肺炎球菌は主に肺炎などの重症な感染症を起こす事が知られている細菌で、80種類以上の型があります。今まで成人(中でも高齢者)の方に対してはワクチン(ニューモバックス)が接種されていました。このワクチンは特に高齢者の方などに肺炎を起こすことが多いとされている肺炎球菌の23種類の型に有効といわれています。
一方、小児科においても抗生物質の効きにくい(耐性を持った)肺炎球菌による重症な感染症(肺炎、中耳炎、菌血症など)が問題になっており、これらのために、7種類の型に対する効果がある小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が開発され、日本でも2011年2月からやっと接種できるようになりました。
接種対象は、2ヶ月から9歳以下です。接種回数は、6ヶ月までは4週間おきに3回接種し、その後60日以上後に4回目を接種します。7ヶ月以降、1歳、2〜9歳ではそれぞれ接種の回数が異なります。また、東入間地区(ふじみ野市、富士見市、三芳町)では2011年から0歳〜4歳までを対象に公費負担による接種が可能となりました。
予約をして頂きワクチンを手配してから接種します。ヒブワクチンと異なり今のところ予約から接種までの待機時間はほとんど無い状態です。
なお接種費用や、三種混合ワクチンやヒブワクチンと同時期に接種する場合の接種方法につきましては、個別にご説明いたしますのでお問い合わせ下さい。