8月のひとりごと★BACK NUMBER


01.8.26(Sun)

妻が入院中のため、晩ご飯に娘とファミレスへ行く。
時折、「ちゃんと座りなさい」「お皿をフォークで叩かない」
「よその子を威嚇しない」などの注意は入るが
きわめて友好的かつ和やかに食事は進む。
途中、娘に食べさせようとしたコーンを
オイラがたったひとつぶ、机の下の遠いところに落としてしまった。
取ることも難しいし、机の下に入り込むのも面倒だ。
「シーッ、落としたことは内緒ね」と娘に言うと
「うん」と元気なお返事。しかし、彼女の目はキラリと一瞬光った。
それからは「ちゃんと座りなさい」と注意すると
「ハーイ」とお返事して座り直してから、さも今気づいたように
机の下のコーンを指さして「あっ、コーン」と言う。
「お皿をフォークで叩かない」と注意すると
「ハーイ」とお返事してフォークを置くと、さも今気づいたように
机の下を指さして「あっ、コーン」という。
終いには、食事に飽きて遊び始めたので
「さあ、ごちそうさまして帰るよ」と

連れ出そうとすると「あっ、コーン」とデカイ声で言いやがる。
人のちょっとした失敗をネチネチと。まったく、なんて娘だ。


01.8.25(Sat)

娘拉致事件その後。
木曜日の朝に連れ去られた娘とは
その日はホームシックになるからと会わせてもらえず。
金曜日はオイラの帰りが遅くなるので会えない。
土・日はさすがに返してもらおうと
金曜の夕方に義母に電話。
「お義母さん、土曜の朝に迎えに行きますから」
義母曰く、「何時に?」
オイラは恐る恐る「10時頃に…」
「エー」義母は不満げ。もっと遅い方がいいのだろうか。
「ちょっと、仕事があるのよね」
あれ?仕事って、土曜日はまる一日返却してもらえるのか?
「じゃあ、9時に」とオイラ。
「9時ね、お願いよ、9時に来てね」と義母。
「それでお母さん、返すのは…」2晩ぐらいは一緒にいたいけど
あんまり借りていても(この時点で貸し借りが逆転していることに注目)
心証を悪くするからなあ。「日曜日の夕方に…」
「日曜も仕事でね」とそっけない義母。
「じゃあ、月曜日の朝ということで」と話はまとまる。
その件を、産院で妻にしたところ
娘はわがまま放題で言うことを聞かず
義母は大弱りらしい。
生まれたばかりの長男を見に来ては
「ちっちゃいねえ、かわいいねえ」としみじみ言っているらしい。
ふふふ、娘のやんちゃにもう音を上げたか。


01.8.23(Thu)

娘、拉致事件発生。
妻が出産後に入院するため、今日から娘と二人きりの生活。
昼間は仕事があるから
、義母に見てもらい、仕事が終われば迎えに行こう。
「おとうしゃ〜ん」と駆けよってくる娘をひしと抱きしめ
二人で手をつないで帰るんだ。
で、とりあえず朝、義母に電話。「迎えに行くから」との返事。
娘には、「おとうちゃんはお仕事だから
帰ってくるまで、おばあちゃんと遊んでもらおうね」と言い聞かせる。
ピンポーン。チャイムの音。
早速、来てくれた義母は「お父さんも(娘から見るとおじいちゃん)
軽トラで来てるから、この子の服のボックスも運んで」
えっ? 服を全部持っていってどうするの?
服からお気に入りのおもちゃ、お風呂セット、水着や浮き輪まで
次々と軽トラに運び込まれる。
まあ、おばあちゃんの家で過ごす時間の方が長いから
いちいち取りに来るのも面倒だもんね。
迎えに行った時、必要な分だけオイラが持って帰ればいいか。
「お義母さん、仕事が終わったら電話して迎えに行きますから…」
「いいよ、来なくても」
えっ?
「まかせて、まかせて。
(娘に)おばあちゃんとお風呂に入って、一緒にネンネしようねえ」
そう言うと、不安げな顔の娘を自分の車のチャイルドシートに押し込み
「お父ちゃんに、バイバイねえ」と発進。
置き去りにされるオイラ。
しばらくすると義父の運転する軽トラだけが戻ってきた。
「しまじろうのビデオもだって」
やれやれ。


01.8.22(Thu) トップページを再録

台風の日は生まれやすいのよ。
助産婦の先生が言った。
先生はうら若き看護婦だった時代、伊勢湾台風の日に当直で
3名の出産に立ち会ったそうだ。
妻の出産予定日は8月22日。
折しも超大型の台風11号が
我々の住む知多半島を目指してやってくる。
「こんな日に出産って、ちょっとドラマだけど、イヤよね」
などと言っていたら、陣痛が激しくなってきた。
でも、すぐに出てくることはないだろうから
台風一過の翌朝、産院に行けばいいやと高をくくっていたら
知多半島がまもなく暴風雨圏内に突入という23時30分
突然の破水。
これはいかんと、横殴りの雨の中をえっちらおっちら産院へ出撃。
助産婦の先生は、台風の日はよく生まれるのよと慣れたもの。
破水自体は大したことなかったけど、
この嵐の中、産婦と娘を連れて帰るのも困難。
また、万一を想定して
その夜は、産院の一室で家族三人、一夜を過ごしました。
和室に布団をひいてもらい、まるで合宿のよう。
暴風雨が屋根や窓を叩く音。
陣痛に苦しむ妻と、ガーガー眠る娘の横で
オイラは一睡もできず。

翌朝、台風一過なるも陣痛の間隔は早まらず
とりあえず家に帰される。
朝、昼、晩と何事もなく時計だけが進み
いったいいつ出産は始まるのだ?
と思い始めた21時30分。
助産婦の先生から、一度見てみましょうと電話。
またもや、えっちらおっちら出陣。
内診の結果、シグナルはオールグリーン。
そのまま、あれよあれよという間に
23時25分、第二子である長男が誕生しました。
ゆるやかな進行のお産で産院側ものんびり構えていたが
ラストスパートが性急だったため
助産婦先生のアシスタントの到着が間に合わず
オイラが急遽、アシスタントに。
先生の指令に従って
寝ぼけ眼の長女を小脇に抱えたまま
産婦を抱き支えたり、励ましたり、物を運んだり、
写真を撮ったり、へその緒を切ったり。
もう少しアシスタントの到着が遅れていたら
新生児に産湯を使わす係りまで命じられそうでした。
(実は、誰も出産の瞬間に時計を見ていなかった。
先生は処置の真っ最中。わが家の面々はそれどころではなく
出生時間は大体このくらいだったよねと
キリのいいところで11時25分と決まった)
第1子の時も出産には立ち会ったのですが
その時は、文字通り立ち会っただけ。
今回は全面参加型のイベントでした。
産婦人科医院のシステマティックな出産も便利で快適ですが
助産院のアナログ、手作りな出産も面白いものだと思いました。
先生が最後にひと言。
「うちで生んだ方の旦那さんはよく言うのよ。
俺が生んだみたいだって」
That's right!


01.8.16(Thu)

えーっ! 聞いてないよ。
ということが次々と発覚する助産院での出産。
妻はまもなく予定日なのですが
助産院では、出産当日、旦那がやる仕事がかなりあるのです。
たとえば、一緒に分娩台に登る。
(登って産婦を支えるらしい)
赤子が出てきたらヘソの緒を切る。
(オイラは血が苦手)
出産後は妻をお姫様抱っこして病室へ連れてゆく。
(うちの妻は重い)
長女の時にも分娩室に入り、出産には立ち会っているので
今度もとは思っていましたが
そんなにやることがあるとは聞いてないよ。
ヘソの緒を切るなんて、そんな恐ろしいこと…。
出産前に、わが家はもめています。


01.8.13(Mon)

夏休みも3日目ともなると、娘のお相手もネタがつきてくる。
そんな時はNHk教育テレビのお子さま向け番組が便利だ。
今日も4時から「おかあさんといっしょ」や「いないいないばあ」など
娘のお気に入りが2時間に渡って放送される
「母と子のテレビタイム」を親娘共々待ちわびていた。
ところが4時になりテレビをNHK教育に合わせると
NHK総合で放送されるはずの甲子園球場の風景が映りアナウンサーが言った。
「母と子のテレビタイム」は放送されません。
なにが起こったのだ?
娘は「りなたん、りなたん」と騒ぐ。
(「いないいないばあ」に登場する女の子の名前)
念のためにNHK総合にチャンネルを合わせると
特別番組、小泉首相まもなく靖国参拝のテロップ。
こらー、小泉! おのれは15日に参拝と言っておきながら
「母と子のテレビタイム」を吹っ飛ばすような
13日の夕方に行くんじゃねえ! 許せん。


01.8.10(Fri)

まだまだ遊びたりないわが家の娘を、家に連れ帰ろうと抱っこする。
彼女は、とても嫌がる。
でも、もう晩ご飯だから、抱っこして帰ろうとすると
身をよじって降りたがる。
それでも、強引に抱えると
泣きながら、「おいるー(降りるー)」と大騒ぎ。
父は動ぜず、がっちりと彼女をホールドしたまま歩き出す。
その時、彼女は片手を宙に突き出すと大声で、「へんしん!」
しばし、沈黙。父は大爆笑、娘は大泣き。

どうやら仮面ライダーアギトに変身して逃れようとしたらしい。
だがな、娘よ、お父ちゃん怪人の方がまだまだ強いのだ。
そのまま、娘アギトは連れ去られてしまった。
テレビの影響力は大きすぎるなあ。


01.8.7(Tue)

会社で行った健康診断の結果が出た。
要再検査が2項目あった。
肝臓に少し腫れがあるので超音波検査を受けるようにというのがひとつ。
もうひとつは大腸から出血の疑いがあるので
注腸検査を受けるようにとのことであった。
注・腸・検・査? いやーな語感で、いやーな予感。
不安になり、どんな検査かインターネットで調べてみた。
(ここから先は、お食事中の方、ご容赦)
早い話が大腸のレントゲン検査なのだが
胃のレントゲン検査が、口からバリウムを飲むのと同様に
お尻からバリウムを投入するのだ。
しかし、ただ投入しただけでは
自然の摂理に従って戻ってきてしまうので
お尻に管を挿入し、空気を吹き込み、バリウムを押し込むのだ。
まさに、注・腸・検・査!
バリウムと空気を注入されて、あとは360度前後左右に回転し
レントゲンを撮られるらしい。
人間の尊厳に関わるこの検査、受けるかどうか迷っている。


01.8.6(Mon)

56年前の今日。広島に原子爆弾が落ちた。
その是非を問うことはできても、その事実は動かせない。
オイラは毎年、この日、8時15分には黙祷を捧げることにしている。
8時15分という原爆投下時間は、
戦後、セレモニーがしやすいように設定されたもので
実際の投下は8時6分頃という説がある。
黙祷という行為も、捧げる側の自己満足でしかない
という見方もある。が、年に1度でも、
かつて戦争があった事実を考える瞬間があっても良いと思う。
今年は2歳4ヶ月になる娘にも
戦争のこと、原子爆弾のこと、
かつてそういう事実があったことを話し、一緒に黙祷を捧げた。
彼女はテレビに映し出される
広島原爆慰霊祭の映像に向かって手を合わせた。
その夜、帰宅して妻から、娘が今日一日
テレビニュースで慰霊祭の映像が映し出されると
手を合わせていたことを聞いた。
少し、うれしかった。
カタチから知る、心というものもある。


01.8.2(Fri)

最近、NTTドコモのモバイラーズチェックのCMをよく見る。
ドコモの携帯電話料金を支払えるプリベイトカードなのだが
いったいどうやって使うのか?
CMではそこまで教えてくれない。
わが家では、使い方が話題になった。
最新のiモード端末にはカード読み取り機能があり
クレジットカードのように読み取らせて料金を割り引くとか
NTTの各支店に端末があり、
そこで料金を精算するのだとか
いやいや、コンビニで使えるとか
カードと引き替えに使い捨ての携帯が買えるのだとか
いろんな説が出たが、意外や意外。
1.カードをもらった人が裏のスクラッチ部分をこすると暗唱番号が出てくる。
2.携帯電話から指定の電話番号にかける。
3. 音声ガイドに従って、カード裏の暗唱番号を入力すると登録終了。
4.その月の料金が差し引かれる。
なーんだ、意外とアナログなのね。ご存じでした?


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