禁じられた恋でも・・いい
第5話

困った。

羅門先生が帰宅した今、この場で一鍬と体を繋げる訳にはいかない。

繋げて想いをとげたいのは山々だが・・・。

一鍬が不思議そうに俺の困惑した顔を見つめる。

「あ、兄者?」

そんな俺たちを羅門先生が一喝する。

「いいかげんにしないか!このバカモンが!」

「ら、羅門先生!」

驚いて羅門先生の声の方に一鍬が振り向く。

やはり、気が付いてなかったのか。

俺への答を言う為、一生懸命だったとはいえ・・鈍くないか?

忍としては優秀なのに、こんな所はボケボケで・・・

なんて可愛いんだっっっ!

なんて・・また盛り上がっている場合じゃないな。

俺と羅門先生をオロオロと交互に観る一鍬。

「早く服を着ろ、お前たち」

先生に言われ一鍬が泣きそうな顔をする。

あんなに頑張って俺に言ったのにな・・・。

恥ずかしいのに・・一生懸命、俺に言ってくれたのに・・・。

俺が欲しいと。俺を求めていると。

そんな気持ちをこのままにしていいのか?

いいのか・・一甲。

いや、よくない!!

俺は決意した。一鍬の気持ちに答えよう。

おろおろとしている一鍬の細い身体を掴むと

俺は簡単に押し倒しひっくり返した。

うつぶせになった一鍬の腰を高く上げさせる。

可愛らしい丸くて白い尻が俺の腰の辺りにきた。

俺はごくりと唾を飲む。

閉ざされた尻の中心部に俺の堅く反り上がった肉の欲望を押し当てる。

一鍬のキツイ入り口を俺の先端が少しだけ押し広げて少しづつ入っていく。

俺は一気に己の全てを奥へと押し込み、一鍬を貫いた。

先ほどの愛撫で濡れた俺のモノは簡単に、熱い一鍬の体内へと入っていく。

「ああーっ!!」

俺を呑み込んだ衝撃で一鍬の体勢が崩れる。

俺は腰の辺りを掴み一鍬の落ちた尻を持ち上げると

前後に腰を激しく打ち付ける。

「兄者、あ・・、兄者ぁぁ!」

俺をぎゅっと掴んで離さない一鍬の熱く濡れたキツイ肉壁。

甘い吐息と共に俺の名前を呼ぶ一鍬・・・。

俺もお前を呼ぶぞ。

愛しているのだからな・・・。

「い、一鍬・・いいぞ、一鍬・・」

愛している、そう呟くと一鍬も俺に答えてきた。

愛していると。

羅門先生は激怒しているのだろうか?

あきれているのか・・・。

それとも?

俺は羅門先生を見る余裕は無かった。

一鍬もそうだろう・・・。

濡れた欲望と熱い鼓動・・そして溶けてしまうほどの快楽に

俺たちは貪り、与え、最後の絶頂へと駆け上がる。


第6話に続く

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