今月の編集部おすすめの本 |
【生きる】 ダライ・ラマ 生命と経済を語る ダライ・ラマ、ファビアン・ウァキ 訳=中沢新一、鷲尾緑 |
角川書店 定価1600円+税 |
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世界的仏教指導者のダライ・ラマについては、多くの著書もあり、世界的に知られている。この本の最大の魅力は、ダライ・ラマを師と仰ぐフランスの大手百貨店の会長であるファビアン・ウァキが、仏教に関することだけでなく、「お金と権力」、「国際政治」、「ビジネスの論理」などについて、率直に質問している点。ダライ・ラマが、現実の問題について、自分の考えを明らかにしたのは、この本が始めてではないだろうか。 |
【生きる】 生きる知恵を学ぶ 栗田勇 |
岩波書店 定価2200円+税 |
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人類の未来はもとより、個人的な生き方において、先が見えない時代に入ったように思える。そこで栗田氏は、一遍、最澄、世阿弥、白隠、良寛、利休、芭蕉といった日本の先賢たちから、生きる知恵を学びとろうとしたのが本書だ。NHKの「生きる知恵」(ラジオ第2放送)をベースに、新たに書き下ろした1冊。 |
【旅】 聖地巡礼 田口ランディ・文/森豊・写真 |
メディアファクトリー 定価1600円+税 |
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天河神社、屋久島、富士山、知床、出雲大社・・・・、旅はいつしか「水」に導かれ、自分自身の内面を見つめながら聖地を探す旅に向かう。自分と出会う場所を求めて、著者、独特の感性で感じるとる紀行エッセイ。一緒に旅した「聖地開発事業団」のメンバーやユニークなゲストも旅を盛り上げてくれる。自分だけの聖地ってあるのかも・・・、そんな旅へのきっかけを作ってくれる。 |
【旅】 巨流アマゾンを遡れ 高野秀行 |
集英社文庫 定価514円+税 |
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アマゾンの河口ベレンから源流まで6770キロを船で乗り継ぎたどった4ヶ月。「行ってみなくちゃわからない」というのが、この本の出発点。南米一の荒技師、コカインの運び屋根、呪術師、密林の老ガイド、日本人の行商人・・・・。荒唐無稽な・・・旅のものがたり。そのほかの著書、早稲田大学探検部時代、探検部11名とアフリカの赤道直下に棲む幻の怪獣を追いかけた勇猛果敢、前途多難なジャングル・サバイバル冒険記(ノンフィクション)「幻獣ムベンベを追え」(集英社文庫)もおすすめ。 |