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※注意

 このコラムは酒好きの酒好きによる酔っぱらいの戯言です。

 ジョッキ片手、もしくはお猪口を片手に読んで貰えると幸いです。

 また、書いてある内容は一部の『酒マニア』向けではなく、一般向けです。

第3回 焼酎以上の度数の酒

 今回は濃いめの酒に付いて。
 まぁまぁ飲み始めたら、この辺の酒を呑むのも良い。
 焼酎は、割るよりもロックで飲む方が飲みやすい。
 割ると水っぽくなったり、癖がある場合飲めなくなる。
 種類としては米、麦、芋、蕎麦などがある。
 まれにサトウキビというのがあるが、これは沖縄の古酒(クースー)、泡盛である。
 泡盛は別格で、これは20〜47度までで、通常ロックで飲む。
 強めの香りと独特の舌触りで非常に怖い酒である。
 著者ですら一合飲めばもう充分他の酒は要らない。
 さて、普通は麦が手に入りやすいだろう。
 無印、もしくは原材料に『粟、穀物』とある物は止めた方が良い。
 苦みがある上、悪酔いする。
 米は割ってよし、呑みやすく癖はないがロックで呑むには味気ない。
 麦は割るならお湯、ちょっと呑むにはきついがロックでもいける。
 一番いいのは生のレモンを絞り込んだお湯割り、これがいい。
 蕎麦はロック、水割りが向く。癖のない焼酎で、お湯割りでも良い。
 芋はお湯割り、ロック。そもそも臭いと味に癖が強く、飲めない人は飲めない。
 でも一番こくがあるのでロックに向いている。
 臭いに慣れればお湯割りがいい。
 焼酎は安く手に入る上、かなり濃い酒なので非常に手軽、酒飲みの酒と思われているがそうでもない。
 たとえばサワー、酎ハイのベースになる酒だから、手軽に自分で酎ハイを作れる。
 結構簡単な料理につけて出すと、意外にいい感じである。
 割る時は酒屋で売ってる炭酸水と本物の果物を絞り込んで、これをにロックアイスを浮かべると店で売ってるのと変わらないだろう。
 ベースは癖が強いのが良いなら麦、嫌なら米か蕎麦というところだろう。

 ウィスキーは料理には合わない。最近和食に合うように調製された物もあるが。
 だるまの愛称を持つオールドは、日本人向きでつまみは『あんこ』が非常に合う。
 だからきんつばが異常によく合う。かじりながらちびちびやるとこれほど美味い物はない。
 安いウィスキーはアルコールと言ってもおかしくない。余り飲み過ぎるのはいただけない。
 これはブランデーでも同じ。
 日本人に向かない飲み物であるので、好きだという人以外は止めよう。
 なお、日本のウィスキーはかなり日本人の舌に合わせてあるので、下手な洋酒より美味いだろう。
 下手に水割りにして呑むが、これは逆においしさを損なう事になるので止めた方が良い。
 そうまでして呑むものではない。
 カクテルのベースになるのは焼酎と同じだが、自前で作るにはちょっとこつがいる。
 なお、焼酎よりコーラ・ソーダとの相性が良いだろう。

 ラム酒等スピリッツと呼ばれる酒になると、もう日本人の肝臓では太刀打ちできない。
 それなりに飲めるに人間あたりに任せるのが良いだろう。
 だがラムは結構飲みやすく、著者はウィスキーよりも好きだ。
 ジンは独特の香りが辛い。今普通に販売されるのは『ドライジン』である。
 ジンベースのカクテルにはドライよりオールドトムジンと呼ばれる甘いジンを使う場合もあり、これも自前では作りにくい。
 ウィスキー、スピリッツ類は47度までであるが、現段階では60度、90度が限度である。
 なお日本の法律で、許可されている最大の酒は沖縄にある花酒の60度がある。
 これはすきっとしていて非常に味がある酒である。
 水道水を入れると何故か(カルキだろう)白く濁る、非常に面白い酒である。
 与那国島の名産らしいので、機会があれば酒屋に寄ってみるのもいいだろう。

 これだけ濃い酒は、様々な飲み方をされる。
 カクテルのベースという考えが普通なのはロックで飲むにはきついから、ということだが。
 実はカクテルというのはかなり度数の高いものである(だけではないが)。
 カクテルは『だけで』呑むのが普通。
 これは飲むの方が呑むより似合う。
 カクテルについては、やはり専門書を読んでもらいたい。

 以上、濃いめの酒について少々語った。
 日本人は、ほとんどの場合肝臓にあるアルコール分解酵素が少ない。
 欧米人のようにアルコール中毒になりにくいが飲めない人間の方が多い。
 だからといって酒を無視するのは、あまりに勿体ないだろう。
 何事も『嗜む』のは、良いことだ。
 飲み過ぎ、無茶なのませ方には注意して美味しいお酒を美味しく飲もう。



 これで酒については終わります。
 この機会に色んなお酒に手を出すのも一興です。
 紹興酒については今回出してませんが、限定的過ぎるから書いていないだけです。
 日本人は日本酒、これが一番ですよ。
 では、又の機会に。