ロットコードの読み方


IC等の表面にはいろいろな記号が書かれています。普通次の三つの項目が書いてあります。

  1. 製品名     このICの型名です
  2. 原産国名    このICを製造した国です
  3. ロットコード  いつ製造したかが判るように付ける番号です

ロットコードの付け方はメーカーによってまちまちです。 また同じメーカーの製品でも、製品によって付け方を変えたりするので 解かり難くなっています。

元々ロットコードというものはメーカーの内部管理のために付けるものなので、 その付け方は公表されていません。しかし大半のICは週別コードを付けていますし、 多くの個別半導体(トランジスタとかダイオードなど)は月別コードを付けています。 ここでは週別コードと月別コードの見方を教えましょう。


週別コード
週別コードは年号とその年の第何週に製造したかを4桁か3桁の数字で表します。 たとえば1996年の第12週(これは3月17日〜23日に当たります)なら「9612」と表します。 3桁で表すときには「612」とします。小さなICはコードを書く面積が少ないので 3桁のロットコードを使うことが多いようです。

月別コード
月別コードは年号と月を2桁の記号で表すことが多いようです。年号は数字で、 月はアルファベットで表します。 たとえば1996年の2月なら「6B」と表します。

箱にもロットコードがある
大量にICを使うときには箱詰めされたものを買いますが、その時には箱を よく見ましょう。箱にもロットコードが書かれています。箱のロットは製品に書 かれているロットと同じとは限りません。箱のロットコードの方が細かくなって いることが多いようです。従って箱のロットを控えておくとトラブルが起きた時に 原因追求がやりやすくなります。

Rev番号はロットとは違う
CPUなどのLSIにはロットコードの他にRev番号が書かれているものもあります。 Rev番号というのは設計変更毎に付く番号でロットとは違うものです。つまりRevの違う 製品は設計が変わっているわけで、別の製品だということになります。ロットというのは 作った時・場所を表していてロットが違っても同じ製品といえます。


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