糖尿病の治療

 糖尿病の治療には食事療法、運動療法、薬物療法がありますが、薬物療法はあくまで手助けに過ぎず、治療の主軸は食事療法、運動療法です。

食事療法、運動療法

 当院では糖尿病に対する正しい知識をお伝えするのと同時に、年齢、体重などはもちろん、仕事内容、生活スタイル、夜勤の有無、嗜好品、食事回数、間食の有無、食事は誰が作るか、どれぐらいの食生活・運動習慣なら無理なくできるのか、1日何回の飲み薬なら飲み忘れが少ないか、などから個々の患者さんに合わせた治療を提案して参ります。食事療法では管理栄養士による栄養指導も行っております。

薬物療法

 薬物療法には飲み薬、インスリン製剤、GLP-1製剤、内服のGLP-1製剤など様々な種類がありますが、それぞれ効果・副作用・コスト面で一長一短があり、インスリン分泌が少ない方や高齢の方で使えない薬などもありますので、それらを患者さんと相談しながら適切に組み合わせて治療を行っていきます。また、院内検査機器により数分でHbA1c、尿検査の結果が出るため、即日治療に反映することが可能です。注射製剤を使用する患者さんでは、自己血糖測定器の貸し出しも行っております。

お伝えしたいこと

 糖尿病は初期には自覚症状が無い病気であり、健診で血糖値が高かったり要治療となった場合でも受診しない方はたくさんいます。また通院していても自己中断してしまう患者さんも多いです。しかしこの症状が無いことが糖尿病の恐ろしい所で、放っておくとどんどん糖尿病が進行し、合併症も徐々に進行していきます。糖尿病や糖尿病疑いと言われたら、必ず病院を受診してください。当院ではこれまでの知識と経験を活かし、かかりつけ医として患者さんのサポートをして参ります。いつまでも健やかに過ごせる健康長寿を目指しましょう。