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くるま関係

※注意
 今回は著者が経験して現在最もはまってしまった『自動車』関連についてコラムを作成しました。
 それこそ初心者故の間違い、思いこみはなきにしもあらず。
 全て鵜呑みにするのではなく、あくまでこういう物もあるよ程度の認識で読んでください。  尚、『ここはこうした方が良いんじゃないか』『これは間違っている』等意見は受け付けます。
 メール、BBS、毒電波等でお願いします。

第1回 事故とお金と防衛運転

 自動車というのは恐ろしい。
 人間が作り上げた最も恐ろしい物だ。
 ただひたすら、その存在はお金が費やされるだけのものだ。
 過去に金持ちのためのステータスとして存在した理由がよくわかる。
 ただ所持するだけではなく、購入する際にも税金がかかり、その車体重量、排気量による区分により税金がかかり、走る為にもお金がかかる。
 はっきり言って、車のようなものはなくたって生活できる。
 そもそも車にかかるお金というのは、大体以下の通り。

□維持費

 所持するだけでかかるお金。通常税金(毎年払う自動車税、車検の際に払う重量税)、整備代(車検なら五〜数十万、定期点検は数千円〜交換部品代、工賃等)である。
 あと簡単なメンテナンスでオイル交換(純正品3000yen前後から)、消耗品(オイルフィルタ等)交換、タイヤ交換(数万〜)。
 これがおよそサイクルとしては数ヶ月〜半年、タイヤなら場合によって数年。
 点検整備はやらなくてもいい(最近は通常のオイル交換等で十分だったりする)が、気になるなら半年から一年に一度やった方が良い。
 最近の車はグリーン減税対象など排気ガスのクリーン対策により減税があったりする。
 超・優・良低排出ガス車というあのステッカーである。
 ディーゼルでも似たようなものが登場している。

□燃料費

 要するにガソリン代。リッター100yen前後(土地と時、場合による)である。
 ディーゼルなら通常半額前後の軽油を使う。これはまた詳しくはエンジンの項で。

□その他

 ヒトによってはこれが無茶苦茶かかる。
 ドレスアップしてみたり、チューニングに手をつけるととてもじゃないが年収が軽く飛ぶ。
 車自体の値段も100万前後なので、場合によっては金持ちのおもちゃ扱いに感じる事もあるだろう。

 このように車というのはただ所持して走るだけで金がかかる。
 かけないと、100万もしたただの鉄の塊に過ぎないからだ。
 だが、1tもある鉄の塊が、時速60kmで走るのだ。
 そのエネルギーはかなり大きい。
 こんなものが激突すれば、人間は勿論ひとたまりもないが、車そのものもかなり損害を受ける。
 曰く、古い車は時速100kmで走ることはできるが、100kmで激突することを考慮されていないとまで言われた。
 最近は、60km/hオフセットでもかなりキャビンを護る仕組みが成り立っているらしいが。
 上記した様々な金の他が、事故をした際の修理費用となるだろう。
 この修理費用が馬鹿にならない。元々が100万前後の車だろう。
 たとえば簡単なへこみ、傷でも数万、下手にフェンダー、ライト等が壊れた場合、純正品でも(社外の方が安いことも多いが)十万を覚悟しないといけなかったりする。
 接触・激突事故では、直撃した部分によって値段はかなり前後する。
 外装のみでも20万かかることが在ると思えば、見た目以上に中のフレームが痛んでいて、バラバラにしないと修理できなければ50万をくだらない。
 しかもその期間は一週間〜一月以上となり、車を生活の一部に組み込んでいる人間にとっては事故というのは金と時間と便利さを失うものだ。
 さらに、人身事故になってしまえば、下手な場合刑務所に入る事になり、また相手への賠償問題が一生まとわりつく事になる。

 ここで、『事故』を回避するための手段としてあげられるのが防衛運転と呼ばれる技術である。
 端的にあげよう。

□視
 視覚的に事故を避ける手段。目立つ車、目立つ色彩等。
 特に明るい色の車が良いとされる。

□車
 車間をあける、車間を保つ、無理に詰めない等。
 特に注意力があれば、初心者の車は特にあける等が在るだろう。

□予
 ほとんどの事故がこれで防ぐことができる。
 当然だ、事故になりうる全ての状態を次の瞬間に判り、それに対応する準備ができていれば会費はできる。
 尤もそれは詭弁である。
 一番は、道の状態、ウィンカー、ブレーキランプの一連の動作を含んで『次にどう動く』というのを予想できなければならない。
 たいていの場合直前よりもう一つ前の車の挙動に注意した方が良い。

□表
 ウィンカーは的確に、遅すぎない位置で、ハザードで停まる直前にはウィンカーを早めに、等自分が行いたい行動を早めにアピールする。
 意外と慣れてくる事でこれが曖昧になる。
 はっきり、しっかり表現し、その通りに予備動作を行うことで周囲に自分の挙動を伝えてやる事は、非常に大事である。

□忍
 いらいらしない。落ち着いた行動をする。無理な運転をしない。
 とりあえずゆっくり、周囲の車両の流れに合わせること。
 これができなければ事故を起こしやすい。

 等、著者は警察署で手に入れた資料から一部を抜粋してみた。
 ごく当たり前の事ばかりではあるが、一つ一つを注意して行うというのは意外と難しい。
 特に、公道は自分一人で走っている訳ではない。
 周囲の人間の動きによっては事故に巻き込まれなくもない。
 そんな際、速度が遅かったり、また車の運動性能が高く回避できるという事もある。
 マナーのある運転ができ、スムーズな発進停止ができるベテランドライバーで、車の性能をきちんと使いこなせるので在れば事故は皆無に近いだろう。
 ただ、どんなに運動性能が高い車であっても、初心者で在れば同じ事。
 自損もあるだろうが、巻き込まれた場合、回避する手段を持たないからだ。

 このコラムでは防衛運転はあくまで一つの手段であると、言い切ろう。
 それだけで終わってはただのまじめなコラムだ。面白くない。
 ではまだ手段があるというのか?そう、それが今話している『運動性能とドライビングテクニック』である。
 自分の運転している車の限界を知っていれば、その限界を操作できるので在れば、極限状態から離脱することができる。
 たとえば追突事故の場合。
 ハンドルを切るかブレーキを全開にするか。
 最近はABSもあり全開ブレーキは難しくないだろうが、ハンドルは戴けない。
 だが切り角と速度の限界を知っている人間であれば、最悪の事態を避ける事も不可能ではないかも知れない。
 また、ブレーキを強化してより停まりやすくしているならば、ぎりぎりで止まれるかも知れない。
 チューニングというのは、こういった車の限界値を上げる手段の一つであり、より運動性能を引き出してやる事で『より無茶な運動ができる』ようになる。
 そしてその限界を体験し、テクニックを身につける事は事故を防止する手段にならないだろうか?
 突然の事態に対する対応能力を磨く手段は?
 それは、普通公道で起きないような現象を伴う場合が多い。
 サーキットというのはそう言った危険を伴いつつも、自分の車の性能を知ることのできる一つの場所なのだ。
 決して安くない話だが、事故を防ぐ為にも、車の運転技術というのは『車の限界を知る』ところから始めるのも手ではないだろうか。
 私はそう思う。喩え走るのが好きでなくても、身を守る手段を増やすことは決して悪くないのではないだろうか。


 某氏からくるま系HPのようだと言われたので、こういう物を作ってみました。
 まあ、ただの小説系ページとはひと味違う、経験とデータのHPを目指しているので。
 実際に車を運転する事によって覚える事、考えることというのは多いです。
 そうでなくても人間は経験を元に語る事のできる生物。
 やったことのない事には首を突っ込んでみるのも一興。
 そのうち、節操無しとか言われるんだろうなぁと思いつつ、次回『ドライブゲームと峠道』をお楽しみに。