ほろこぉすと教室
真桜冬実(以降冬実):……姉さん?
北倉(真桜)明美(以降明美):なに?
冬実:タイトルコールでしょ。なんでそんなところでぼーっとしてるんですか。
明美:えー。……たまにはあたしじゃなくてみーちゃんやってよぉ。
冬実:(`ヘ´)
明美:……なんか、いつもそんな貌してるね、みーちゃん。
冬実:誰のせいだと思ってるんですか姉さん?
明美:否定しません。
冬実:……ともかく、今回も始まりましたほろこぉすと教室。今回のお題は『カバラ魔術』です。
明美:どっかの言葉でKBLがはしりなのよね。
冬実:それじゃ解説にもなってないでしょ姉さん。全く……『授かる』と言う意味のヘブライ語です。
明美:ああ、なるほど(ぱらぱら)。
冬実:今頃脚本をめくらないでください。
明美:ごめんごめん、昨晩はちょっとねー。
冬実:いいです。聞きません。
明美:♪
冬実:言いたそうな貌をしてもだめです。
明美:ちぇー、けち。
冬実:姉さんはいつもそうだから困るんです。なんで自分の暴露話をしたがるんです?恥知らず。
明美:痛い痛い痛い(T T)
冬実:続けます。カバラ魔術で本作品が触れているのは魔術書(Grimoires)に関わる『暗号の技術』です。
ノタリコン、と呼ばれる一般的にはあんまり見かけない方法ですね。
よく知られているのはゲマトリアですが、言葉だけでは判らないかも知れません。
明美:どこにでてるのよぉそんなものぉ……
冬実:使ってます。本文引用しますか?
明美:……せめてリンクにして。作品紹介兼ねて。
冬実:はい。こんな簡単な方法でも、暗号化だけではない…と言われています。
明美:ふーん、そうなの?
冬実:(--#)(ぶちん)
明美:あ、きれた。
しばらくお待ちください。
冬実:全く姉さんには我慢できません。しばらくの間封印させて戴きました。
玲巳:成程、こうして私の出番、ということですの、真桜冬実ちゃん。
冬実:っ、何です、突然。
玲巳:突然も何もなくてよ。魔術の解説をしているのではなかったのかしら。
冬実:はい。……それよりもあなたはどなたですか。そもそも私は呼んでませんが。
玲巳:ええ、呼ばれずに来たのですもの。ここでこうやって魔術の解説をしているからですわ。
冬実・玲巳:そんなこと、理由になるんですか(っっっ!)。
玲巳:(くすくすくすくす)
冬実:じゃあ
玲巳:自己紹介は省きますわ。私、当分出る事はありませんから。
冬実:……私なんか出番、なさそうなんですけれども。
玲巳:判ってますわ。だから自己紹介が必要なんでしょう?違って?
冬実:(-_-#
玲巳:そうそう、黙ってた方が可愛げありますわよ。
じゃあ、カバラ魔術についての解説でしたわね。
元々この世界は光から産まれ、神の世界は言葉で出来ているという考え方がこの発祥になりますの。
だから様々な言葉、韻律、その形、魔術ではそれらを全て大事に扱うようにするんですわ。
実際には呪文も何も必要なくて、儀式すら必要ないというのが本筋ですけれども、余程修行をした人間でも呪文なしの精神集中は不可能ですわ。
ある方向性を持った感情の爆発、精神の励起を起こして、それに対応するセフィラーへ影響を与える……
ですから、カバラ魔術というのはセフィロトが重要になってきますし、何より『類感魔術』の色が濃いのですわ。
冬実:…………類感魔術って、なんですか。
玲巳:丑の刻参りとか、形代などにあげられる『効果をあげたいものに似せた』物、もしくはそれら目標に対応する物を操作する事で目標に同様の効果を及ぼす魔術ですのよ。
形だけ似せた物、目標の身体の一部を利用する物、目標の『精神』に与えたい効果に近いセフィラーを利用するものがありますわ。
冬実:喋り方、おかしくないですか。
玲巳:……失礼ね。
冬実:ほら、地が出た。
玲巳:(-_-メ) ……私とした事が、つい眦が上がってしまいましたわ。
冬実:まあ、魔術云々なんておかるとちっくな内容は、このお話には全く不釣り合いで似合わないです。
玲巳:ふん、ケモノなんてものが出てくる辺り、既にオカルトじゃないの。
冬実:ケモノはオカルトじゃないです。
けんけんがくがく
明美:……二人が作品のオカルト性について語り始めたので、今回はここまで。
まあ元々この作家の作品にオカルト性以外を求めるのは間違いだと思うんだけど(笑)
そーそー、やっとこさ本編でもわたしが活躍し始めたね。
みーちゃんはいつになるか判らないけど
玲巳:くすり。私は実は出番が決まってるんですのよ
冬実:-_-#
明美:ほらー、みーちゃん、そんな顔してると眉間に皺よっちゃうよ?
冬実:構いません。
明美:……冷たいなー。で、次回は。
冬実:今回話題に上ってたでしょう?『化物(ケモノ)』について。
明美:いいの?それって核心?
冬実:大丈夫です。それに、どういう話になるかは楽しみにしておいてください。
明美:どきどき。
冬実:では又次回、お楽しみに。