電波使いに関する論文
◆電波とは
◆電波使い
◆毒電波
◆電磁気
◆結論
さてこれだけでは電波使い達を完全に存在証明(物理論理的に語る)した訳ではない。
このコラムは決して真実が書かれているとは限りません。
全てが嘘であるとも言いませんし、言えません。
尚質問、批判等意見は受け付けます。
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りーふ作品『雫』における毒電波と、電波使い達に関して考察した一つの論文がある。
この論文には非常に興味深い事実が刻まれている事を確認したので、これをまとめてみようかと思う。
俗に呼ばれる『電波』とは、電磁波の事である。
通常は二つの横波の合成とされるエネルギーの伝達方法の一つである。
『電場』と『磁場』二つの縦波により構成される。これは九十度の角度を持って平面を構成し、ある二点を結ぶ直線に発生する。
この際、通常エネルギーを受ける方に対して方向を取り、ベクトル表示を行う事で電波を表す物とする。
電波は何もない空中を横切る電気の流れであるという簡単な表現もあるが、実がそうであっても(マイクロ波レベルになれば区別はほとんどない)現実に電流の流れではない。
すなわち、電子の粒が流れている訳ではない。
それは抵抗が大きすぎるため、落雷のような現象としては存在しても決して電磁波とは言えない。
さて、電波の物理的一般的定義がはっきりしたところで、『毒電波』について考察しよう。
これは、論文『なぜ電波が使えるのか?』では月島兄の表現を引用している。
『急に空から振ってきて人間の脳を狂わせる』もの、という。
そもそも『急に』振ってくる上に『脳を狂わせる』のであるから、迷惑きわまりない訳ではあるが、ここでよく考えて欲しい。
彼は『気が狂う』ではなく『脳が狂う』という表現をしている。
すなわち、神経系の流れか、それにまつわる何かに影響を与えるもの、である事が判る。
実際にそのようなもの、しかも『粒』として視覚に認識される物があるのだろうか。
『あるか、ないか』ではなく、これが存在するものとしてこれ以降ちょっと論じていく。
『電波使い』は果たしてどのようなものなのだろうか。
毒電波が人間に害のある物であるのであれば、果たして彼らは毒電波に耐性があるのだろうか。
ある記述が、雫ではなされている。
すなわち、電波使い同士の決闘である。
彼らは『危険』である電波を使いながら、電波の影響を決して受けない訳ではないと言う事が判るだろう。
逆に言えば彼らは『毒電波』を発生させる特殊な能力を有しているのではなく、『急に空から振ってきて人間の脳を狂わせる』ものを操れるだけなのだろうと推測できる。
その総量が普通の人間が0に対し、ある程度あるのだろう。
しかし総量をオーバーする量を一度に浴びれば、止める事も出来ずに月島兄のような結果となる。
このことから、『毒電波』を操る能力と言える。
ではここまでを前提として、毒電波とは結局なんなのかを考察する。
地球ではシューマン共鳴と呼ばれる電磁波の揺れが常に存在する。
これは地磁気と地球の自転に関係のある事であり、直接は一致しないかも知れない。
この揺れは地磁気のずれや一時的な変動によりやはり大きく変動する。
これにより渡り鳥が渡りに失敗したり、イルカが浜に殺到する事がある。
これは生体マグネタイトの存在を示唆する物であり特別な現象とは言い難い。
では、この生体マグネタイトとは何だろうか。
一般的に、人間の脳内にあると言われる『磁性体』である。
論文『なぜ電波が使えるのか?』ではこれを生体磁場の在処としているが、正確には人間の内部電流が生体磁場の原因とされている。
さて、その内部電流とは何だろうか。
人間の身体を構成し、再生にも働きかけるそれは『神経』である。
神経節と呼ばれる節から節に駆けて次々に電位差が生じることで、シナプスは活性化する。
こうなると特殊な化学物質を生成して、興奮状態になる。
これが特に多発し、常に起こっている場所というのが我々の『脳』なのだ。
ここまでをまとめると、すなわち、『脳には磁場が発生している(存在する)』という事だ。
この磁場を狂わせるとどうなるだろうか。
正確にはそんな事は不可能ではあるが、磁気治療と呼ばれる治療法があるぐらい、生体にはある程度の影響を与える。
だから脳の磁場を狂わせる――脳の電流を狂わせる、と置き換えられるのであればそれは語られている通りである。
では、どうすれば電流が狂うだろうか。
電流を操作する方法は幾つか存在する。だが、神経を流れるのは電流ではなく『神経節で発生する電位差の移動』であり、正確にはこれは電流ではない。
蛇足となるが、このため、必然的に神経を伝わる速度は電波(光波を除く)よりも遅くなる。
ではこの『電位差』を自由に発生させられたならばどうなるだろうか。
神経節は電位差を発生させて化学物質を生む事が重要なのであり、それを興奮状態とするため、効率よく無駄なくそれを体感するのはやはり化学物質(薬)となる事は判るだろう。
覚醒剤、麻薬に代表されるそれらを服用したのと変わらない状況が発生できるだろう。
すなわち幻覚、幻聴、怪力を含む効果である。
神経に直接電流を流しても、解剖した蛙の足がぴこぴこ動くように、可能である。
神経節を一本のアンテナと見立てて、同波長の電磁波を浴びせる事はそれと同じ事と言えるのではないだろうか。
かなり乱暴ではあるが。
論文『なぜ電波が使えるのか?』でも「神経節とほぼ同等の波長を持つ電磁波ならば不可能ではないかも知れない」と記述されている。
人間の脳をアンテナとする事が『雫』で記述されている事から、複数の電波を同時に受ける事も可能なのだろう。
逆に言えば、人間の脳のように複雑で多種多様な神経細胞のうちいずれかのみを活性化させただけでは『多少狂った』程度になり、誤差やノイズですまされるのだろう。
人間を操るという事は、また狂わせる程の電波の『量』とは、すなわち多種多様な電波の波長の事であると推測される。
すなわち毒電波とは『人間の特定の神経を興奮させる事の出来るある複数の波長の電磁波』である、といえる。
また、電波使いは自分の生体磁場を『毒電波を操れるほど』操作できるといえるのではないだろうか。
先に記述したが、人間の脳は最大の生体磁場を持った部分である。
何らかの思考が電波を歪めたりするだけの磁場を生む事も可能であると言えるだろう(それが、『雫』では根暗な妄想という風に結論づけられている)。
電磁波を直接与えるのは危険(ガンになったり成長が停止する)だが、磁気は余程強烈な物でない限り大丈夫である。
少なくとも、生体磁場で自滅した生命はいないのだから。
実例として『発火能力者』を論文『なぜ電波が使えるのか?』では取り上げている。
世界で幾例かその存在を証明された『発火能力』であるが、彼らは時に意のままに目標のみを加熱する事が出来る。
無論、『意図しない』目標の場合もあるが、彼らの発生する熱量には特殊な共通点がある。
それは『発火(発熱)するのは目標のみ』という事である。
その周囲は(熱を真空により遮断しない限り)、目標の発した熱によりある程度損害を受けるが目標程ではない。
まるで目標そのものが発熱しているように。
電子レンジに水を入れたお湯のみを入れてみよう。湯飲みより早く水が暖まらないだろうか?
論文『なぜ電波が使えるのか?』では、彼らも毒電波使い同様、何らかのカタチで自分の周囲に水の極性を利用した電磁波を操作する脳波を持つと結論づけている。
水分子に電磁波による極性振動を与え擬似的に熱を発生させる電子レンジと『ほぼ同じ』手段であろうが、論文『なぜ電波が使えるのか?』の著者は『共鳴』という言葉を使っている。
これは電子レンジの正負の極性変化を伝播(輻射)によって伝え、共振させる(自分の脳波もほぼ同様に振動する?)と言う意味であろう。
なお参考文献「論文『なぜ電波が使えるのか?』」をテキストにより同時掲載する。
DLする等して利用してもらいたい。
如何だったでしょうか。
まあ、今更という感のある『電波』ですけど。
この『毒電波』という言葉や『電波系』という物は、今回は少しかけ離れている場合があります。
何にせよ今更LVNの、しかも第一弾ですからねー。
半分は趣味で、文中にある論文『なぜ電波が使えるのか?』が見つかったのが最大の原因かと(^_^)
まあ、気休めで読んでみてください。オカルト雑誌の解説っぽければ成功ですね。