神田神社  千代田区外神田2丁目16−2

祭礼


御祭神:大己貴命、少彦名命、平將門
境内社
江戸神社:江戸最古の社とされ、大宝二年(702)に現在の皇居内に素盞鳴尊を祀って創建。
鎌倉時代には江戸氏が祀り、後に太田道潅が江戸城を築城後に上杉氏、北条氏が城内に祀ったが慶長8年の江戸城拡張で現在地に移転しました。
古くは江戸大明神、江戸中期には牛頭天王と称され、明治元年に須賀神社、明治18年に現社名になっています。

大伝馬町八雲神社:江戸時代以前から大伝馬町に素戔嗚尊が祀られていたようです。
小舟町八雲神社:江戸城内吹上御苑にあり神田神社とともに当地に移転、小舟町に御仮屋がありました。

魚河岸水神社:御祭神、弥都波能売命、魚河岸の先人により大手町に創建
三宿稲荷:御祭神、宇迦之御魂神。現在の内神田1,2丁目付近にあった稲荷社と神田社の神主宅にあった内山稲荷を合祀
金刀比羅神社:御祭神、大物主命、金山彦命、天御中主尊。天明三年(1783)に現在の東日本橋2に創建。
末広稲荷:御祭神、宇迦之御魂神。創祀は1616頃。
籠祖神社:御祭神、猿田彦大神、塩土翁大神。寛政7年(1795)に小伝馬町の籠職人およびツヅラ職人の祖神として神田明神内に創祀。
浦安稲荷:


神田神社が社名ですが神田明神が一般的です。
社殿によれば天平2年(730)に現在の大手町1丁目付近に大己貴命を祀って創祀されました。
房総にやってきた人々が江戸湊を開拓し海神を祀ったのがそのはじめともいわれます。

その後延慶二年(1309)に鎌倉の時宗の他阿真教という僧侶が平将門の怨念を鎮めるためにここに合祀しました。
大手町1−1には将門の首塚があります。

江戸開府にあたって家康は当社を江戸の総鎮守として大抜擢します。
朝廷に抵抗した平将門に共感するところがあったのでしょう。
慶長8年(1603)に江戸城の鬼門に当たる駿河台に移転し、元和2年(1616)に徳川秀忠によって現在地に移転しました。
幕府の公式文書の御府内備考続編には一の宮に大己貴命、二の宮に平将門が書かれています。

江戸三大祭りのひとつがここ神田祭り(山王、富岡八幡)ですが、時代によって変化するようです。
江戸名所図会によれば現在地の地主神は祇園三社であるとあります。
現在の境内社である江戸神社と八雲神社2社のことと思われ、素盞鳴尊でしょう。

明治になって朝敵であった平将門を祀ることが禁止され、明治7年に大洗磯前神社の少彦名命を二の宮に勧請して平将門は別殿に移されましたが昭和59年に平将門が本殿に復活し、東京総鎮守としての御祭神は平将門となっています。

現在の社殿は昭和九年に建立され、神社建築としてはじめて鉄筋コンクリートを用い、当時に議論を巻き起こしたようです。
昭和51年に隋神門が建立されましたがこちらは木造で極彩色に飾られています。