大 変 な 旅 行
<ドイツ一人旅>


ブランデンブルク門
ブランデンブルク門

Vol.2

 
ホテルでのインターネット

 今回の旅行は、フランクフルトに3泊、ベルリンに3泊、そして最後にまた、フランクフルトに1泊するという計画だった。最初のフランクフルトのホテルは、自分でインターネットで予約して、後ろの4泊は旅行会社を通じて予約した。

 やっとのことでフランクフルト中央駅に着いて、予約していたホテルの前に立ったとき、本当に大丈夫だろうか、と不安だった。インターネットで海外のホテルを予約するのも初めてだったし、とにかく何から何まで初めての経験なのだ。

 それでも後から振り返るとベルリンと比べると、フランクフルトの方がずっと気楽だった。何しろ最初の3泊も帰国する前の1泊も、泊まったホテルは中央駅から100メートルぐらいしか離れていなかったからだ。

 最初に3泊したところは、Terminus というホテルだ。着いてすぐは、部屋は狭いし、回りはうるさいしで、大変なところに来たと思ったが、慣れてくると一番良かった。(日記・ブログ「ドイツ到着」)

 そのホテルに着いて、すぐ部屋でインターネットできるか聞いたところ、食堂で無線LANが使えるみたいな答えだった。

 食堂にはデスクトップのパソコンが置いてある電話ボックスみたいな感じの小部屋があって、そこに無線LANのルータとかがあるのかなと思った。

 自分のノート・パソコンを早速食堂に持っていって接続を試みた。ところが、無線LANがあることの表示は出てくるのだが、うまく接続できない。間もなくフロントから受付の人が来て、「接続できるか」みたいなことを聞いてきて、何桁かの数字を書いてある紙を渡してくれた。

 ちょうどノート・パソコンがパスワードみたいなものを要求していたので、その紙に書いてある数字を入力したら、うまく接続できた。あとは自宅でインターネットをしているのと同じだった。

 次にベルリンのホテル。建物も新しくて、見たところ高級ホテルのようだったが、お高くとまっている、という感じがした。なにしろ受付のカウンターがものすごく高くて、背伸びしながら受付係と話をしなければならなかった。

 そのホテルでのインターネットは無線LANで部屋でもできるということだったが、2時間で9.5ユーロ、24時間で29ユーロと有料だった。フランクフルトのホテルで無料でやってきたばかりだったので、お金がもったいないみたいな感じがして、そのホテルでネットはやらないことにした。

 29ユーロというと4,000円近い金額だ。家ではADSLで好きなだけインターネットをやっている訳で、有料の無線LANサービスって、これから流行るんだろうか。ホリエモン氏のライブドアでは、無線LANの事業を始めるって話を聞いたことがあるが、少なくとも自分のように遊びでネットをやってる者には不要なような気がする。

 フランクフルトに戻ってきて、3つ目のホテルにもエントランス・ホールにデスクトップのパソコンがあって、自由に使うことができた。

 部屋では無線LANも使えるようになっていたが、これもベルリンと同じく有料だった。それで、有料の無線LANは使わないで、エントランス・ホールのデスクトップでネットをやることにした。

 ところが、日本語が文字化けして出てくる。少しいじったら、日本語の表示にはなったが、検索や書き込みをするとき日本語で入力できないということが分かった。

 結局、ドイツに来て日本と同じようにインターネットをできたのは、フランクフルトの最初のホテル Terminus だけだった。

連邦議会議事堂
 世界旅行の人 

 ベルリンの1日目、アレクサンダー駅で電車を降りて、そこから有名な博物館島を通り越して、ブランデンブルク門、連邦議会議事堂、ポツダム広場へと歩いた。

 連邦議会議事堂は、屋上に透明な半円形のドームがあって、無料で一般公開されている。ガイドブックの扉にもその未来的なドームの中の写真が使われていて、ぜひ一度見てみたいと思っていた。

 その日もドームを見るためにたくさんの人が並んでいて、1時間以上も待たされそうな感じだった。もう夕方近くで、暗くなって無事ホテルに戻れるか自信がなかったので、翌日もう一度トライすることにした。

 次の日は、ときどき雨振りの天気で、博物館島で2つの博物館を見た後、連邦議会議事堂に行って、待っている人の列について並んだ。天気が悪いからか、前日より並んでいる人が少なかった。

 そしたら、ナップザックが開いてますよ、と後ろから日本語で声をかけられた。ナップザックを見たらファスナーが確かに15cmぐらい開いていた。

 そこから色々な話が始まった。声をかけてきた人は、あごひげを生やしている20代後半から30代前半くらいの日本人の男性。メガネをかけていて、笑顔がさわやかな感じだった。

 どちらから来たのか、尋ねたところデンマークからバスで来たとのこと。理由はバスが一番安かったから。そして、その前は北欧にいた、という話だった。

 驚いたことに、2年前に日本を出て世界旅行をしているとのこと。もう、80ヶ国ぐらい回っていて、つい最近までいた北欧ではホテル代がどこも高くて(1泊1万円以上)、屋外で3日間ぐらい寝たとのこと。

 そうしたらホームレス用の施設に案内されて食事もごちそうになったとか。福祉国家だけあって、ホームレス対策もしっかりしているらしい。

 でも、北欧は全体的に物価が高いとのこと。物価の安いところだと長期間滞在できるが、ヨーロッパのような物価の高いところは、短い期間しか滞在できないそうだ。

 また、ヨーロッパに来ると、それ以外の地域と比べて複雑で疲れるとも言っていた。

 実は次の日、自分もタクシーを頼んだホテルのボーイにチップを渡さなくて、それが後々まで心に引っかかった。世界旅行をしている人が言った「疲れる」というのは、こういうことなのかな、と思った。
 
 ドームに入る順番を待ってる間、その世界旅行の人と話をしていて退屈しなかった。ドームの見学を終わった後、あいさつだけして、名前も聞かないで別れた。ああ、世の中にはこういう人もいるんだ、と思って感心した。


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