イモリのオスとメス

 オスとメスの見分け方

左側の写真がオス右側の写真がメスです)




 

 


 イモリの子供の作り方

 オスはシーズンになると、右の写真のように、尾びれや脇腹、時には頬までもが、鮮やかな紫色を帯びるようになります。これを婚姻色といいます。
 いっぽう、メスには外見上の変化は認められません。おなかが大きいように見える時もありますが、太っている個体との区別はつきません。
 下の写真は、ちょうど田んぼに水が張られ、田植えに備えた田おこしが始まる前に撮ったものですが、オスがメスに対して盛んにモーションをかけているのが写っています。オスはメスの前に立ちはだかって、尾びれを折り曲げて、メスに婚姻色を見せびらかせているかのように震わせます。メスがこのようなディスプレイに対してどのように反応しているのか定かではありませんが、このあと、オスは精子の詰まった袋(精嚢)を出し、メスはこれを拾って体の中に取り込むといわれています。これで終わりで、イモリは交尾はしません。また、ここでメスが卵を産むかというと、そのようなこともありません。

     

 メスは夏にかけて(5月頃〜)、草や水草に卵をひとつづつ産みつけます。卵を産むときは、後ろ脚で草を抱え込むようにして卵をひとつづつ草に付けます。そして、この産卵の際に、体の中に取り込んであった精子を使って受精がなされます。
 

 イモリの子育ては?

 オスもメスも、まったく関心がありません。産みっぱなしで、他人の産んだたまごでも、 自分の 産んだたまごでも、食べてしまうことすらあります。


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