友だち以上・・恋人未満。 こんなに好きなのに・・・
第6話
手慣れた蓮の愛撫・・・。
どこかで誰かを愛した癖を残している愛撫。
昔、どこかでこんな風に誰かを愛したのだろうか。
俺は翻弄されながらも、ふとそんな事を思う。
そう思うと、身体が蓮の愛撫に強ばった。
「どうした、怖いのか?」
いつも以上に優しい蓮。
いつもより気遣ってくれている蓮。
バカだなぁ、俺は・・・・。
昔の誰かに嫉妬していたりして。
今、愛されているのは俺だと解っているのに。
「なあ、蓮」
「なんだ?」
「今は俺の蓮だよな。俺だけの」
「・・・ああ」
良かった。
ほっとしたらポロポロと涙がこぼれ落ちる。
頬を伝い流れ、シーツへと染みこんでいく涙。
「ご、ごめん。なんか泣いちゃって」
照れ隠しに笑ってみる俺。
なんかこんなに涙が出るとは思わなかった。
蓮はこんな俺を、バカだと思っているんだろうな。
「バカ・・・だな、お前は」
ああ、ゃつぱりバカだと思ってるんだ。
「そんなお前が愛しいけれどな・・」
深いキスを蓮が再びしてくる。
俺は自然と蓮の首に両腕を回し、それに答る。
しっとりと汗で濡れた熱い肌と肌がこすれ、ベットがきしむ。
欲望が溢れ、二人を呑み込もうとしている。
はち切れんばかりの、二人の堅い自身を
お互いに握り、互いに快楽を与える。
先端から流れる滴が指に絡み、
しごく指の間からくちゅくちゅと音を立ててる。
耳に聞こえる卑猥な音・・・
二人の熱い息使い・・・。
「れ、蓮・・・蓮」
俺は震える声で蓮に哀願する。
「も、もう・・・・」
蓮はその甘い声で俺の耳元に囁く。
「いこう、一緒に」
俺を掴んでいる蓮の手が指が早く動きしごく。。
俺も負けずと、蓮を握った手を早く動かす。
一緒に、一緒に登りつめたい。
一緒に・・・。
愛している・・・
れ、蓮!俺だけの・・・蓮!
握られた互いの自身はいっそう堅くなり
どくんどくんと大きな脈を打つと、
白い欲望を先端から勢いよく吐き出す。
絶頂を向かえ、ぐったりと蓮と俺は重なったまま
ベットに沈んでいった。
第7話に続く
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