平成18年4月1日から、予防接種法の改正により麻疹(はしか)と風疹(三日はしか)の予防接種が変わりました。
法律改正の骨格は以下のようになります。
@ 麻疹風疹混合(MR)ワクチンを2回接種することになります。
A 第1期の対象は1歳以上2歳未満のお子様、第2期の対象は5歳以上7歳未満で小学校に
に入る前の一年間になります。
B 平成20年度から5年間に限って、その年の中学生1年生と高校3年生(相当)の方にも
それぞれ第3期、第4期として公費負担でうける事が出来ます。
C 従来の麻疹や風疹の単独ワクチンの接種が生後12ヶ月〜90ヶ月であったのに対し
MRワクチンは1歳以上満2歳未満でないと公費負担の対象外となります。
麻疹・風疹それぞれについて説明します。
「麻疹という病気について」
麻疹は麻疹(はしか)ウイルスの伝染によっておこる全身の病気です。
このウイルスは、きわめて伝染力が強く、発病すると高熱や全身の特徴的な発疹の
ほか、重症の脳炎や肺炎をはじめ様々な重症の状態をおこすことで有名です。つい
最近までは日本でも決して稀な病気ではなく、不幸な転帰による場合もありました
が、様々な方面での麻疹撲滅運動の効果により、ここ数年は発生数が激減していま
す。ワクチンを1歳の時と、年長さん(小学校に就学する前の年)の2回(※平成25年
までは中学1年と高校3年相当の年齢も)接種することで、ほぼ麻疹の発病を予防で
きますので、必ずMRワクチンの接種を受けるようにしましょう。
「風疹とうい病気について」
風疹(三日はしか)は風疹ウイルスによっておこる病気です。
風疹に罹ると、発熱・発疹・リンパ線の腫れのほか、様々な全身症状も生じ、
また合併症として脳症や血液の異常などがおこることもあります。それに加えて、
風疹に対する免疫がない妊婦さんに伝染してしまうと、胎児へ強く影響して「先天性
風疹症候群」が発生します。このようなことを含め、麻疹と風疹混合(MR)ワクチン
をうけるようにしましょう。