2008年の年末からようやく日本でもヒブワクチンが接種できる様になりました。ヒブワクチンはインフルエンザB型菌(ヒブ)に対する予防注射です。ヒブは細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋炎など子どもを死に至らしめることのある重症感染症の原因菌です。これらの感染症は乳幼児期に罹患することが多く、乳幼児期にかかると特に重症化します。ヒブによる髄膜炎は日本全国で年間約600人がかかり、15〜20%のお子さんに後遺症が残り約5%のお子さんが死亡しています。
1990年代に入って欧米ではヒブワクチンが導入されたおかげで、ヒブによる細菌性髄膜炎が激減しました。欧米ではヒブワクチンは定期接種化されており、その有効性と安全性が確認されています。
わが国では接種が出来るようになってからしばらくの間は、輸入量が少なく、接種のご希望を頂いてから実際に接種できるまで時間が掛かる事もありました。しかし現在では安定して輸入されるようになりました。加えて多くの自治体で公費負担制度が整備され、接種を受けやすい環境が整ってきました。東入間地区(ふじみ野市、富士見市、三芳町)では2011年から0歳〜4歳までを対象に公費負担による接種が可能になりました。
接種費用、接種時期、接種回数は、そのお子さんの年齢によって様々ですので、接種ご希望の方は事前に当院までご連絡下さい。
・細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会のHP