございます。なんとかその間に割って入れるように今年1年精進しますので、よろしくお願いします。

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