第14回「聖地への帰還」豊田スタジアム フットボール観戦 
フットボールマニアの聖地、豊田スタジアム。だが、ここで試合を見たことがない。ただの見学か、〈モーニング娘。〉のコンサート。それではイカンと思ってたら、神様はご覧になっている。観戦チケットが棚からボタで舞い込んできた。1歳8ヶ月の息子は祖母に預けて、妻と娘と観戦に。

当たった!観戦チケット。
4月13日、Jリーグ 1stステージ 第3節。わがホームチーム「名古屋グランパスエイト」VS「鹿島アントラーズ」という好カード。テレビで放映されているグランパス応援番組のチケットプレゼントが当たったのだ。しかも、2番組×ペア、合計4枚のチケットが。ひとつは3階の自由席。もうひとつは2階の指定席。どちらが見やすいか、欲張って見ちゃおう。
くたばれ!アントラーズ。
メインスタンド3階自由席。かなり高いがピッチはよく見える。さすが、陸上トラックのない専用スタジアム。試合開始前に地域住民が踊る「新松平音頭」もバッチリ。全体を俯瞰することで、テレビではわかりにくいチーム戦術やボールを持たない選手の動きもわかる。サイド側スタンドには憎きアントラーズサポーター。けっ、わざわざ茨城くんだりから泣きに来たのか。ご苦労なこったと怖いので小声で毒づいてみる。
♪名古屋グランパス!ドドンガドンドン!
2階指定席に移る。選手たちの表情もよく見える。わがグランパスサポーターで赤く燃えるサイドスタンドにも近く、この席で見ることにする。キックオフ前に、サポーターが選手ひとりひとりの名前をコール。開幕以来、グランパスは勝ちなしの2戦引き分け。今日の相手は王者アントラーズ。きっとグランパスは負けるに違いないと、みんな思っているが口に出しては言わない。
出産後すぐに働くグランパ子ちゃん。
チームキャラクターの「グランちゃん」一家のお出まし。名古屋のシンボル、シャチをイメージした着ぐるみだ。父、母、息子の3人家族だったが、今シーズンから妹が生まれて4人に。しかし、観衆の前に現れるのは、いつも3体だけ。中に入る人が3人しかいないのか。妻と娘は、観客席最前列に行き、一緒に写真を撮る。警備のお兄さんに、ハイ戻って戻ってと注意されていた。
なんで、アントラーズの応援なんだ?
いよいよキックオフ。赤いユニフォームがグランパス。白いユニフォームがアントラーズ。ここだけの話、妻はアントラーズの相馬選手の大ファン。グランパスを応援するフリをしながら、相馬選手を応援している裏切り者。左サイドバックの相馬選手が、グランパス陣内に攻撃を仕掛けると「行け!行け!」と思わず叫んでいる。前半は、両チームとも決め手に欠き、0対0。
いろんな人の力でいい試合に。
豊田スタジアムは芝の生育状況が良くなく、すぐにボコボコ剥がれると不評。つい2週間前に行われた、U-22の国際親善試合でも、ドリブルでボールがあっちこっちに跳ねる酷さ。この日の試合は、担当スタッフの努力の賜物か、芝の状態は良好。ハーフタイムには、剥がれた部分の修繕などチェックを行う。いろんな人の力で、エキサイティングは試合が成り立っているのだ。しかし、試合内容は点が入らずエキサイトしないぞ。
豊田通商チアリーディング部、参上。
最近は、チアリーダーを抱えているチームもある。わがグランパスはチーム自体にはいないが、親会社TOYOTAのグループ企業である豊田通商(株)のチアリーディング部が友情出演。愛称でもつけてやればいいのに、豊田通商チアリーディング部と紹介されていた。のどが渇いてビール(大缶1本)とアイスクリーム(1個)を購入、900円なり。ゲッ、高い!アイスはいくらなのだ?
優勝したかのような大騒ぎ。
試合は後半33分。グランパス、中村のセンタリングに飛び込んだヴァスティッチのヘディングで1点。スタジアム内は大興奮。久々にグランパスが点を取るところを見たと大騒ぎ。妻と娘はトイレに行っていて、得点シーンは見逃したが、場内の興奮には参加できたようだ。この虎の子の1点を守り切れ、グランパスが勝利。試合後、サポーターに挨拶する選手たち。ありがとう、勝利を。ありがとう、感動を。ありがとう、チ
ケットを。

〈ご案内〉
名鉄 豊田市駅より徒歩15分
駐車場/豊田市中心部の駐車場は、意外と空いている。
お買い物すれば、3時間まで無料の「フリーパーキング」利用も便利。
Visited 03.4.13 (C)YAJIKITA NET

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