第65集 「紀伊山脈」

刊行記念俳句大会

入賞句



第65集【紀伊山脈】刊行記念俳句大会
期日  平成30年10月21日
場所  ビッグ愛12階ホール


応募句入賞句

和歌山県知事賞 菜の花や母なき里は旅のごと 和歌山市 貴志真佐子
和歌山市市長賞 夕立やいつも短き子のメール 海南市 大西丘子
和歌山文化協会会長賞 しばらくは肘のさびしき更衣 和歌山市 西川八惠
和歌山俳句作家協会会長賞 新茶汲む誰か来ぬかと思ひつつ 和歌山市 坂上節子
NHK和歌山放送局長賞 抽斗に折れしクレヨン昭和の日 津山市 岡田邦男
産経新聞社賞 宣誓の指真つ直ぐに雲の峰 和歌山市 中浴智美
朝日新聞社賞 堂守の仏顔して毛虫焼く 和歌山市 成瀬千代子
読売新聞社賞 花火果て夫のゐぬ世に戻りけり 海南市 矢本良子
毎日新聞社賞 熊野灘沖の沖まで鰯雲 かつらぎ町 市川晴茂
ニュース和歌山賞 一島を動かす太鼓秋祭 和歌山市 楠見惠美子
わかやま新報社賞 ものの形やさしくなりぬ衾雪 和歌山市 中川めぐみ
テレビ和歌山賞 昇る日も落ちてゆく日も蜜柑山 かつらぎ町 野口城
和歌山放送賞 凍星や今も遺骨の還らざる 和歌山市 津田京子
和歌山印刷所賞 気絶せし如く爆睡合格す 田辺市 山中晴美
秀逸賞 寒茜鐘の音まで染まりゆく 海南市 谷上久子
  〃 新蕎麦や将棋の駒もひと休み 和歌山市 川島栄子
  〃 独り言母に似てきしアッパッパ 橋本市 井上宏子
  〃 箱型のラジオ八月十五日 和歌山市 山下多喜子
  〃 初夢をすつかり忘れ畑仕事 和歌山市 上野美沙代
  〃 剥製の熊置く宿の薬喰 岩出市 土江祥元

応募句知事賞 貴志真佐子さん

当日句入賞句

和歌山県知事賞 詩を一つ空に灯して木守柿 日高郡 北岡ゆみ
和歌山市市長賞 道問へば彼も旅人鰯雲 和歌山市 中浴智美
和歌山文化協会会長賞 紀ノ川の蛇行遥かに柿日和 和歌山市 森本潤子
和歌山俳句作家協会会長賞 秋霖やむかし村にも映画館 岩出市 土江祥元
NHK和歌山放送局長賞 まばたきをする間も老いて流れ星 御坊市 橋本千代
産経新聞社賞 稲架組んで星降る村の眠りけり 海南市 前田長徳
朝日新聞社賞 水落す農夫の背より日暮れけり 和歌山市 西川八惠
読売新聞社賞 赤い羽根つけて予後よき検診日 田辺市 山中晴美
毎日新聞社賞 夫に歩を合はせられずに芋嵐 海草群 手拝なをみ
ニュース和歌山賞 懸命に生きて名もなき草の花 有田市 吉田鉄子
わかやま新報賞 今の間に襁褓を替へて運動会 和歌山市 山本肇
テレビ和歌山賞 我もまた遊子星飛ぶ熊野灘 紀の川市 中島紀生
和歌山放送賞 糠床を提げて嫁来る豊の秋 海南市 澤禎宣
和歌山印刷所賞 松手入終へ蹲踞の水を替ふ 有田市 中谷恭子
秀逸賞 運動会村の特産一等賞 和歌山市 福本秀昭
  〃 色なき風シャネル五番の香を運ぶ 海南市 大西丘子
  〃 乾き切る磯着が浦に鵙高音 和歌山市 園部知宏
  〃 藁塚の天辺取り合ふ群雀 かつらぎ町 市川晴茂
  〃 なりふりを構はず生きて葛の花 和歌山市 福本まり子
  〃 彼岸花土手真直ぐに火の走る 和歌山市 坂上節子
  〃 上流へ月を追ひかけ月見舟 有田郡 梅本比佐子

当日句知事賞北岡ゆみさん

第64集刊行記念俳句大会入賞句 


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