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キャブレターの部屋


農機具からスーパーカーまでキャブレターのオーバーホールは何でもやっています。そんな仕事の一部をこのページで紹介したいと思います。次のページでは皆さんが御自分でオーバーホールする際、役立ちそうな事を少しずつ更新しながら連載したいと思います。


ホント、よく考えて作られています。

誰が考えたのか本当に感心します。電源も必要とせず、霧吹きの応用は今も健在!役割を各パートごとに分け、
燃費とパワーの両立も考えています。加工技術もさることながら
長年のデータの蓄積が安定した性能を約束してくれています。
オーバーホールの際、むやみにそれらを壊すようなことがあってはならないと思います。

スロットルバルブ付近のガソリンとエアーの通路加工穴です。
アイドリングの安定とドライバビリティー、エミッションコントロールの三つ巴の厳しい要求にも答えなければ世に出ることはできません。
至る所にバルブとシートが存在します。その隙間で計量されたガソリンやエアーが空燃比と回転数をコントロールします。
これはダイヤフラムにかかるバキュームで作動させます。省エネ!

自分を試されているようで・・・

キャブレターの作動、構造を知り、不具合を取り除き傷んだ所を修理する。やってもやっても疑問が湧き、
新たな知識が要求される。ネジひとつとってもいろんな規格の物が在り、自動車には専用の物が使われることも多い。
手に入らなければ作るしかない。そうなると材料や加工技術の知識が必要になる。
1歩進む為に2歩も3歩も戻ることが多々ある。

5.3x0.9なんてサイズのネジも在る。キャブレターの世界は何でも有り。そんなパーツの制作に旋盤作業はつき物。刃物も使いやすいように作る。ドライバーも買ってきてそのまま使えることは少ない。

考える時間が長い。

修理は部品交換と違い、どうすればよいか、考える時間がすごく長い。作業も測ったり試したりで遅々として進まない。
急がば回れは精神的にきついと思う時がある。

  フロートを取り付ける支柱が折れた場合、新しく作り直すのと、方持ちにする方法がある。もっと良いアイディアが無いか、常に楽しようと考えている。シンプルイズベスト!
真鍮のフロートも修理できる限界がある。アームを再使用し太鼓の部分を交換する。

クルマ、バイク大好き!

スポーツカーもスクーターも基本は一緒です。むしろ修理しやすいのはスポーツカーの方であったりします。
簡素化でばらせなかったり、部品が出てなかったり。
リビルドするには国産車より外車のほうが勝ってることが多いように思います。

細かな部品設定、セッティングできる環境。以前はこんな贅沢な遊びが簡単にできましたが今や貴重な存在となりました。仕事柄今でもやってますが、効率の良いジェッティングを心がけています。
solex weber に関してはお問い合わせください。
自分のバイクのセッティングに空燃比計を使用しました。キャブの構造上理論よりやや濃い目に合わせる事が解りました。インジェクションでは教科書どうりの制御になっている事が解りました。
バイクのキャブセッティングに関してもお問い合わせください

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