雑感 2004/09 |
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(♪とぅるるる) ぱらっ!(ぱらっ!) ぱらららっぱら〜ん♪(ぱらららっぱら〜ん♪) ぱらっ!(ぱらっ!)(でんでんでん) ●●●・●・●〜〜♪ でれってっ、でれってっ! ぱぁ〜ん! ルーブルの白昼堂々ダイヤ盗難、どうしてもこのテーマソングが頭の中でかかってしまう。 (この表現だと著作権には抵触しないそうだが……さて??) メディアもうれしがってる感じ。 僕もうれしがってる感じ。 最近は強引で凶悪な犯罪ばっかりだし、こういう人に危害を加えない、大胆かつ鮮やかな手口には自然と…… いや、泥棒でしょ。 中国の木炭輸出停止、前々から問題になってたんで、少しホッとしてる。 東シナ海がまっ黄っきになったり、毎春日本列島砂まみれになるのは困る。 中国の環境保全は大歓迎だ。 大歓迎だ……ううう、炭火焼きぃ〜。 焼き鳥屋さん、またもや受難の日々か? 食料品売り場の炭火焼鳥も、困ったことになるのかなぁ。 しかし、しかしだ、短絡的な贅沢志向で、劣悪な環境や禍根を僕らの子孫に残しては、ぜったいぜったいダメなりヨ。 ダメなりヨ、耐えねば……ぐはっ。 「むしろこれを機に、日本の林業見直さなアカン!」 ヤマケンさんのコメントに大拍手!
「バファローズ、勝ってほしいなぁ〜」 「タコ焼き、うまいなぁ〜」 あのCM、結構好きやったんやけどなぁ。 関西の二球団が、「消滅した」。 どうも『合併』という体のいい表現は、僕には使いにくい。 新体制発足と「刺し違えた」というか、「生け贄に供された」とでもいうか……関西にとってはあまりに大きな出血、嘘っぽくさえ感じる。 部屋の片隅に、突然大穴が開いたような気分だ。 双方のファンは合併後の新チームを、どんな思いで見るんだろうか。 素直に言うと、今阪神をすごく応援しにくい。 パリーグの関西私鉄3チームが全滅したことになる。 近鉄の総営業キロは、全国の私鉄中一番長い。 「鉄道という従来型ネットワークでは、ファン獲得に効果がなくなった」と言えば、それまでかもしれない。 それでも、この生活密着型巨大ネットワークをして、ファンを維持・拡大できなかったのはなんとも不思議な話だ。 細かいことを言えば、ホームグラウンドが環状線内回りになったのは、ツラかっただろうな。 いっそのこと西大寺あたりにあったほうがよかったかもしれない。 かつて阪急ブレーブスが売却された時――駅ホーム上の試合スコア掲示板が消え去り、やがて売店の「ブレービー」も改称されたのは、とても寂しかった。 ファンでもなかったけど、手厚いサービスには好感度大だった。 そういえば往時の公式ファンクラブ(子ども向け)、阪急の特典だけはダントツだった。 すべての近鉄利用者は、その寂しさを今から感じることになるのかな。 ちょっと未練がましいけど、もう一回書いていいかな。 「バファローズ、勝ってほしいなぁ〜」 「たこ焼き、うまいなぁ〜」 一方で四国が独自リーグを発足させようという。 「一領具足」の精神は今なお健在だったのかな?? 野球文化の地域化のモデルになるかもしれない。 M自動車の二日連続の全面お詫び広告。 「お詫び広告」だから当然なんだけど、社章も掲げず文章だけで声明しているのは、やや好感が持てた。 「臨時株主総会対策だ」という冷めた見方もあるけれど、ピンチの後には必ずチャンスがある。 意志ある限り。 がんばってほしい。 少し前の【Cheer Up, 3D】では、ダイアモンドの特性の一つを、すっかり忘れていた。 ――透明性 もちろんこの企業の体制再建には、欠かせない要素だ。 確かにあの組閣、ワクワクしまへんな。 今のすべての野党と同じくらい、ワクワクしまへんな。 「ええい、日の本に武将はおらんのかーっ??」 ……と、どっかで聞いたようなこと、ついつい言いたくなる。 どうも小泉サンは官僚政治もろとも自民党を瓦解させようとしてるみたい(にしか見えない)。 せっかくだから、野党が「薩長同盟」級のビッグ・サプライズを起こせば、一気にツブシにかかれるような気もするんだけどな。 「歴史に名を残す」といっても、イングランドのジョン王のようなネガティブな残り方もある。 ご注意ご注意。 ※ ジョン「欠地王(失地王)」: フランスに負けて領土を失い、教皇には破門され、重税を課しては大失敗。 あげくの果て貴族に離反され、彼らの諸権利を保障する大憲章(マグナ=カルタ)を承認させられる(1215)。 この大憲章は、後に「法の支配」の原則と解釈されて英国憲法の根拠――つまり近代民主主義の嚆矢となる。 英国史どころか人類史に永久に名を残すことに……(笑) うむむ。 ジョン王を説明していると、本人はともかく、何が結果的にイイ方に転ぶか、まったく分からなくなる。 だもんで、ノーサプライズ組閣もM自動車もパ・リーグも、まだまだ捨てたもんじゃないかも、ネ。
爆笑した。 「太陽が地球の周りを回っている」と答えた小学生(高学年)が4割、という記事につけられた見出しが、「ガリレオがっくり」。 ――小学生の科学知識の不足を懸念しておいて、362年も前に死んだガリレオをがっくりさせるのは、まったく非科学的だ。 多分分かってて書いてるのが面白い。 確か記事内容は、同じようなことが、ちょっと前にも報告されてたように思うんだけど……??? 「地球が太陽の周りを回っている」ことを絶対視するなら、「朝日が昇る」、「夕日が沈む」という表現もよい表現とは言えない。 これらの言葉は大人でも、いちいち「比喩表現」として認識していない。 「朝日が昇る」、「夕日が沈む」は、正確に言うと、「地球が回転して、自分のいる場所から太陽が見える(見えない)ようになる」とでもなるかな。 正しい表現なのに、普段の生活観や情緒が全然ナイのがスゴイ。 では、果たして辞書で「日の出」から地動説※にたどり着けるかどうか、広辞苑第三版で試してみよう。 ※ 普通、地動説は地球の公転運動を言う。 「日の出」は、地球の自転で起こる現象。 しかし地球の自転も説明しないと、地動説には絶対にたどり着けない。 <「ぼんさんがへをこいだ」特別編〜「日の出」>
※ 簡略に重引きします。「→……」は僕の感想です。
<参考>
より客観的に考察するには広辞苑だけでは不足だし、さらに世界的に考えるなら日本語だけでは不十分だ。 しかし、生活感覚を表象する言語からは、地動説がいかに縁遠いものであるかをよく代弁していると思う。 ロマンティックに言うなら、それだけ地球の引力は僕らにとって絶大だということだ。 「天球」を概念とした天体運行の学習が、小学生の宇宙観を混乱させているのかもしれない。 これ無しで説明するのはひどく難しいし、しょうがないかもネ。
最近、深夜に宇宙戦艦ヤマトの再放送をやっている(関西ローカル)。 今見ると、かなりキワドく感じる。 あらためて、戦争マンガだったんだなぁ、と思う。 敵襲のサイレンなんか、聞いててちょっとコワかった。 空から飛行機の爆音が轟き続けるのは、たとえ攻撃性が無くても不安なものだ。 空襲の場合もちろん爆弾が降ってくるわけで、さらに船という限られた場所だと逃げようもない……などと、殺しあうための船の上で、つべこべ怖がってる暇もない。 怖いなぁ。 安穏と、部屋でつぶやく自分がいる。 少しだけ当時を振り返ろう。 70年代の子どもにとって、戦争は(その残酷さを除き)けっこう身近なものだったんじゃないだろうか。 発泡スチロール製のゼロ戦はどこの駄菓子屋にも売ってたし、ウォーターライン・シリーズ(軍艦のプラモデル)もかなりの種類が出回っていたと思う。 パチンコ店は軍艦マーチばっかり流してた。 1トン爆弾が見つかって、みんなで避難したりもした。 先の戦争のモチーフが、今よりあふれていた。 戦争とは別枠だけど、祭日の国旗掲揚も多かった。 時代が下り「ガンダム・シリーズ」になったところで、結局戦争が題材になってることに変わりはない。(最近の分までよくは知らんけど。) 「この世の中に戦争は、ありえません」と言えない限り、むしろ幾分かの「平和ボケ回避」としての接点は、子どもにとっても必要なのかもしれない。 この作品を否定的に批判しようとすれば、それこそいくらでもできる。 ただ、70年代という時間帯で、現実の戦争との接点を残しながら換骨奪胎し得た「TVマンガSF」があった。 この手法は時に繰り返されるが、「ヤマト」のインパクトはそうはマネできない。 子どもだった僕が太平洋戦争について知り始めたのは、紛れもなくこのTVマンガの影響だった。 現実の戦艦大和は、四千名近く※の命とともに沈んでいる。(※作戦全体の戦没者数3721人。大和の乗員は3331人中2740人が死亡) 『沖縄を、守れ』――水上特攻作戦の途上、史上最大最強の戦艦は海戦史上最も悲壮な使命に殉じた。 合掌するより他ない。 本当に、安らかに眠ってほしいと思う。 この悲しみの巨艦を深い眠りから呼び起こしてしまっていることに、この作品を目にしつつ何度も罪深い気持ちに襲われる。 制作者自身もその苦悩を大いに感じていたような箇所がいくつか窺える。 たとえば、「古代……地球を『ゆきかぜ』と同じ運命にしてはいかんな」というセリフ(第6話)にも、この作品の奥深さを感じられる。 第1話で、護衛艦「ゆきかぜ」は古代の兄もろとも突撃してしまう。 衛星タイタンで命令違反の末、兄の船の残骸を発見した古代。 沖田艦長は、彼の命令違反をただ責めるのではなく、地球救済という大使命の前に軽挙や蛮勇は慎むよう、この一言で諭した。 ヤマトは放射能除去装置の「輸送」が主たる任務だから、何としてでも生還しなければならない。 片道分の燃料しか与えられず、制空隊もなし、自ら強行座礁し船であることをやめて砲台となることまで要求されていた現実の大和とは、ストーリー上まったく逆の使命が与えられていることに注目したい。 ちなみに旧海軍の駆逐艦「雪風」は、歴戦の後この沖縄水上特攻作戦でも無事帰投し、終戦まで生き残った数奇な艦艇。 ヤマトとゆきかぜの運命も(たぶん意図的に)逆になっている。 組織化・体系化された特攻は、戦争そのものと同様に決して美化できない。 4千人と言えば、日本軍の全特攻死者数に匹敵する。 沖縄戦と同じく、あまりに無残だ。 しかし当時、もし沖縄以外のどこに米軍の上陸作戦が行われていても、大和はまったく同じように死出の旅に赴いただろう。 本土に易々と上陸されて何もできない海軍に存在意義は無い、という理由で―― 反対に言えば、「大和」の名を冠した艦が最後の艦隊作戦として向かった沖縄は、間違いなく「日本本土」だった。 今は、どうだろうか? 沖縄が返還されたのは1972年。 2年後の1974年〜75年に、「宇宙戦艦ヤマト」はTV放映された。 10月6日、その日から30年を迎える。
一昨日の首相の「涙」に、やや冷ややかな反応があるようだけど、どうせなら、もっと冷ややかに考えてもいいだろう。 あの時首相の目の前にいたのは日系ブラジル人だから、あくまであれは外交演説だと考えることができる。 とすれば、深い情誼を他国と結ぶことは外交の最上の方法だから、むしろ褒めてもいいくらいの涙じゃないだろうか。 多くの苦難に遭ってきた方々が自分を大きく迎えてくれたんだ、これは誰だって感極まると思う。 情感豊かな南米のムードも影響しているかもしれない。 しかし「じゃあなんで、沖縄や広島や長崎に、その涙を流せないんだ?」とか、 「中国に行って、旧日本軍毒ガス被害者にも、その涙を流せないかな?」という反感も大いに生じる。 そういう反感が多くの人々に生じても、敢えてブラジルというところが、無邪気で純粋で、いとおしい。 ところで、決して日本は日系ブラジル人を「他人扱い」しているわけではない。 日系ブラジル人に関しては、他では認められない単純労働での入国が、例外的に認められている。 じゃあ、かつて日本移民を受け入れてくれた他のブラジル人はどうなんだとか、外国人労働全体を見れば、厳しい入国審査と国内の野放し状態のギャップが外国人犯罪を誘発してるんじゃないか、とか、色々ギモンは残るんだけど。
昨日の9月15日。 あー、去年の今頃はどんちゃん騒ぎだったんだなぁ〜と考えていて、琵琶湖のヨット転覆事故を思い出した。 数少ない報道によれば、一年経った現在、飲酒操船禁止の法制化、琵琶湖ではライフジャケットの無料貸し出しサービス開始、着用者も増え、安全性は高められたとのこと。 阪神優勝の陰に隠れてしまった大惨事だった。 阪神の一ファンとして「この日を忘れない」ためにも、この、「この日不幸にして起こってしまったこと」を、合わせて永く記憶しておきたい。 今年の9・11も、国内の相次ぐ自然災害と凶悪事件の狭間で、メディアでの扱いが小さくなってしまったように思う。 (実は一番大きかったのは北朝鮮の「正体不明の大爆発」だったけど。) なにやら、最近の事件の頻発には、カンヴァスが新しい絵の具でどんどん塗りつぶされていくような感がある。 これも扱いは非常に小さかったが、アテネに送られた広島・長崎の「平和の火」は、11日の夜、ささやかながらNYのリバーサイドを灯したという。 発生当時、「(パールハーバーと言うよりは、)むしろ"ヒロシマ"に近い、陰惨さだ」と書いたけど、考えれば考えるほどこのNYテロは、原爆に似ているような気がする。 人々の生活が何の前触れも無く、跡形も無いまでに、破壊されてしまった。 しかも攻撃者は、犠牲者一人一人の生命には一瞥もくれていない。 むしろ『犠牲者は、出れば出るほどいい』、『その恐怖(破壊力)を思い知らせる』、というただひたすらの人殺しが、罪のない一般市民の命に押し付けられてしまった。 昨日処刑された凶悪犯の破滅的言動に、よく似てるな……。 ところで、犠牲者の痛みを感じれば感じるほど、『先制攻撃』は空しく思えてくる。 もしそれがOKだったら……たとえばの話、非核国は核廃絶を訴えて、すべての核保有国に今すぐ先制攻撃してもいいんだろうか。 結局は無関係な一般市民を巻き込むような戦争に、どうやって天国の犠牲者たちは微笑めばいいんだろうか。 NYの「グラウンド・ゼロ」には、より高いビルを建ててしまうらしい。 確かに、失われた膨大な職場の一早い復活は、NYとマンハッタンにとって望ましい。 しかし……どうも「バベルの塔」や、タロットカードの「TOWER」を思い出してしかたがない。 まさかあのテロを「神の怒り」だとも思わないが、「まだ懲りないかな?」とも思う。 いずれにせよ、NYの「原爆ドーム」は今年限りで消えてなくなるようだ。 あとは美しいモニュメントだけが残り――『美しい犠牲』になってゆくのだろうか。(もちろんモニュメント自体は悪くないんだけどね……。) ただ塗りつぶしてしまうだけなら、罪の世紀は、賽の河原のようにずっとずっと続くのかもしれない。 『それが人間の歴史だ』と言ってしまうなら、どうにも抗えないことかもしれない。 でも……それが僕らの作る、『歴史』なのだろうか。 このテロがあった時に頭の中で鳴り響いたPretty Maidsの「Sin-Decade」を、今もう一度聴いている。 この曲がリリースされた約10年(decade)後の現在、僕らはまた新たな「罪の時代」に、レミングのように突っ込んでいる。 この曲本来の寓意は分からないけれど、どうもどこぞの Unfaithful Children たちは、イカれた Syndicate に取り込まれているようだ。 Forgive me Father, Forever SIN―― FIGURE IT OUT
芯を切って ろうそくに火をともす 大きすぎる光は 蝋をあふれさせるだろうから ささやかでいい 少しでも長く ながく輝いて いてほしい
なんちゅう夢の無い話や。 有人宇宙飛行を20〜30年以降にするとは。 以前の「首相官邸メルマガ」の寄稿文にもあったけど、「何かをしない」なんて(他人の自由を害すること以外は)、言う必要さえもないのになぁ。 日本のHOPEはどこに行ったんだ、HOPEは。 気象衛星もないし、情報衛星も失敗するし、日本の外堀埋まって来たんちゃうかー? 今でさえ半世紀近く遅れてるのに、百年遅らせるつもりか? 「米百俵」はどこいってん。 宇宙開発は「米」ちゃうで、「国漢学校」の方やで。 (うー、数学のセンスがあれば、工業大学にでも行きなおしたいほど残念……。) アメリカの民間会社のアレでいいんだよ、アレで。 別に火星や月を目指せって言うんじゃない。 衛星軌道に乗って宇宙遊泳しろって言うわけでもない。 重厚な使い捨てロケットを作らないでも、人間は「宇宙飛行」をなし得ることがすでに証明されてるんだよ? その関係では、スペース・プレーンの大失敗は痛かったかな。 ぴょんぴょん跳ねて逃げてったカンガルーを思い出す。 むむ、無念。 欧米では<3分2200万円>※で商品化されようとしていることが、日本では今後何十年もできないと言う。 人類初の有人宇宙飛行(1961)だって、ナチスのV2ロケット使用(1944)から20年かかってないのに。 技術立国、こんなんでええんか??? ※ 確か最初「スペースシップ・ワン」の最初の成功を聞いたときには「200万円」だったように記憶しているが……。 現実的な値段に再設定したのかな? あかん、話にならん。 政府主導の宇宙開発なんか期待してられん。 もーこないなったら「まいど5号」らへんで、大阪人がヤったるしかないんちゃうか。 F1みたいに機体から宇宙服から、スポンサー広告で目一杯にして飛ばしたら、どやろ。 あんなつんつるてん、メディアが一斉に報道するのにもったいない。 ほないしたら、スポンサー様の手前失敗でけへん。 開発スタッフも緊張感上がってエエ仕事になるはずや。 「日の丸」いらんわ、「千成瓢箪」で飛ばしたれ! Goごーぉぉぉぉーーーーっ。
「最大風速60.2m/sを観測し……」 一体どんな速度だと思って、電卓で3600倍すると、216.7km/h。 F1か新幹線の上に乗ったのと同じくらいの風だ。 乗ることができれば、だけど。 ここ吹田ではそこまでひどくはなかったけど、オンボロ我が家は終始波板がバタバタ言ってて、いつ吹き飛ぶかって思ってた。 実際、吹き飛ぶのが恐くて、わざと戸を開けて風の抜け道を作ってた。 ひゅるるるる〜、あー涼し。 現代に生きててありがたいなぁ、と思う。 今でこそTVで気象衛星の写真を見ながら、科学的観測と予報を享受できるけど、昔の人は事前に台風を知る手段を何も持ってなかった。 先行した台風16号、(近畿以外では浅間山噴火、)9/5の2度の地震、そして昨日の台風18号。 こう連打で来た日には、昔の人なら間違いなく天変地異だと恐怖におののいただろう。 しかし現代の僕らは、災害の前後にわたって情報が逐次報道されるので、必要以上の恐怖を感じることはない。 メディアの受信手段さえあれば、国中でこの災害を共有している気持ちにさえなる。 まこと、正確な情報と知識は、恐怖を克服する最善の手段だ。 だが、もう一つの心配がある。 僕らが見ている画像は、すでに「ひまわり」の画像ではない。 なんとか借りてるアメリカの中古衛星「GOES」も、エネルギー切れでそろそろ軌道修正できない状態らしい。 後はアメリカの「ノア」=地球を縦に周ってる極軌道衛星で、コマギレにしか見られなくなるんだそうだ……。 気象衛星に関しては、日本はもう後が無いほど追い詰められている。 スペア衛星なし、打ち上げ時の予備も無し、主力ロケットの連続失敗――気象衛星は製造に数年を要するものだそうで、一回ごとの失敗がボディブローのように気象観測の将来を危うくしている。 最近報告されたH2Aロケットの再調査では、とんでもない数の問題点が指摘されたらしい。 今までどうやって飛んでたんだろう?? しかし改善箇所が見つかってよかった。 別の観測システム(「アメダス」など)の果たしている役割も大きいが、判断材料の減耗は望ましくない。 温暖化による今後の天候の苛烈化を考えれば、一刻も早く新しい衛星を無事打ち上げてほしい。 直接的な被害だけではない。 恐怖を克服する手段としての情報を、失っていってはならないと思う。 災害時の各自一人ひとりの混乱も、被害を甚大なものにしてしまうことがあるからだ。 この2度の台風では、ベトナム・インドネシア・カンボジア※と、外国船籍の船が多く座礁・転覆・沈没し、船員の人命が数多く奪われてしまった。 犠牲になった方々はもちろん、船会社や保険会社にとっても、こんなに悲痛な話は無い。 原因はよく知らないけれど、日本は海をもって他国と友好をなす国だし、外国船にも適切で十分な情報提供と警告をしてほしい。 (※ ロシア人船長は、業務上過失致死罪で逮捕されたらしい。 警告を無視してムリヤリ運行していたそうだ。 あーあ。) また、高齢者が修復・養生作業中に高場から転落死亡するニュースも多かった。 僕の父もハシゴ仕事が大好きなので、この悲報には本当に胸を痛めている。 突風の力は絶対に侮れない。 経験とスキルを自負していても、あきらめた方がいい場合もある。 〔9/17追記: 「世界ふしぎ発見」の名ミステリーハンター・竹内海南江が、 「最近、世界各地の天気予報が本当によく外れます。 異常気象は世界中で起こっているようです」 と、言っていたそうだ(MBS「ちちんぷいぷい」9/16)。 海外でロケにならない日が出るのは、番組制作上大きな損失だ。 それだけにスタッフやレポーターは、地球温暖化を身近に感じているだろう。 今後ともこの番組が毎週楽しく放送されるよう、環境保全を祈る。〕
「早く服を、着せてやって――」 何というむごい光景だ。 見ていられない。 悪魔が舞い降りたとしか思えない。 育ち盛りの少年少女に3日も食事を断たせる、裸にして外壁の側に立たせる、なぜ子どもたちがこんな辱めを受けなくてはいけない? なぜこの世界に正当に聞き入れられるべき主張を持った人々が、なぜこの世界から小さな笑顔を削ぎ落とすだけの結果を招いてゆくんだ? 両手から力が抜けてゆく、もう一度握りなおす。 たくさんの人々が犠牲になってしまったけど、せめてなんとか脱出した子どもたちには、「がんばったね、もう大丈夫だよ」と声をかけてあげたい。 「もう、大丈夫だよ」 子どもたちに胸をはって言える世界が、ほしい。 (ロシア(北オセチア共和国)・ベスラン市学校占拠事件 9/8追記: 少し前からオンエアされている即席カップめんのCMが、頭の中で予言的に響いている。 赤の広場(だよね?)・たくさんの子ども達・境界線(国境線)・強烈な歌詞――不思議なほどの符合。 結末が正反対に、このCMのようだったら、どんなに幸福なことだろう。 ――「NO BORDER」、か―― )
異常な猛暑で水田にジャンボタニシが異常繁殖しているという。 ブラジル産で繁殖力旺盛、稲をばりばり食い荒らす……困ったなぁ。 報道では「結局人間が環境を破壊する」と結論付けていた。 しかし最近の異常繁殖を聞いていると、それだけに収まらないような気がしてきた。 確かに人間によって持ち込まれた種が、既存の環境に悪影響を及ぼすことが頻発している。 地球温暖化で植生分布さえ変わりつつあるのである意味では仕方が無い、むしろ元凶の温暖化を防がねばならない、という意見は前に書いた。 しかし、その前に何が起こるかというのを、書き逃したような気がする。 気候変動が起これば、それだけ生物種の生態環境が蝕まれるのだから、人間が手を加えようが加えまいが、彼らはよりよい地を求めて旅立ち始める。 気候が安定して住み分けが再編成されて落ち着く(またはほぼ完全に絶滅する)まで、絶え間ない生物種間の生存競争が起こる。 アイガモ農法など、複雑系の食物連鎖をうまく取り入れている農法は別として、単純化された機械化農業は新手の侵略にすこぶる弱い。 農家としては受け入れるわけにもいかないだろうが、ジャンボタニシはジャンボタニシで、新天地を獲得するのに必死なのだ。 (「宇宙戦艦ヤマト」のガミラスみたいなもんか? しかし、農業・牧畜が人類初の地球環境破壊で、農耕開始以来、ずっと僕らは自然界に住み替えを強要してきた、と考えることもできる。 で、「もはや絶滅ならば、敵陣に特攻!」と、自然界の自爆テロ攻撃が始まった……? ありゃ。 僕らが「ガミラス」か。) ひところ日本人のよきアイドルとなった「タマちゃん」も、アザラシ界のコロンブスなのかもしれない。(僕は今でも好きだぞ……。) 異常気象の突発的天災だけではない。 そろそろ覚悟が必要だろう。 生物種は500万〜1千万種(一説に3千万種)もいると推定されている。 (そのうち170万種ほどしか人類は記録していない。) それら同士の直接関係・間接的関連性を考えると、人間の手には負えない壮大な神のネットワークだ。 (僕ら人類はなんとか170万種と関係を持った。この人類をモデルに考えて生物が1千万種いるとすれば、1千万種×170万種÷2=8兆5千億通りの生物種間関係が地球上に存在することになる。) その中で、僕らはたった1種に過ぎない。 もちろん自分達の視野内でしか生物界の異変は確認できない。 しかし、僕らの目に見えない生物種間の興亡がすでに数多く加速していることは、間違いない。 自ら引き起こした温暖化を放置するなら放置するで、この全地球的な生物種の住み替え現象に備えなくてはならない。 弱肉強食のゲーム理論が機能するまで、既存の環境をめちゃめちゃにする異常繁殖は、次々と起こるだろう。 ゲーム理論でも上位者が一旦大繁殖する食物連鎖が一通り続く。 時には「侵略者」を駆除全滅させるような大虐殺も、あえて行うことになるだろう。 (もう実際に、している。 動物愛護を唱えるなら、命を尊ぶ気持ちがあるなら、何よりもまず温暖化の積極的防止を訴えるべきだ。) また、人類間での住み替え現象も大いに起こりうる。 すなわち、フン族・ゲルマン民族の大移動的な現象がそこかしこで起こるかもしれない。 国土の大半が大水没したバングラでも暴動が起こったが、このような事態は今後エスカレートするだろう。 日本もうかうかしてられない。 復旧が間に合わないほどに災害が多発すれば、人心も荒廃する。 〔※ 9/26追記: 今年はカリブ海のハリケーンも強烈だった。 ハイチはハリケーン「ジーン」に襲われ、死者・行方不明者が2400人に達し、救援物資を奪い合う暴動が発生した。〕 人間同士だけじゃなくて、生物界全体で争いが始まる――しかも、天変地異の中――? こりゃ……アーマゲドンそのものじゃないか。 やだなぁ。 東アジアで今、北海道観光がブームになっているのはどうだろう。 これは一過性のものではなく、温暖化に関連した避暑願望の平和的発露ではないだろうか。 だから、よほどのことが無い限り、冷え込むことは無いと思われる。 ただし、あくまで観光として友好的に発展していくことを願う。 ちょっと恐怖感を煽るような書き方になったけど、実際相当な恐怖だから、人々は一致団結してこれらの問題を克服することになるだろう。 仲違いしている場合じゃない。 人間同士の争いだけは、唯一未然に防ぐことができる。
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