第70集 「紀伊山脈」

刊行記念俳句大会

応募句・当日句入賞句



     会長を囲んで受賞者の皆さん

期日  令和5年10月15日(日)
場所  ビッグ愛1階大ホール

   
   


応募句入賞句

和歌山県知事賞       片陰に話の続き連れて行く 和歌山市 橋本加寿美
和歌山市長賞        向かひ合ひ今が幸せ春炬燵 和歌山市 岡本章子
和歌山文化協会会長賞    背負ひ来し多くを忘れ生身魂 和歌山市 中嶋美惠子
和歌山俳句作家協会会長賞  国生みの島が火種か大夕焼 和歌山市 笠原祐子
朝日新聞社賞        生き甲斐は頼られること花は葉に    紀美野町 浦貴子
読売新聞社賞        子の寝相直してよりの夜長かな 和歌山市 北山珠美
毎日新聞社賞        クレヨンを沢山折って卒園す 和歌山市 山下多喜子
産経新聞社賞        音に音かぶせて滝の落ちゆけり 津山市 岡田邦男
わかやま新報賞       リコーダー吹きつつ帰る青田かな    新宮市 下川美紀子
ニュース和歌山賞      星空を擽るごとく踊りの手 田辺市 松本武千代
NHK和歌山放送局長賞   ゆるやかに揺れて人待つ蛍舟 和歌山市 島本美紀
テレビ和歌山賞       素のままでゐられる人と夕端居 和歌山市 津田京子
和歌山放送賞        遠吠のやうな欠伸をして遅日 海南市 中島玲子
和歌山印刷所賞       平坦な道に躓く暑さかな 和歌山市 渡辺康子


当日句入賞


   



受賞句 住所 名前
和歌山県知事賞       虫の声だけが乗り込む無人駅      和歌山市 小原玲子  
和歌山市長賞        芋粥や世辞なき夫と五十年       和歌山市 松本慶子
和歌山文化協会会長賞    稲刈りを映して村の美容室       岩出市      藤井三枝子
和歌山俳句作家協会会長賞  運動会手話の指先天を突く       和歌山市 橋本栄夫
朝日新聞社賞        青みかん剥けばふるさと広がりぬ    海南市      大久保智子 
読売新聞社賞        少年の秘密どんぐり埋めしこと     紀の川市     辻本俊子  
毎日新聞社賞        木漏れ日を捲ひて仕舞へる秋簾     和歌山市 森本潤子  
産経新聞社賞        身に入むや製油タンクの錆びる町    広川町      梅本比佐子 
わかやま新報賞       祖父母父母兄姉弟柿たわわ       和歌山市 天倉都   
ニュース和歌山賞      障子貼る母と呼吸を合はせつつ     海南市      山海和紀  
NHK和歌山放送局長賞   跳ね橋に時刻表あり鳥渡る       和歌山市 古梅かほる 
テレビ和歌山賞       いつの日も母は聴き役秋桜       和歌山市 島本美紀  
和歌山放送賞        大空を知らぬカナリア小鳥来る     上富田町     宮内信子  
和歌山印刷所賞       日の差して影軽くなる松手入れ     和歌山市     北山スミ




当日句選者特選

坪内 稔典 祖父母父母兄姉弟柿たわわ 天倉都
上野みのり 新藁を土に返して離農せり 藤井三枝子
川口 修 大空を知らぬカナリア小鳥来る 宮内信子
北岡 ゆみ 身に入むや製油タンクの錆びる町 梅本比佐子
木下 敦子 菊人形つぼみ豊かに姫の胸 松下弘
木本 英実 木の実落つ父の故郷山の中 北山スミ
桑島 啓司 芋粥や世辞なき夫と五十年 松本慶子
小阪 南枝 鎮まらぬ地球を渡る十三夜 南壽子
古梅 敏彦 運動会手話の指先天を突く 橋本栄夫
坂本日早代 稲刈つて一村沈む夜の闇 片山綾子
武友 朋子 おもねるを恥ぢ一徹に唐辛子 竹中俊和
手拝 裕任 運動会手話の指先天を突く 橋本栄夫
中筋のぶ子 新藁を土に返して離農せり 藤井三枝子
永山 英樹 まどろみを誘ふ午後の黒揚羽 辻本俊子
濱端 順子 虫の声だけが乗り込む無人駅 小原玲子
深津 一葉 いつの日も母は聴き役秋桜 島本美紀
本多  邁 虫の声だけが乗り込む無人駅 小原玲子
満田 三椒 錆鮎の塊犇めけり小鷹網 尾崎均
山本はじむ 芋粥や世辞なき夫と五十年 松本慶子




第69集刊行記念俳句大会入賞句 


HOME最初に戻る