11月のひとりごと★BACK NUMBER


01.11.29(Thu)

うなる、うなる、娘がうなる。
気に入らないことがあると「う゛ー」と低い声でうなる。
気に入らない相手を「う゛ー」と威嚇する。
父親に叱られ「う゛ー」。母親に注意され「う゛ー」。
思うようにならないおもちゃに「う゛ー」。
食事の時、うまく自分のフォークに刺さらないウインナーに
「う゛ー」とうなった時は、流石に笑った。


01.11.28(Wed)

他人に何事かを頼む時
「○○して(ちょうだい or ください)」と言います。
ところがうちの娘、親に何かをして欲しくて頼む時
「お父さん、○○してみて」「お母さん、○○してみて」と
お願いではなく、お勧めになっています。
「なんか、釈然としないのよね」とは妻の弁。


01.11.21(Wed)

寒いのか、眠いのか。
最近娘は朝、布団から出ようとしない。
「ご飯だよ」と言っても、「着替えるよ」と言っても
布団にもぐったままで、寝室のドアを閉めてと命令する。
あんまり起きないので、試しにエサで釣ってみた。
オイラが食べているリンゴ味のパウンドケーキを見せて
「ほーら、ケーキ食べようよ」。
流石、お菓子類には目がない娘。
やっとこさ布団から這い出ると
そそくさとこちらにやってくる。
「はい、あーん」。ケーキを食べさせるオイラ。
妻が着替えを持って捕まえようと近づく。
しかし、気配を察した娘は、ケーキを口に入れたまま
ダッシュで寝室へ逃げ込み、布団にもぐりこんだ。
寝ながらもぐもぐやっている。
毎朝、わが家はフィッシング。


01.11.19(Mon)

地元の市の図書館の貸出システムが一新された。
レンタルビデオ店の様に一枚のレシートを本に挟んでくれる。
「貸出期限票」といい、返却日や借りた本の一覧が書かれている。
返す時には、捨てればいいのだが
本に挟んだまま返却すると、次に借りる人の目に留まる。
妻が借りてきた本に「貸出期限票」が挟んであった。
読む本で、その人の趣味や嗜好、性格まで想像できる気がする。
『閉鎖病棟』『手相学大鑑』『コミック手相百科』
『林竹二著作集7』『林竹二著作集8』
『すこやかシルバー介護5』『家庭介護のアイデアBOOK』
『幸せベビーの手あみ』『こんな服が欲しかった』。
『閉鎖病棟』は帚木蓬生のミステリー。
林竹二は、どうやら教育評論家らしい。
この本を借りた人は、赤ちゃんと介護が必要な老人がいる3世帯同居で
教育問題にも深い関心がある。だって著作集7巻と8巻だぜ。
ひょっとすると反抗期の子どもがいるかもしれない。
たまにはミステリーでも読もうかなとも思ったが
忙しくて一冊しか読めない。
そんな自分の人生に少しため息。
これから私はどうなるの?子どもの未来は?
ジジイはいつくたばるかしら?
そうだ!手相で見てみましょう。
と思ったに違いない。以上、勝手な想像。


01.11.17(Sat)

ユーミンの『Hello,my Friend』を
聴きながらの快適なドライブ。
「♪Hello,my Friend 君に恋した夏があったね〜」
ふと、助手席を見る。
2歳7ヶ月の娘の頬を伝う涙。
アクビでもしたのだろう。
「悲しくて〜、悲しくて〜、君のこと〜、想うよ〜」
思わず口ずさむ。イイ曲だわこれ。
またまた、ふと助手席を見る。
娘大泣き。しかもあふれ出る哀しみを
必死で耐えているのに、それでも涙が出ちゃう。
だって女の子だもんという泣き方。
2歳児を泣かすとは、ユーミン恐るべし。
想像するに、お父ちゃんと祖父母の家に向かう途中
お母ちゃんがいないことで、急に悲しくなったと思うのだが。
それにしても、ナイスなタイミング。ビックリした。


01.11.14(Wed)

恥ずかしいから、娘にやめて欲しいこと、その1。
公園に行くと「みんなー! 元気ぃ
ー? 集まってぇー!」と
大声で叫びながら走り回ること。
みんなが訝しげに見るじゃないか。

恥ずかしいから、娘にやめて欲しいこと、その2。
スーパーのおもちゃ売り場で
ジングルベルに合わせて踊るダンシングサンタさんに
合わせて踊ること。
なんで腰を振ってんだよ?


01.11.12(Mon)

叱られて、怒られて、娘はついに
「お父ちゃん、キライ!」と言いおった。
ショックな反面、なんかうれしい。
これまで「好き」しかなかったのに
「嫌い」を表現できるようになったんだね。
その後、何度も「お父ちゃん、嫌い?」
と聞いて、「キライ!」と言われて喜んでいた。
マゾヒスティック。


01.11.5(Mon)

よく行く定食屋が潰れていた。
その店は、そこそこ美味いものを出す店なのに
昼食時でもお客が少なく静かでお気に入りだったのだが…。
そう言えば、オイラのお気に入りの店は必ず潰れる。
だって、お気に入りの理由が
お客が少なく静かなところだから。
次なる獲物を探さねば。


01.11.4(Sun)

秋の休日、久しぶりに妻と庭を眺めながら語らう。
隣の部屋で、息子は寝ている。
娘もその部屋でお気に入りのビデオを見ている。
「山茶花はもうすぐかしら」
「金木犀ももうすぐだね」
夫婦二人だけの静かな時間。
そこへ、バタバタバタバタと騒がしい足音。
スゴイ勢いで、夫婦二人のところまで走ってくるなり娘は
「お待たせ〜!」
誰も待ってないって。


01.11.3(Sat)

早いもので今年もあとわずか。
娘のお気に入りの“キティちゃん”カレンダーを
月が変わり1枚めくる。
2ヶ月に1枚なので、絵柄はすでにクリスマス。
それを見た娘。
「わー、クリスマス。
ケーキに(キティたちがケーキを囲んでる絵)
こうして(娘は何か立てるジェスチャー)
ふー(口で何か吹いてるぞ)
パチパチパチパチ(拍手してるぞ)
お誕生日おめでとー!」
話が変わっとるやないけ!


01.11.2(Fri)

わざとじゃなくても、振り回した手や足が人に当たったら
痛いから、ごめんなさいと言うのだよ。
何度教えても、娘はけしてごめんなさいとは言わない。
そこで、泣き真似をして大げさに痛がってみせる。
「痛いよ〜、痛いよ〜、そんな時はどう言うの?」
オイラとしてはごめんなさいと言うことを期待したのだが
娘はすかさず、「痛いの、痛いの飛んで行け〜!」
間違っちゃいないんだけどね。


01.11.1(Thu)

「ディズニーキャラクターグッズ」の通販カタログが娘のお気に入り。
今日もひとりで眺めては「これ、かわいいやん」とつぶやいてる。
3歳前後の子供はよく「これなーに」を連発しますよね。
娘も、ひとりで眺めてりゃおとなしくていいのに
いちいちグッズやキャラを指さしては「これなーに」。
面倒くさいので適当に「それは、うさぎさん」と答えると
不服そうな顔でにらむ。
しかたないので近づいてカタログを覗き込む。
「ごめん、ごめん。それは、リスさんだった」と言うと。
「ちがうでしょ、チップとデイルでしょ」
知ってるなら聞くなよ。


RETURN