子連れはつらいよ、ケアンズのイクジな日々
*** 2005年9月15日〜9月22日 ***


★旅の始めに
★旅はなかなか始まらない ★10ヶ月児の現状
★機中はつらいよ ★ああ、イクジ合宿
★ゴルフはできたか ★ツリーフロッグ ★初めての動物園
★洪水道路とワニの海? ★旅は続くか


旅の始めに
今回は姉妹HP「男のイクジな日々」とのジョイント企画である。(子育てに興味がある方はそちらのHPもご覧ください。)
昨年の10月に息子が生まれ、しばらく旅はお休みということになったのだが、子供もハイハイができるようになり、旅の虫がうず いてきた。
もうそろそろ大丈夫じゃないの、ということで、旅を再開することにした。幼子を連れた旅はどんなものなのだろうか。。。

旅はなかなか始まらない
◆女房の説得
ウチの女房は学生時代はバイク乗りだったし、まあ活動的なほうだ。だが、やはりそこは母親ということで、子供のこととなるとけっこう慎重になる。今回もいろいろと条件を付けられてしまった。
@時差があまりない所A飛行時間が短い所B気候のよい所C医療施設が整った所D部屋はキッチン・バスタブ付きEベビーベッドが必要
まあこんな感じだ。
私としてはかったるいのだが、これを満たせば旅に出 られるということで、これらの条件を全て満たすべく、ある町を見つけ出した。その町の名はオーストラリアの「ケアンズ」。
昨年の5月にもケアンズの南100kmのイニスフェイルに行ったので勝手はわかっている。
時差は1時間、飛行時間は約7時間、季節は春でさわやかな気候、24時間体制の医療機関もある。あとは部屋探しだが、町の北(車で30分)のYorkeysKnobというところに手頃なコンドミニアムを見つけた。
キッチン・バスタブのみならず洗濯機・乾燥機も付いているし、ベビーベッドもリクエストすればOKとのこと。うん、もう完璧だ。
ということで女房の説得には何とか成功。さああとは旅立つのみだ、と思ったら。。。

◆子供の体調
周りの人の話を聞くと男の子はだいたい病気ばかりするもののようで、ウチの子も風邪ばかりひいている。5月には1週間入院してしまったくらいだ。だいたい1月に1度はせきがひどくなったり、熱を出したり。
今回も出発10日前の日曜日(4日)に急に39度の熱を出した。すぐに医者に連れて行くと、医者の答えはいつも同じで風邪。出発直前だと連れて行くか迷うところだが、10日もあれば安心。うん、息子よ、君はけっこう 勝負強いではないか。
と息子の体調についてもクリアしたと思ったら。。。

◆女房の体調
ウチの女房は旅行前になると体調を崩すことがよくある。一番ひどかったのは、フロリダ東海岸に行ったとき。(詳しくは「ジャックとジェニーのフロリダゴルフスクール」参照)旅行の直前に熱中症になり顔中湿疹ができてしまい、見るも哀れな姿で飛行機に乗っていた。
悪夢が再現してしまった。今回は「プール熱」だ。プール熱の特徴は高熱、結膜炎、喉の痛み。出発5日前に妻にこの症状が現れたのだ。目は腫れ上がり真っ赤に充血しており、熱は39度。妻は毎日のようにジムのプールで泳いでいるので、おそらくはこのプール熱なのだろう。
熱は次の日になってもその次の日になっても下がらない。目の充血も一向によくならない。夜中にはうーうーと唸り声をあげている。
出発の前日になってようやく多少症状が改善されてきた。やれやれと安堵する間もなく、今度は子供の心配である。

妻は「私のプール熱が子供にうつっているのではないか。多少熱っぽい気がする。もしうつっているとすると、現地で高熱が出てたいへんだ」。と言う。
私としてもそうなったらたいへんだとは思うが、今は子供はピンピンしている。(ように見える。)
「勇気をもって引き返すことも大切よ。」と妻は言う。私もそう思うが、今引き返すのは勇気というよりも弱気なのではなかろうか。
しかし、そんなことを言うと、あなたは子供のことなどどうでもいいのね、怒られてしまう。どう説得したもんか。。。

長時間にわたり 協議をした。そして、もし最悪の事態となったらそのときはお互い力を合わせて頑張ろうという、ことで何とか一件落着。
ともかくもようやく旅に出ることができそうである。

★10ヶ月児の現状

まだまだ旅の話は始まらない。ウチの息子の誕生日は昨年の10月22日。出発時点では10ヵ月と3週間。もちろん子供により成長具合はまちまちだが、10ヶ月児はどの程度のことができるのか、(今回の旅行でわかったことも含め)どんな生活を送っているのかまとめてみよう。
◆体格
身長70cm、体重10.5kg。身長は低め、体重はかなり多めなので、簡単に言うとチビデブということになる。(泣)友人の子供はウチの息子よりも半年早く生まれたが体重はまだ8kg。ウチの息子のデブぶりがわかる。
上半身裸になるとお腹のぜい肉がオシメに覆いかぶさるのがちょっと悲しい。
◆睡眠
寝るのはだいたい20時〜21時くらい。以前は19時前には寝ていたのでこれでもだいぶ遅くなった。夜中に1〜2度寝ぼけて目を覚ますことが多いが、ちょっとあやすとまた眠りにつく。そして、朝起きるのは6時くらい。
昼寝は午前1回、午後1〜2回くらい。とにかくよく寝る。ただこまめに寝るので、もっといっぺんに長く寝てくれればと思ってしまう。
◆自然現象
当然ながらオムツをしている。朝のオムツ換えは私の仕事だが、夜中じゅうのオシッコを吸っていてずっしりと重たい。ウンチのほうは毎日というわけではなく、けっこう便秘がち。一日に何度もするときもあるしあまり安定していない。
◆あんよ
ものすごく早い子は この時期には歩くらしいが、ウチの息子は重量級なので、ようやく伝い歩きができるようになった程度。ハイハイはかなり上達し、自由自在に自分の行きたいところには行ける。こっちにおいでと手を叩くと、機嫌のよいときは、にこにこしながらハイハイでこちらに突進してくる。
◆食事
離乳後期ということで、もうだいぶいろいろな物を食べられる。大人が食べる物でも柔らかいものならば何でも食べてしまう。1ヶ月くらい前から自分で手にとって食べるようになり、ほどよい大きさにちぎってやってテーブルに置いておくと自分で食べてくれる。基本的には1日3食だが、お腹がすくと泣き顔になるので、1日に1〜2回おやつを食べる。(パンケーキ、バナナなどが好物)まだ完全に離乳はしておらず、食事やおやつのあとには締めのミルクを飲む。ミルクももう自分で哺乳瓶をかかえて飲んでいる。
食事どきはとても慌しい。子供に食べさせるのは基本的に私の仕事なので、息子の口の中に食べ物がある間に自分も食事をとるわけだ。落ち着いた食事が懐かしい。(泣)
◆泣き
どんなときに泣くかというと、お腹が空いたとき、かまってもらいたいとき、ころんでどこかをぶつけたとき、体調が悪いとき、そして眠いとき、こんな感じだ。一番やっかいなのが眠いときの泣き。眠いのならば眠ればいいと思うのだが、ときにはなかなか寝付かれずにぐずぐずと泣き続ける。これが一番始末に困る。
◆笑い
機嫌がよいとよく笑う。太鼓腹をもみもみするとくすぐったいのか身をよじって笑う。大人の様子を子供ながらに観察しているようで、親近感をもって接してあげると笑顔で対応するようだ。(本当?)こういう屈託のない笑顔を子供の頃は皆していたのだなあ、ということに気づき 、今の自分をちょっと考えてしまう。
◆危険
この月齢の子供はだいぶ動き回れるだけに、いろいろな危険と背中合わせである。
@転倒リスク  伝い歩きをしていてもすぐバランスを崩して転んでしまう。おすわりをしていてもたまに重心が後ろにかかりすぎて後頭部から床に激突したりする。扇風機相手に遊んでいて扇風機もろとも倒れこむなんてこともある。
A飲込みリスク  何でも口の中に入れてしまう。もちろんなるべく小さな物は手の届かない所に置くようにしているが、知らないうちに飲み込んでいることもよくある。あるとき大量にミルクを吐いてしまったが、その中に大きな新聞紙の残骸があった。あんな物まで飲み込むのかと驚いたものだ。
B挟まれリスク 自分でドアを開けたり閉めたりして楽しんでいるのだが、危険なのが引き出し。引っ張り出すのはいいが、閉めるときが危険。子供だから自分の指にまでは気が回らない。指を挟んでおお泣きである。自分の全体重がかかってしまうこともあって結構危険だ。
◆お遊び
とても活動的で彼にとっては全てが遊びなのかもしれない。とにかく好奇心が旺盛で、気になるものにハイハイで突進していく。そして、さわったりなめたりする。ウチの子が好きなのは物と物をぶつけてカチカチを音を鳴らすこと。哺乳瓶をガラスのテーブルにぶつけて遊ぶときはすごい音がするので、自分は目をつぶってガンガンとぶつけている。ちょっとかわいい。
◆おしゃべり
保育園の先生に言われたが、ウチの息子はおしゃべりの発達は早いらしい。いろいろな音を発している。ウンダカ、ウンダカ。バーバ、バーバ。ウーダ、ウーダ。アチャリャカカー。ウニャンガガ等々、本人としては何か意味のあることなのかもしれないが、大人には全然わからない。ただ最近人の言うことをたまに真似することがある。以前飼っていたセキセイインコみたいだ。(笑)

以上が息子の現状だ。ようやく人間らしくはなってきたが、どちらかといえばまだペットの犬に近いような状況だ。こんなアニマルみたいな奴を外国に連れて行くわけだ。奴の生活ぶりは旅行だからって全然変わることはない。ウンチがしたければどこでだってするし、お腹が空けばどこでだって泣く。起きているときはいつだって活動的にハイハイしまくるし、そしていつだって人にかまっていてももらいたい。さあ、とどうなってしまうのか。とてもとてもたいへんなのである。

★機中はつらいよ

子供を連れて行くにあたり、一番悩んだのが飛行機。ケアンズまでの飛行時間は7時間で以前の旅行の感覚だとさほど長くはないが、やはり子連れとなると話は別だ。どのようにしてこの時間を乗り切るか。
まず子供の座席だが、飛行機にはバシネットという赤ん坊用の簡易ベッドが装備されている。しかしサイズが非常に小さく(カンタスの場合縦71cm、幅31cm、深さ26cm、体重制限11kg)、 航空会社がイメージしているのはまだ寝返りもできないような赤ん坊なのだ。体重10.5kgで寝ているときでも縦横無尽に寝返りをする我が息子が、この簡易ベッドで静かにしているとは思えない。それで仕方なく息子にも座席を確保すべくチケットを購入した。(大人運賃の75%)
我々の計画では真ん中の座席を息子用にしてそこに寝かしてしまおうということだった。

さて、当日。往きは夜行便で21時30分の出発。息子はだいたい19時〜20時に寝てしまうのだが、やはり空港の雰囲気が賑やかなのかなかなか眠くならずそのまま搭乗。飛行機の中も賑やかで明るいので 、いつまでたっても寝てくれない。そのうちに泣き出してしまう。おそらく寝たいけれど寝られないので子供もつらいのだろう。抱っこをして通路を歩いたりするが、なかなか寝付 かない。寝付いたのは24時をまわってからだったろうか。子供は予定通り妻と私の間の座席に寝かせたが、スペース的には寝返り1回がやっとといく広さ。簡単に座席から転落してしまいそうだ。妻と私は半身の姿勢で座席に座り、息子の動きに気を配りながらうとうとする程度だ。

帰国便は昼便だった。深夜便に比べれば楽だろうと考えていたが、想像以上にたいへん。昼寝をしたのはせいぜい1時間程度で、それ以外の時間は退屈してしまって泣くしわめくし。

欧米では赤ん坊用の睡眠薬の使用が珍しくないそうで、日本でも小児科で処方してもらえるらしい。当初はこの睡眠薬(風邪薬の一種)を入手する予定だったが、妻が直前に体調を崩してしまったため、全くの自然体で臨んだわけだ。
正直なところしんどかった。子連れ海外旅行の最大のネックは飛行機だと感じた次第。


★ああ、イクジ合宿

以前の海外での過ごし方はのんびりしたものだった。だいたい滞在型の旅が多く、のんびりと泳いだり、読書をしたり、ゴルフをしたり、としたいことだけをする。食事だって適当に外食をして、気が向くと自分たちで作ったりと気楽なもんだ。
さて、幼子を連れて行くとどうなるか。そこには夫婦の 感覚の違いも絡んできたりして、話はややこしくなる。
妻・・・平日は息子を保育園に預けているので、妻としては旅行中は実は普段よりもたいへんだったりする。相変わらず息子は服を汚しまくるわけで、毎日の洗濯は欠かせないし、子供の食事を考えなければいけないし、とやることはいっぱいある。内心では、旅行中ではあっても、いや旅行中だからこそもっと夫に育児の協力をしてもらいたいと思っている。
夫・・・もちろん妻のたいへんさは重々承知で、旅行中もいろいろと協力をする。しかし、ついつい旅行気分で次第に協力姿勢が適当になり、のんびりと読書や昼寝をしたりしてしまう。


そんな状態が続くといつかは衝突が起きるのだ。実際起こりました。(泣)
結果として夫である私が心を入れかえてより一層の協力を誓うことになる。うん、これはイクジ合宿なのだ、と思うしかない。
そんなわけで、オムツ換え、食事、風呂入れ、添い寝、お遊びの相手等々イクジのフルコースを経験するわけだ。

リラックスして自分のしたいこと(読書、パソコン等)ができるのは息子が寝入ってから朝起きるまで(21時〜6時)ということになる。寝不足になるが、イクジの手抜きは許されないのである。(泣)

★ツリーフロッグ

ケアンズの北60kmにポート・ダグラスという高級リゾート地がある。今回一番の遠出はここだったのだが、目的はサンデーマーケット。手作り物がいろいろと並んでいて楽しい。
私はカエルの置物が好きなのだが、そうした私のカエル心がまた動かされてしまった。このカエルはガイドブックなどでよく見るアマガエルの大物みたいな奴 でツリーフロッグという。ケアンズ周辺に生息しているらしく、ケアンズのシンボル(ちょっと大袈裟)みたいになっている。
こんなカエルの本物に今回遭遇したのである。
帰国を翌日に控えた日の朝、バルコニーで本を読んでいた女房があれーと声をあげたのである。何が起きたのかと行ってみるとテーブルの脚に何やら巨大な緑色のカエルがへばりついているのだ。一昨日ポートダグラスで買ったカエルと同じ種類であることは明らかだ。
彼(カエル)はじっとしていて逃げようともせず、泰然自若としてカメラ目線をしていた。

★ゴルフはできたか

私の趣味の一つはゴルフ。以前の旅行だとゴルフ場の近くに宿をとり、毎日のようにプレーしたものだ。(懐かしい!)今回もゴルフ場(Half Moon Bay Golf Club)がすぐ近くにあるのを確認して宿の予約をした。行ってみると近いのなんの、1本の道路を隔てているだけだ。
しかし、結局プレーをしたのは1回だけ。それもハーフだけ。早朝プレーすればと女房も行ってくれたが、やはり落ち着かないんだよね、女房・子供が部屋で待っていると考えると。ゴルフ場自体は庶民的でプレー代も安い。(1R約3500円)
ただ意外と起伏があり、スタイミーなホールも多く、フェアウェイも狭い。もしスコアをきちんと付けるとけっこうな難コースかもしれない。ちなみに私はハーフでボールを4個無くしてしまった。
ゴルフ場でプレーしない代わりに息子を連れて近くの練習場に何度か行った。息子を遊ばせながらの練習というのもたいへんなのだが、子連れ旅行で はあまり贅沢はいえない。(泣)
ちょっとだけまじめにゴルフ練習場レポート。
@マットと芝を選べるようになっている。日本の練習場も見習ってほしい。
Aやはり広い。300Yは優にある。
B日本の練習場みたいな真剣さがあまりない。家族ぐるみで練習というか、遊んでいる人もいるし、サンダル姿の人も珍しくない。練習場併設のショートコースで裸足でプレーしている人もいた。これにはちょっとびっくり。さすがオージーである。

★初めての動物園


生後101ヶ月の子供に動物園がどれほどの意味があるのかわからないが、暇つぶしにホテルのすぐそばにある動物園に行くことにした。
オーストラリアの動物園なので、予想通り、カンガルー、コアラ、カスワリー、ワニ等々。
息子はたまに興味を示すくらいで、まだまだ動物園を楽しむに早すぎるようである。

★洪水道路とワニの海?

どうも子供ネタばかりで恐縮だが、ケアンズであれっと思ったことを2つ紹介しよう。
◆ケアンズはオーストラリアの北部に位置しており、気候は熱帯雨林気候。雨季(12月〜4月)にはすさまじい雨が降る。(2月の平均雨量は430mm*、ちなみに東京の6月は180mm)それゆえなのだろうが、車を走らせていると「Flood Road」とか「Road subject to flooding, indicators shows depth」といった標識をよく目にする。
直訳すると「冠水しやすい道路です。深さはインジケーターを見てください。」ということになる。雨季にケアンズに行ったことがないので、想像もつかないが、道路がしばしば水浸しになってしまうということなのだろう。そして 冠水の深さによって車を走らせるべきか判断するということなのだろうか。本当?

◆オーストラリア らしい動物はいろいろいるが、ワニ(クロコダイル)もうようよいるらしい。「クロコダイル・ダンディ」という映画もあった。日本人がワニと聞くと川や沼に生息しているというイメージがある。ところが今回私は海でクロコダイル注意の看板を目にしたのだ。場所は宿のそばの海岸。冗談を書いているとも思えないので、稀にクロコダイルが波間にひょっこりと姿を現わすのであろうか。うーん、さすがオーストラリア。これも本当?


★旅は続くか

今回の旅行は機中1泊、現地6泊という短いものだった。終わってみれば息子は多少咳が出たくらいでとても元気だったし、妻 も途中から体調がだいぶ回復してきた。
しかし、子連れの旅は想像以上に手間暇がかかることもわかった。私の正直な感想は、休暇をとらずに会社に行っていたほうが楽かもしれないなぁ、というものである。
ならば子連れの旅などやめようか。答えは否である。

今までほど自分の時間を持てない旅ではあるが、やはり青い空、青い海、緑の木々の誘惑に私は耐えられないのだ。日常を離れたこうした旅はやはりどうしても私には必要なものなのだ。
子連れの旅ゆえ現地の人たちとの小さなふれあいもある。帰国時の出国 審査ではいかめしい顔をしたオバサンが、「可愛い赤ちゃんね、まだミルクだけ飲んでいるの。」などと話しかけてきた。やはり赤ん坊は万国共通で人気者のようなのだ。
息子 にはもちろんこうした旅の記憶は残らないわけだが、それなりに楽しそうだし、こうした経験の積み重ねが彼のキャラクター形成によい影響を与えてくれるのではないだろうか、なんて思ったりもする。
妻が一番たいへんなのだが、旅の終わり頃には、今度の年末はどうしよう かしらなどと言い出していた。妻だって少しは楽しいのだ。

旅には老若男女を惹きつける何かが間違いなくある。
子連れとなった私だが、今後も旅の道を歩いていきたいと思う。いろいろとくふうをして旅をもっともっと心地よいものにしていこうと決意も新ただ。
「みちのくにひとりたび」はまだまだ続くのである。




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