第68集 「紀伊山脈」

刊行記念俳句大会

応募句・当日句入賞句



     会長を囲んで受賞者の皆さん

期日  令和3年10月17日(日)
場所  ビッグ愛12階ホール

応募句入賞句
   
   

受賞句 住所 名前
和歌山市長賞 赴任地は母のふる里花みかん 和歌山市   島本美紀
和歌山文化協会会長賞 太鼓打つ指の先まで祭かな 和歌山市   山下多喜子
和歌山俳句作家協会会長賞 朝涼や水路伝ひに母を訪ふ 和歌山市   田嶋節子
毎日新聞社賞 寒満月空き家ばかりの村照らす 津山市    岡田邦男
産経新聞社賞 万緑へ搾乳終へし牛放つ 橋本市    辻本征彦
朝日新聞社賞 代々の酒屋好みのつばくらめ 和歌山市   橋本栄夫
読売新聞社賞 鯉幟たかいたかいは翔ぶかたち 田辺市    山中晴美
わかやま新報社賞 定年の夫の髪切る春の昼 和歌山市   小倉尚子
ニュース和歌山賞 蜜柑山出前のピザの届きけり 有田市    冨山貞子
NHK和歌山放送局長賞 子はすでに味方にあらず花は葉に 和歌山市   中浴智美
テレビ和歌山賞 大嚏独居老人ここにあり 和歌山市   土井重子
和歌山放送賞 紐一本農具となりし穀雨かな 由良町    片山綾子
和歌山印刷所賞 捩花を少しゆるめて雨上る 海南市    宇田真喜子
秀逸賞 石段の数だけ「よいしょ」山笑ふ かつらぎ町  市川晴茂
秀逸賞 ?時雨山河残りて母校なし 有田市    谷中節子
秀逸賞 ものの芽や石置くだけの鳥の墓 和歌山市   川島栄子
秀逸賞 正装の行司も童泣き相撲 広川町    梅本比佐子
秀逸賞 春満月外より夫の呼ぶ声す 海南市    矢船節子
秀逸賞 サングラス外し不審なメール読む 和歌山市   森本美和


当日句入賞句


   
   

受賞句 住所 名前
和歌山県知事賞 白萩や記憶こぼるる母とゐて   由良町   片山綾子
和歌山市長賞 かくれんぼ声まで隠す芒原    和歌山市  森本美和
和歌山文化協会会長賞 臨月の牛に敷きやる今年藁    和歌山市  園部知宏
和歌山俳句作家協会会長賞 一粒が茶碗離れぬ今年米     広川町   野村眞佐子
毎日新聞社賞 古本はどれも百円赤のまま    有田市   上野山博子
産経新聞社賞 千枚田末広がりに豊の秋     和歌山市  橋本加寿美
朝日新聞社賞 乳飲み児に母乳たつぷり豊の秋  有田市   冨山貞子
読売新聞社賞 もう聞けぬ夫の鼾や秋風鈴    和歌山市  船水秀子
わかやま新報社賞 百丁の沈む名水新豆腐      和歌山市  森本潤子
ニュース和歌山賞 狛犬の口に小石や神の留守    海南市   西村桂子
NHK和歌山放送局長賞 花野道母似の人に話しかけ    海南市   向井 睦
テレビ和歌山賞 敬老日生命線のどのあたり    紀の川市  中島紀生
和歌山放送賞 欲捨てし笑顔の揃ふ日向ぼこ   かつらぎ町 市川晴茂
和歌山印刷所賞 豊の秋田圃一枚づつの色     海南市   矢船節子
秀逸賞 戦闘のかたちくづさず枯蟷螂   紀の川市  尾崎と代子
秀逸賞 メールより声の聞きたき夜長かな 和歌山市  中浴智美
秀逸賞 手話の子の跳ねて指差す二重虹  和歌山市  天倉 都
秀逸賞 しばらくは供花を離れず秋の蝶  和歌山市  島 慶子

当日句選者特選

上野みのり 狛犬の口に小石や神の留守 西村桂子
笠野 千居 一粒が茶碗離れぬ今年米 野村眞佐子
川村 祥子 色変へぬ松夫婦愛家族愛 船水誉子
北岡 ゆみ かくれんぼ声まで隠す芒原 森本美和
木下 敦子 秋蝶の羽を癒やせる弥陀の肩 森本潤子
木本 英実 白萩や記憶こぼるる母とゐて 片山綾子
桑島 啓司 医書開く下宿の窓に今日の月 田嶋節子
小阪 南枝 指先を朝日照らせりみかん採る 谷中節子
古梅 敏彦 欲捨てし笑顔の揃ふ日向ぼこ 市川晴茂
坂本日早代 白萩や記憶こぼるる母とゐて 片山綾子
武友 朋子 新藁の匂ひにもらふ至福かな 田村喜子
塚月 凡太 もう聞けぬ夫の鼾や秋風鈴 船水秀子
手拝 裕任 駅舎にも線路沿ひにも秋桜 中筋のぶ子
永山 英樹 もう聞けぬ夫の鼾や秋風鈴 船水秀子
濱端 順子 一粒が茶碗離れぬ今年米 野村眞佐子
深津 一葉 地蔵への小さき坂や蛍草 羽賀明
堀  雅子 新藁の匂ひにもらふ至福かな 田村喜子
満田 三椒 百丁の沈む名水新豆腐 森本潤子
山本はじむ 豊の秋田圃一枚づつの色 矢船節子

応募句知事賞は既発表句につき賞を取り消しました。


第67集刊行記念俳句大会入賞句 


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