第2回 ドライブゲームと峠道 実際に車に乗るようになってから、ドライブゲームに嵌る。
実車では怖くてできない速度での車の挙動。
車に乗ることを慣れれば、恐らく次は少しでもうまく乗ろうという考えがもたげるかも知れない。
実は、実車で走ることによってゲームの成績が上がるという普通に考えると逆の効果も、なきにしもあらず。
今回は著者が経験して現在最もはまってしまった『自動車』関連についてコラムを作成しました。
それこそ初心者故の間違い、思いこみはなきにしもあらず。
全て鵜呑みにするのではなく、あくまでこういう物もあるよ程度の認識で読んでください。
尚、『ここはこうした方が良いんじゃないか』『これは間違っている』等意見は受け付けます。
メール、BBS、毒電波等でお願いします。
結構珍しい流れのようで、別に車に乗っていないのに全国トップレベルというゲーマーもいる。
最近は古いゲームとは違い、かなり本物っぽい動きをする物が増えている。
ゲーム故のオーバーな表現を売りにしている物(本来は難しいドリフトを容易にしていたり)や、リアリティを重視している物などがある。
実際に車に乗って見れば判るが、ゲームに登場する車の速度というのは桁が違う。
最近は実車が出る物も多いが、それでも公道ではゲームのような速度で走れないだろう。
高速道路に乗ってみれば判るが、たったの100km/hがどんなに速いか。
そしてそこでの操作ミスというのは、簡単に人の命がなくなることに直結する。
実車と比べることでゲームの存在の良い意味も悪い意味も見えてくるのではないだろうか。
これを体感するのに、ゲームは非常に良い。
特にリアルな挙動を売りにしている物で在れば、安心して事故を起こすことができる。
安心して200km/hで走ることができる。
ただしこれは良い意味だけではない。
速度感覚の麻痺が起き、実車で飛ばしすぎる事もないとは言えないだろう。
またゲームの車とは違う。壊れるという事を考えて走らなければ、思わぬ事故もあり得るだろう。
たとえばサスペンションが『確実に動く』とは限らない。
レブリミットまで振り切ったエンジンは、いつブローしてもおかしくない。
回しすぎて熱を持つことでオーバーヒートしかねない。
ボディ剛性が低く、実車ではとてもスポーツ走行に向かない。
タイヤは熱を持たないとグリップは緩いが、溶けてしまえばグリップしない。
リアリティの高いゲームに慣れ過ぎるのも問題ではあるだろう。
安全な速度で、峠に行くのをオススメする。
くねくねとうねった道で、ハンドル操作に慣れるのだ。
傾斜もあるのでアクセル開度に注意しながら運転しないと減速しすぎたりして、初めてマニュアルで上る場合は難しいだろう。
尤も最近はATがほとんどだが。
FF、FRでの挙動の差もゲームで一度覚えるのも悪くはない。
某PSのゲームでは『将来、カートではなくシミュレータ出身のレーサーと言うのも生まれるかも知れない』と記述されていたが、事実だろう。
自動車教習所にあるシミュレータに比べれば、最近のゲームはできすぎている位良くできている。
過去に在った、シートが動く筐体に比べて、最近の反力があるハンドルの方がリアリティを持っていると思う。
結構ステアリングの感触で路面の状態、今かかっているGを判断するものだからだ。
もし今後、さらなるリアリティを追求するので在ればクラッチを搭載するべきだ。
クラッチ操作によりいろんな車の挙動を制御できる(事もある)からだ。
特に峠を攻めるような、ゲームと変わらない乗り方をすれば、自分の命と車を賭けた分だけ腕が上がる事がある。
実際の車の挙動に近い動きをするのだから、実車で動きを覚えておけばそれだけ速くなるのは言うまでもないかも知れない。
タックイン、アンダーステア、おつり、その他の挙動を一度以上車で感じたならば、それを防ぐ手段は――ゲーム中ではより易しく設定されているのだから。
実車のように轍で跳ねたり、いきなりタイヤがバーストするような事もないのだから。
今回はちょっと特異な内容ですね。
ゲームの中ではどんなに飛ばしてどんな走り方をしても死ぬことはなく、それに慣れるというのは無鉄砲な人間を産みます。
実際の車とゲームの車では全く違うんですからね。
車を壊さない事故、車の限界を感じる事故っていうのを一度経験できるようなシステムを、自動車教習所ではやるべきなんだと思います。
ただだだっ広いコースでスピンとか、ドリフト経験とかね。
そう言う事故を想定した挙動を教える事で、いざという時の訓練になる、ということで。