step1 機器ステータスログの取得を楽に(TTLGen)


telnet client に IP を入力してノードにアクセスしようとしたら IP が間違っ
ていて構成図を見ながらもう一度やりなおし、接続後パスワードを投入するも
タイプミスして 2,3回やり直してようやくログイン。telnet client でログの
取得を開始するつもりが忘れており、早速取得したい command をコピペするも
ter len 0 が設定されていなかったためにすべての出力は途中で途切れ、ペース
トした command が全部投入されるまで待った後に再度投入しなおして telnet
client を閉じた後に、ログが見当たらないことに気がつく。。


さすがにここまで "あんまりな" 作業をしていることはないでしょうが、こうした状況は telnet client のラウンチャを使えば改善されます。


TTLGen は TeraTerm Macro (.ttl ファイル) を生成/起動するラウンチャです。

http://www.vector.co.jp/soft/winnt/net/se481698.html

ttlgen_image


TTLGen は対象ホストへのログインの手続きを簡易化してくれます。 また、決まったコマンドを投入するモードもあります。




下記のようなテスト環境でのログ取得は何かしらのツールが必要になるでしょう。

base_nw_diagram

図中には 30 前後の NW 機器が存在しており、1台づつ手作業でログインしてログを取得していくのは現実的ではありません。

言うまでも無く、ステータスログを取得する場合に(telnet で接続できるのに) シリアルポートを利用するのは最悪の選択と言って良いと思います。基本的に telnet/ssh で取得するでしょうし、繰り返し同じログを取得するのであればマクロを利用するケースが多いでしょう。 ただ、マクロは書くのが面倒だったり修正するのが面倒だったりします。



TTLGen は teraterm macro の .ttl ファイルを生成して起動します。具体的な機能はざっくり以下になります。詳細は help をご参照ください。設定はちょっと手間がかかりますが、それ以上のメリットがあると思います。

  • 数アクションで指定したホストにログインする。
  • 数アクションで複数のホストにログインして、指定したコマンドを投入していく。




ログ取得端末に TTLGen を入れて、あちこちに配置します。いくつかの場所に配置してそれぞれログ取得を行うと良いと思います。たとえば下記のように配置します。

base_nw_diagram_ttlg

監視セグメントに 1台あれば良いのでは?という話がありますが、対象の台数が多いと telnet であっても時間がかかりますので、分散させると良いと思います。また、障害試験時などは対象機器への到達性が失われたりして面倒ですが、いろいろな場所に配置しておくことで、そうしたケースにも対応しやすくなります。




「大きなテスト環境を構築することが無いので、そこまでしなくても。。ラウンチャは設定する手間もあるし。。」という話もあるかと思いますが、ごく小さな検証環境であっても、機器へのログイン/ログ取得は頻繁に行いますし、ラウンチャはあったほうが良いです。

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