第66集 「紀伊山脈」

刊行記念俳句大会

入賞句



第66集【紀伊山脈】刊行記念俳句大会
期日  令和元年10月20日(日)
場所  ビッグ愛12階ホール

応募句入賞句

和歌山県知事賞       膝の子を夢ごと移す花むしろ    和歌山市   河田玲子
和歌山市市長賞       むつかしき話はご免ところてん   和歌山市   川島栄子
和歌山文化協会会長賞    鍬始め地球にとんと音を立て    由良町    片山綾子
和歌山俳句作家協会会長賞  激辛の海軍カレー雲の峰      海南市    澤禎宣
NHK和歌山放送局長賞   蛇出でて代はる先頭ハイキング   有田市   梅本比佐子
朝日新聞社賞        父の日をいつもの父で通しけり   かつらぎ町  市川晴茂
読売新聞社賞        薄氷を割つて光を取り出せり    和歌山市   長田千惠子
毎日新聞社賞        籾殻の燃え尽すまで火を見せず   堺市     木村良昭
産経新聞社賞        ポップコーン口いつぱいに合格子  和歌山市   天倉都
わかやま新報社賞      握りし手今は握られ桜狩      海南市    矢本良子
ニュース和歌山賞      滝の前誰も無口になりて立つ    岩出市    池田光子
テレビ和歌山賞       春暁の火屑匂へり二月堂      和歌山市   森本潤子
和歌山放送賞        八十八夜納屋の柱に農暦      有田市    谷中節子
和歌山印刷所賞       だぶだぶのセーターあいまいな乳房 田辺市    山中晴美
秀逸賞           再会を喜ぶ日傘高くあげ      橋本市    井上宏子
〃             陀羅尼助苦し卯の花腐しかな    和歌山市   山下多喜子
〃             代田掻き一斉に峡動き出す     橋本市    松山康子
〃             草笛やあの日指切りしたまんま   和歌山市   成瀬千代子
〃             母の日やナースの母はまだ勤務   和歌山市   伊藤美年子
〃             巻き過ぎて切れしぜんまい原爆忌  津山市    岡田邦男
〃             門限のなき身となりて月涼し    和歌山市   中浴智美


会長を囲んで、応募句知事賞 河田玲子さん(右)と
当日句知事賞 田村喜子さん(左)

当日句入賞句

和歌山県知事賞       音立ててやがて静かに落し水  和歌山市  田村喜子
和歌山市市長賞       ボランティア終へて取り合ふ草虱  有田市   中谷恭子
和歌山文化協会会長賞    玉入れの最後の一つ秋天へ  和歌山市  天倉都
和歌山俳句作家協会会長賞  虫しぐれ言葉忘れし夫といて  和歌山市  西川八惠
NHK和歌山放送局長賞   鵙猛る女陶師の力瘤  和歌山市  森本潤子
朝日新聞社賞        みの虫や土踏ませたき母のゐて  和歌山市  辻多惠
読売新聞社賞        ダム底の墓地を鎮めて盆の月  海南市   前田長徳
毎日新聞社賞        灯火親し傘寿の夫の学生証      和歌山市  古梅かほる
産経新聞社賞        流星や失くして気付くことばかり  和歌山市  中浴智美
わかやま新報社賞      長男の嫁は金髪豊の秋  海南市   澤禎宣
ニュース和歌山賞      いわし雲会ひておきたき人ふゆる  和歌山市  中筋のぶ子
テレビ和歌山賞       虚子誓子兜太も長寿敬老日  紀の川市 中島紀生
和歌山放送賞        童謡の聞こえて来さう秋夕焼  有田市   上野山博子
和歌山印刷所賞       小鳥来る今日も誰かの誕生日  和歌山市  島本美紀
秀逸賞           積みあげて満たす心や今年米  紀の川市  尾崎と代子
〃             身に入むやピエロの頬の絵の涙  岩出市   土江祥元
〃             いつまでも若き亡父に栗ご飯     和歌山市  川島栄子
〃             文机は嫁入道具文化の日  有田市   谷中節子
分校の朝の体操小鳥来る  和歌山市  田中恵子

当日句知事賞田村喜子さん

第65集刊行記念俳句大会入賞句 


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